Windowsで新しいディスクを追加したり、OSをインストールする際に
「このディスクに、Windowsをインストールできません」
といったエラーメッセージが表示されたことはありませんか?
その原因の一つとして、ディスクのパーティションスタイルが 「MBR」 か 「GPT」 かで異なることがあります。
この記事では、
- MBRとGPTの違い
- Windows上での確認方法
- MBRからGPTへの変換方法
について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
MBRとGPTの違いをわかりやすく解説
MBR(マスターブートレコード)とGPT(GUIDパーティションテーブル)は、HDDやSSDなどのストレージデバイスを管理するための パーティションスタイル です。
項目 | MBR | GPT |
---|---|---|
サポート容量 | 最大2TBまで | 最大18EB(理論上) |
パーティション数 | 最大4つ(拡張パーティション含む) | 最大128個(Windows) |
起動方式 | BIOS | UEFI |
対応OS | 古いOS(Windows 7など) | 新しいOS(Windows 10/11など) |
最近のPCは多くがUEFIを採用しており、GPTが推奨される傾向にあります。
特に以下のような場合はGPTが必要です。
- 2TB以上のストレージを使いたい
- Windows 11へのアップグレードを予定している
- 安定性・柔軟性の高いパーティション構成を望む
WindowsでMBRかGPTかを確認する方法
Windowsには「ディスクの管理」という便利な標準機能があり、これを使って現在のパーティションスタイル(MBR/GPT)を確認できます。
手順:
ステップ 1:
画面左下の スタートボタン を右クリック → 「ディスクの管理」を選択。
ステップ 2:
下部に「ディスク 0」「ディスク 1」といった表示があるので、確認したいディスクを右クリック → 「プロパティ」を選択。
ステップ 3:
表示されたウィンドウの上部タブで「ボリューム」を選択し、
**「パーティションのスタイル」**という項目を確認。
- マスターブートレコード(MBR) → MBR形式
- GUIDパーティションテーブル(GPT) → GPT形式
✅ これで現在のディスクがMBRかGPTかを確認できます。
MBRからGPTに変換できるのか?
Windowsには「diskpart」というコマンドラインツールが標準で搭載されており、これを使ってMBR形式のディスクをGPTに変換することができます。
ただし、この方法には重大な制約があります。
⚠️ すべてのパーティションを削除しないと変換できない
つまり、ディスク内のすべてのデータが消えてしまうということです。
変換前には必ずバックアップを取りましょう。
データを保持したままMBRからGPTに変換する方法
手間をかけずに、安全にMBRからGPTへ変換したい、
でもデータは消したくないという方におすすめなのが、
AOMEI Partition Assistantです。
このソフトは、MBRとGPTを相互に変換できる機能を持っており、
しかもディスク内のデータをそのまま保持できます。
✅ AOMEI Partition Assistantのメリット
- データを削除せずにMBR⇔GPTを変換できる
- 日本語ガイド付きで初心者にも安心
- Windows 11/10/8.1/7対応
- システムディスク/データディスクどちらにも対応
実際の変換手順(AOMEI Partition Assistant)
ステップ 1
AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。
変換したいディスク(例:ディスク 0)を右クリックし、
「GPTディスクに変換」を選択。
💡 ディスクがMBRの場合、「GPTディスクに変換」が表示されます。
逆に、ディスクがGPTであれば「MBRディスクに変換」が表示されます。
ステップ 2
「このMBRディスクをGPTディスクに変換しますか?」という確認画面が出たら、「はい」をクリック。
ステップ 3
メッセージを確認し、再度「はい」をクリック。
ステップ 4
最後に画面右上の「適用」をクリックして処理を実行します。
✅ これでデータを失うことなくMBRからGPTに変換完了です。
まとめ
- MBRとGPTの違いは、ディスクの構造と互換性に関わります。
- 「diskpart」コマンドでも変換は可能ですが、データは完全消去されます。
- データを保持したまま変換したい場合は、AOMEI Partition Assistantの利用がベストです。
パーティションの形式を適切に選び、トラブルのない環境でWindowsを活用しましょう!