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ancestryによる多階層構造の実現

Last updated at Posted at 2019-07-06

プログラミングスクールのチーム開発で、
カテゴリーに親・子・孫の関係をもたせたいと思った時のお話です。
Railsのgem 'ancestry'を導入することで実現することができました。

ancestryのgithub
https://github.com/stefankroes/ancestry

###開発環境
Ruby 2.5.1
Rails 5.2.3

#やりたかったこと
下記の写真のように、(一部抜粋)
・親:メンズ
・子:トップス
・孫:すべて, Tシャツ/カットソー(半袖/袖なし), Tシャツ/カットソー(七分/長袖)...
カテゴリーの項目に対して、関係性をもたせる。
Image from Gyazo

#ancestry導入でできること
概略をいうと、以下のテーブルのように、レコードごとの関係性を示すパス(カラム名:ancestry。gemのREADMEにのっとり、名前を決めています)を簡単に作成することができます。
また、データの取り出しも、パスを使うことで簡単に行うことができます。

id name ancestry
1 メンズ nil
2 トップス 1
3 すべて 1/2
4 Tシャツ/カットソー(半袖/袖なし) 1/2
5 Tシャツ/カットソー(七分/長袖) 1/2

・親のパス(ancestry)はnil
・子のパスは、親のid
・孫のパスは、(親のid)/(子のid)
となります。

実際に上記のDBを作るまで

まずはじめに、

id name
のテーブルを作成してください。

ancestryの下準備

下記のREADMEに従えば大丈夫です
https://github.com/stefankroes/ancestry

###Gemfile
Gemfileに記述を追加

gem 'ancestry'

ターミナル上で、下記のコードを実行

$ bundle install
$ rails g migration add_ancestry_to_category ancestry:string:index

categoriesテーブルにancestryのカラムを作成

migration.rb
class AddAncestryToCategory < ActiveRecord::Migration[5.2]
  def change
    add_column :categories, :ancestry, :string
    add_index :categories, :ancestry 
  end
end

categoryモデルにancestryを明示

category.rb
class Category < ApplicationRecord
   ~省略~
   has_ancestry
end

これで、テーブルの準備は整いました。

##ancestryのメソッドを用いてデータ挿入
カテゴリーデータは、アプリの初期データとして欲しかったので、seedを使いました。
seedを使って、すべてのデータを作成したお話は、別の機会に。
https://qiita.com/ATORA1992/items/617088f885117532454e

今回は、例で出したテーブルの作成に絞ってお話します。
ancestryを導入すると、便利なメソッドを使うことができます。(一部抜粋)

method return value
children 子供のレコードを取り出せます

すべてのメソッドは
https://github.com/stefankroes/ancestry
Navigating your treeを参照してください。

上記のメソッドは、データの取り出しだけではなく、作成時にも使うことができます。
これらを使うと、、、

mens = Category.create(:name=>"メンズ")

mens_tops = mens.children.create(:name=>"トップス")

mens_tops.children.create([{:name=>"すべて"}, {:name=>"Tシャツ/カットソー(半袖/袖なし)"},{:name=>"Tシャツ/カットソー(七分/長袖)"}])

とすることで、勝手にancestryにパスのデータも作成してくれます。

id name ancestry
1 メンズ nil
2 トップス 1
3 すべて 1/2
4 Tシャツ/カットソー(半袖/袖なし) 1/2
5 Tシャツ/カットソー(七分/長袖) 1/2

細かく見ていくと
親カテゴリーをまずは作成

mens = Category.create(:name=>"メンズ")

作成した親レコードに対して、".children"メソッドで、子供であることを明示し、子カテゴリーを作成

mens_tops = mens.children.create(:name=>"トップス")

同様に、作成した子レコードに対して、".children"メソッドで、子供の子(孫)であることを明示し、孫カテゴリーを作成

mens_tops.children.create([{:name=>"すべて"}, {:name=>"Tシャツ/カットソー(半袖/袖なし)"},{:name=>"Tシャツ/カットソー(七分/長袖)"}])

#まとめ
多階層構造を作るなら、ancestryが便利です。
一つのテーブル内で関係性をもたせることができるので、中間テーブルとか、外部キーとかもいらないですしね。
今回は、データの保存に関してのみ書きましたが、取り出しも、メソッドを使うと簡単に行うことができます。
それに関しては、別記事にまとめたいと思います。

#参考
https://github.com/stefankroes/ancestry
https://qiita.com/Sotq_17/items/120256209993fb05ebac
https://qiita.com/NAKANO_Akihito/items/d42a6ceae40933af2352

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