はじめに
wolfSSL Inc.社から提供されている組込み向けセキュアブートローダー wolfBoot を使ってみました。
使用機器
- Windows11
- WSL2
- Ubuntu
手順
使用手順はGitHubにあるINSTALL.mdの手順に従って準備を進めます。
私は、WSL2のUbuntuを使用して環境を整えました。
WindowsのターミナルからUbuntuを起動してINSTALL.mdにある下記のコマンドを実行します。
$> git clone https://github.com/wolfSSL/wolfBoot.git
$> cd wolfBoot
wolfBoot$> git submodule init
wolfBoot$> git submodule update
これで準備が整います。
あとは、wolfBootのルートフォルダでmakeします。
wolfBoot$> make
ルートフォルダでmakeを実行するとデフォルトでSTM32F407用の実行ファイルが作られます。
下記のファイルが作成されれば準備は完了になります。
- wolfBoot/factory.bin
- wolfBoot/wolfboot.elf
- wolfBoot/test-app/image.elf
編集後記
ドキュメントが揃っておりとても助かるのですが、途中参加の私には情報が多く、どこから手を付ければいいのか分からず何度も挫折しました。ようやくmakeまでたどり着くことができました。
今後は、STM32F407の評価ボードを持っていないので、NUCLEO-F401REで動作できるようにwolfBootをカスタマイズして行きたいと思います。
参考
WSLでUbuntuを起動したときに、指定されたファイルが見つかりませんとなったとき
gccのインストールでエラーになったとき