1.はじめに
どうも、ARIの名古屋支社に勤務している愛知県民こと、
新藏(にいくら)と申します♪
(/・ω・)/
前回の記事では、マテリアルを使用して、メッシュを光らせる方法について記載しました。
今回も引き続きUE5(Unreal Engine 5)の入門的な内容ですが、
Lumenとは何か、有効化、無効化する方法、画面の見え方を比較した結果
について記事にしたいと思います!
UE5について勉強中の方や興味がある方の参考になれば幸いです。
(*^^)v
ちなみに、12月はARIのアドベントカレンダもやっていますので、
もしよろしければ、こちらも応援お願いします♪
2.用語の説明
Lumenとは
私も初心者なので厳密には違う可能性がありますが、
LumenとはUE5の新機能の1つで、光の反射等をリアルタイムで計算し、
画面に反映することができる機能です。
公式サイトでは以下の様に記載がありますが、少々分かりにくいです・・・
Lumen は、次世代コンソール向けに設計された Unreal Engine 5 の完全に動的なグローバル イルミネーション
および反射のシステムで、デフォルトのグローバル イルミネーションおよび反射システムです。
Lumen は、大規模で詳細度の高い環境で、mm 単位から Km 単位までのさまざまなスケールで、
無限のバウンスと間接スペキュラ反射を利用したディフューズ相互反射をレンダリングできます。
3.Lumenを有効化、無効化する方法
まず初めに、Lumenを有効化、無効化する方法について記載します。
3.1.画面上部の「編集」を選択し、「プロジェクト設定」を選択します。
3.2.左ペインの「レンダリング」を選択し、「ダイナミック グローバル イルミネーション メソッド」と
「反射メソッド」を「Lumen」にするとLumenが有効となり、「None」にするとLumenが無効となります。
デフォルトの設定値は「Lumen」のため、
新規プロジェクトを作成した際はLumenが有効になっています。
4.Lumenが有効の場合、無効の場合を比較する
いよいよ、この章ではLumenを使うと何が変わるのかを確認していきます。
4.1.環境情報
比較の前に、私がどのような環境で作業したかを記載します。
4.1.1.前回と同じく、「ゲーム > サードパーソン」のサンプルプロジェクトを使用します。
4.1.2.メッシュを追加し、以下の様に配置しました。
左下のおばけのようなメッシュ(Lich)はこの後、出てこないのでお気になさらず・・・
4.1.3.さらに、光の反射が分かりやすいように蓋をしました。
4.1.4.メッシュを光らせるために、5種類のマテリアルを使用しています。
各マテリアルはエミッシブカラーにブロックを接続しています。
より詳細な設定は以下となります。
マテリアル名 | Valueの値(=光の強さ) | 色(Hex値) |
---|---|---|
Light1 | 10 | 紫(#B30A90) |
Light2 | 20 | 青(#215EFF) |
Light3 | 30 | 緑(#3CB371) |
Light4 | 40 | 黄(#FFF65E) |
Light5 | 50 | 赤(#FF1522) |
この辺りの設定方法についてより詳しく知りたい方は、前回の記事をご確認ください♪
https://qiita.com/Aichi_Lover/items/5d590a6a788f708168fa
4.2.画像で比較
まずは画像で比較してみましょう!
左:Lumenが有効の場合 右:Lumenが無効の場合
私が気付いたことは以下となります。
項目 | Lumenが有効 | Lumenが無効 |
---|---|---|
キャラクターの反射 | ライトの色に合わせて、前面は緑色に、 後面は赤色に反射している |
前面、後面に反射がない (ライトの影響を受けていない) |
光源からの距離と見え方 | 光源に近い部分は明るく、 遠い部分は暗くなっている |
ライト付近は明るいが、 その他は全体的に同じ明るさ |
4.3.動画で比較
次に、動画で比較してみましょう♪
デモプレイを実施し、以下画像のライトの下を通過させます。
左:Lumenが有効の場合 右:Lumenが無効の場合
私が気付いたことは以下となります。
項目 | Lumenが有効 | Lumenが無効 |
---|---|---|
キャラクターの反射 | ライトの色に合わせて、 後面が紫→青→緑→黄→赤に変化している (特に、紫と赤が分かりやすい) |
背面の反射がない (ライトの影響を受けていない) |
総じて、Lumenが有効の場合は無効の場合より、現実世界に近い見え方になっていると感じました!
また、Lumenが無効の場合は各々が独立していて、なんだか寂しい感じがしました・・・
5.おわりに
ここまで読んで下さり、ありがとうございます!!!
(^^)
今回色々試してみて、今まで当たり前に感じていた光の表現が、
実はすごい技術だと気づかされました・・・
また、Lumenが有効の時は、ほとんど違和感なく光の表現ができていたので、
この点にも感動しました!
次回も何かしら記事にするので、よろしくお願いします♪
(:3_ヽ)_