ER図
データベース設計(Entity Relationship Diagram)で使う設計手法です。
・E = エンティティ(Entity) = モノ
・R = リレーションシップ(Relationship) = 関係
・D = ダイアグラム(Diagram) = 図式
エンティティ / アトリビュート / リレーション / カーディナリティと呼ばれるオブジェクトで構成されており、データ構造を俯瞰的に設計するため、把握しやすくなります。システム開発において不可欠です。
よく使われているER図の記法は2種類あり(IE記法 / IDEF1X記法)今回は「IE記法」について記載します。
ER図の書き方
ER図を書く流れは以下です。
1:要件定義
システムの目的や機能、利用者、誰の何を解決するのかといった必要な情報の定義を行い、要件を明確にします。
2:エンティティの洗い出し
要件定義に基づいて、必要なエンティティを洗い出します。エンティティとはデータの集合体です。例えば、顧客(User)、商品(Product)、注文(Oder)、支払い(Payment)などがあります。これらを要件定義に基づいて識別していきます。
3:エンティティ間の関係性の洗い出し
各エンティティ間の関係性を洗い出します。例えば「注文は複数の商品に紐づく」「顧客は複数の注文を持つ」といった関係性です。
4:ER図の作成
エンティティ(E)と関係性(R)を元に、ER図を作成します。ER図は、エンティティを箱で表し、箱同士の関係性を線で結んで表現します。また、エンティティには名前をつけて、属性や関係性の数を定義します。以下、ER図です。
Diagramsを使用:https://www.diagrams.net/
メモ
・エンティティ:枠で囲まれた箱。属性の集合体
・アトリビュート:エンティティ内の属性情報。対象の項目に "PK(主キー), FK(外部キー)" を記載する。
・リレーション:エンティティ間の関連性を線で表す。一対一 / 一対多 / 多対多のリレーションがある
・カーディナリティ:それぞれのエンティティはいくつ関連を持つのか表す
エンティティ間で親子関係があり、子となるエンティティの枠線は「角丸」で表現する。
参考
https://qiita.com/muuuuu/items/a9e780f8610425ca313e
https://it-koala.com/entity-relationship-diagram-1897