はじめに
Apple Beta Software Programに加入すると,次のmacOSのbeta版を使用することができます。
その際,macOSのアップデートは「設定」アプリの中に移されましたが,アップデートしようとすると「インストール中にエラーが発生しました」と表示され,アップデートできない現象になりました(2回)。
原因
僕の場合の原因は,アップデートデータのダウンロードが正常に完了していないことでした。
ダウンロードがやけに早いなぁと思っていたのですが(3GB超のデータが5分足らずで終わってた)。
対処法
途中までダウンロードしたデータ(キャッシュ)を削除してまたイチからダウンロードし直す方法です。
SIPの無効化
ダウンロードしたデータは /Library/Updates/
の中にあります。
これを削除すればいいのですが,El Capitanから導入されたセキュリティ機能SIP,通称Rootlessがあるため,中身を見ることはできても削除ができません。
なので,先ずはSIPを解除します。
- macを一旦シャットダウンする
- macを
command+R
を押しながら起動し,ユーティリティモードへ入る - メニューバーの「ユーティリティ > ターミナル」からターミナルを起動する
-
$ csrutil disable
と打ち込む - macを再起動
これでSIPが無効化されました。
$ csrutil status
System Integrity Protection status: disabled.
と表示されていれば無効化できています。
キャッシュの削除
/Library/Updates
フォルダを削除します。
念の為リネームしてもいいと思います。
ソフトウェアアップデート
あとはソフトウェアアップデートを行えばダウンロードの最初から始まるはずです。
SIPの有効化
正常にアップデートできたら再度SIPを有効化しておきます。
無効化の時の手順と同じで,有効化のコマンドは
$ csrutil enable
です