はじめに
・パソコンをあまり触ってこなかった
・ものづくりをした経験がない
・数学とお友達になれなかった
といった経歴を持つ、いわゆる文系学生のなかでも、
「エンジニアに興味がある、挑戦してみたい!」と思い立つ人はこの頃ますます増えているのではないでしょうか。
しかし情報科や理工系の学生と違って、周りにそのような分野に手を出している人が極端に少なく、まずなにから始めれば良いかわからないことが多いと思います。そして、少しずつ勉強し始めてからも、どうすれば形になるものを作れるのか?またあはどのくらいできるようになれば、エンジニア学生と名乗れるのか、自分のスキルを企業に対してPRできるのか。そういった様々なことに対して漠然と不安を抱えて、エンジニアを諦めてしまった人は実はかなりいるんじゃないかと考えています。
もちろん自力でガンガン道を拓いていける学生もそれなりにいます。けれど、そうではない多くの人たちはどこかの段階で壁にぶち当たってしまうことがよくあると思います。
その証拠に、未経験からプログラミングを勉強する数多のスクールが開校されていて、中には集めた顧客を就活サービスに売るような就活サービスとズブズブの関係になっているところまであります。結構高額だったり、未経験だからこそ費用対効果の悪いサービスに取り込まれてしまうこともあるかと思います。
かくいう私も、結論からいうとエンジニア就職はせず、総合職で就職を決めました。ただ、もしエンジニア就活をするならこのタイミングで知りたかった、やっておけばよかったといった視点や、CDLE youthに運営として関わる中で情報系の学生たちの歩みを見て気づいたことに基づいて本記事を書いていきます。どこかでつまずきかけている人の参考になれば幸いです。(機械学習の例を中心に書いていきます)
まず"はじめの1歩"としてできることは
①独学で勉強を始める
②コミュニティに所属する
このふたつです。
①独学で勉強を始める
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概念や知識を理解する
- 自分が興味を持ったのは具体的にどんなエンジニアリングなのか調べる
- その領域で必要な知識の概要を知る。例えば機械学習エンジニア、データサイエンティスト等を目指すのであれば、
- G検定の勉強で人工知能の概要を知る
- 高校数学&大学数学の一部(線形代数、微積、統計など)を本やオンラインコース(後述)で勉強
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プログラミングを習得する
- プログラミング学習サービスやオンラインコースを通じて、手法を理解する。
- できれば実装までの経験を積む。
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上記の2点において、オンラインコースも非常に有効です。例えばUdemyや、英語に強い人はCorseraなど。コースによっては正式な学位の修了証ももらえます。実装まで一貫して教えてくれる授業も多いです。
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データ分析、AI系で文系学生におすすめなものはSIGNATEです
基礎的な学習からモデリングの実装まで一通り揃っています。たしか無料で取り組めます。さらにはコンペティションまであり、一応就活にも紐づいています。
②コミュニティに所属する
①を進めていくうえでぶっちゃけ一番大変なことは、周りに聞ける人・共有できる人がおらず、一人で進めなければならないことだと思います。そんなとき、大学のサークルでも学生団体でもなんでもいいので、同じ分野に興味を持つ知人を作ることは大切だと思います。そういう意味で、プログラミングスクールに通うのも一つの手かもしれません。
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学内外のサークル・学生団体に入る
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プログラミングスクールに通ってみる
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SNSで繋がる
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cdle youthも、G検定に合格したら学生が所属できる、比較的敷居が低くてオープンな団体です。ぜひ活用してください!
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SIGNATEではAI Quest という経産省と毎年冬ごろ開催している3ヶ月くらいの実践・プロジェクト型学習の機会もあります。学生から社会人まで無料で応募できておすすめだよ
さて、はじめの一歩の解説が終わりました。ここからは就活に絡む話になります。
エンジニア就活の流れは7日目の記事に詳しく書かれていますので、こちらも見てみてください!
③社会人と話す・④インターンをする・⑤ポートフォリオを作る
どの順番から話せばよいかわからなくなってきたため、3トピックまとめて話します。7日目の記事にもある通り、特にエンジニア就職したい人は就活前までになにかポートフォリオを用意したり、自分の強みとなる分野をつくっておくことが大切になってきます。①や②において、どれくらいの深度に到達しているかに関わらず、少なくとも就活をスタートする1年前にはこの③・④に踏み出しはじめることができると、慌てずに就活に臨めるかなと思います。(私自身は間に合わなかった部分です。)
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①のように一通りの学習を終えた状態であったとき、ポートフォリオとして形にするために、自分一人で開発や実装を進めることは難しいでしょう。そこで、①のように実装までサポートしてくれるweb授業やサービスを使って成果物を作るのも一つの手ですが、一方でポートフォリオ、そして信頼できる肩書きをもつには④企業でインターンすることが近道になります。
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インターンがなかなか見つからない?もちろん、技術力がない状態のインターン生を雇ってくれるところはそう多くはないため、みつかればラッキーという気持ちで根気よく探すのが良いと思います。時間とコストを割いて育ててくれることはとてもありがたいです。
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インターンに合格するためには、自分がどんな領域でやっていきたいかを見極め、インターンを通じてどんな力を身につけたいのか、将来的にどんなものを作っていきたいのか説明できる力が必要になっていきます。つまり、エンジニアの実際のところで要求される水準や、その先の歩めるキャリアなどをこの時点でなんとなく理解し把握することが重要です。
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そのためには独学で勉強するだけではなく、③実際に社会で働いている大人と話すことで、エンジニアの種類や仕事の実情を知ることが大切になります。(いわゆるOB・OG訪問です)
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CDLE youthでも、CDLEに所属する社会人と話せる継続的な企画を絶賛進行中です。興味ある方は是非運営までご連絡ください!
このように、どうにか自分に適したインターンの経験を積んで、そこでの経歴とポートフォリオを提出することがエンジニア就活ではすごく効果的になります。
この記事を読んだエンジニア志望の非情報系の方は、是非とも今から自分にできる範囲で動き出してみましょう!