ついに日本でもAndroidアプリがWindows上で動作 ~「Amazon アプリストア」プレビュー版が一般提供 - 窓の杜
↑の記事でも紹介されているように、MS公式のAndroidアプリエミュレータ機能が提供されたので、これをHyper-V上で動いている仮想Windows11で実行できるか試してみました。
結論
親機がWindows10の場合、AMDプロセッサマシンではHyper-V仮想マシン内でAndroidエミュレートはできません。
理由は以下です。Windows11以降でないとダメでした。
前提条件
AMD EPYC/Ryzen プロセッサ以降
- Hyper-V ホストは、Windows Server 2022 または Windows 11 以降である必要があります
参照:入れ子になった仮想化による仮想マシンでの Hyper-V の実行
とはいえ、これに気づくまでに幾つか必要な設定を行ったので参考に記載します。
設定作業
メモリ設定
Microsoft StoreからAmazon アプリストアをインストールしようとしたところ、"このアプリはお使いのデバイスでは動作しません"のメッセージが。
インストール要件は満たしているはずでしたが、よく見ると動的に割り当てられてるメモリが6GBと、8GB以上の条件を満たしていませんでした。
動的メモリの最小値を8GB以上にすることで初めから必要量が割り当てられ、インストール可能になりました。
入れ子になった仮想化の有効化
Amazon アプリストアのインストールを進めると、"Android用Windowsサブシステムを起動できません"のエラーが。
調べると仮想マシンの中で仮想マシンを実行させるための設定が必要であることが分かったので、仮想マシンシャットダウン後、以下のコマンドで有効化しました。
# マシン名が"Win11_1"の場合
Set-VMProcessor -VMName "Win11_1" -ExposeVirtualizationExtensions $true
# Win10/AMD環境であろうとコマンドは正常に終了し、何のメッセージも表示されませんでした。
設定後、仮想マシンの起動を行うと"このプラットフォームでは入れ子になった仮想化がサポートされていないため、仮想マシンを起動できませんでした。"のエラーが表示され、結論に書いたAMD非対応に気づきました。
おわりに
親機をWindows11に上げる気にはならなかったので私はここで挫折しましたが、環境満たしているのなら仮想マシン上でもAndroidアプリエミュレートができそうな気配を感じました。