ER図とは
ER図(Entity Relationship Diagram)とは、データベース設計の中で代表的な設計図です。
E = エンティティ(Entity)=モノ
R = リレーションシップ(Relationship)=関係
つまりモノと関係の組み合わせでシステムのデータやデータ間の処理構造を設計します。
システム開発においてER図は不可欠な存在です。
現在、よく使われているER図の記法は「IE記法」「IDEF1X記法」です。
今回は、「IE記法」と「IDEF1X記法」について記載したいと思います。
IE記法 と IDEF1X記法 の違い
IE記法のイメージ図
IDEF1X記法のイメージ図
「IE記法」と「IDEF1X記法」の違いは「カーディナリティ」です。
詳しくは別の章で記載します。
ER図の各部分の名称について
1.エンティティ
属性(データ)のまとまりです。
2.アトリビュート
エンティティの中にある属性情報です。
アトリビュートの中で対象の項目に「PK:主キー」「FK:外部キー」を記載します。
3.リレーション
エンティティとエンティティの相互関係です。
4.カーディナリティ
それぞれのエンティティが何個の関連を持つか表す。
5.エンティティの依存関係と非依存関係
依存関係とは、必ず紐づくデータのことです。その場合、エンティティ間で親子関係となり、子エンティティの枠線は角丸で表現します。
非依存関係は、エンティティ間で親子関係にありません。その場合、どちらのエンティティも直角の枠線で表現します。
ER図の書き方
1.システムシナリオを確認
システムシナリオが明確になっていることが重要。ユースケース図とユースケース記述を作成する。
※ユースケース図とは、「ユーザーの視点でシステムの利用例を表現する図解術」です。ユースケース記述は、1つのユースケース図につき、1つのユースケース記述を作成します。内容は、ユースケースが実行する具体的な振る舞いを文章で記述したものです。
2.エンティティを洗い出す
ユースケース図やユースケース記述からエンティティを洗い出します。
3.情報を整理
アトリビュートを洗い出す前に、「マスタ系」と「トランザクション系」のデータを整理します。
4.アトリビュートを洗い出す
エンティティの中のアトリビュートを洗い出します。
5.ER図に落とし込む
ここまで準備した情報を元に、リレーション・カーディナリティ・PK(主キー)・FK(外部キー)を加えてER図に落とし込みます。
まとめ
正直なところ、ER図は一度しか作成していません。
まだまだ不慣れです。
これから回数を重ねて、理解を深めたいと思います。