はじめに
Reactを使ったWeb開発デビューにあたり、環境構築を行いました。
なお、今回はWindows11が対象になります。
1. WSL2のインストール
まず、WSL2のインストールを行ってUbuntuの環境をWindowsに用意します。
※WSLとは
Windows上でLinuxを動かすためのシステム。ほぼすべてのLinuxコマンドが使用できる。
※Ubuntuとは
Linux系のOS。「誰でも扱いやすいOS」をコンセプトに開発され、日本語対応済み、無償で使用できる。数あるLinuxディストリビューションの中でも特に人気。
wslコマンドをインストールすると、規定でそのままUbuntuがインストールされます。
$ wsl --install
※Ubunts以外のディストリビューションをインストールする場合は下記を参照
Linuxのユーザー名とパスワード設定を求められるので、画面の指示に従って設定します。
次に、Ubuntuのバージョンを確認してみましょう。
$ cat /etc/os-release
※なおUbunts含むパッケージは最新版を使用する場合、定期的に手動で更新する必要があります。
$ sudo apt update && sudo apt upgrade
Ubuntuが入ったら作業用ディレクトリを作成します。(名前は任意)
$ mkdir workspace
$ cd workspace
これからはこのディレクトリで作業をします。
2. asdfのインストール
※asdfとは
様々な言語やツールのバージョンを管理してくれるライブラリです。
ディレクトリごとに言語のバージョンを切り替えることもできます。(しかも簡単)
今回はnode.jsのバージョン管理に使っていきます。
以下のドキュメントを参考にインストールします。
(VSCodeが入っていない場合はこのタイミングでインストールしといてください)
今回は上記のドキュメントを参照して、この手順でインストールを行いました。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
# curlとgitをインストール
$ apt install curl git
# asdfのインストール
$ git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.14.0 //ドキュメントから最新版を入れる
# VSCodeが入っている前提で以下を実行
$ code ~/.bashrc
VSCodeが起動されたら、.bashrcの末尾に以下を追記します。
. "$HOME/.asdf/asdf.sh"
. "$HOME/.asdf/completions/asdf.bash"
VSCodeのターミナル上(powershellではなくubuntsuを選択)で.bashrcを再読込してください。
ファイル再読み込み
$ source ~/.bashrc
$ asdf #なにか出ればOK
3. Node.jsのインストール
asdfを使ってnodejsをインストールします。
立ち上げる環境によってNodejsのバージョンが変わるので、簡単に切り替えられるようにします。(バージョン管理を使わない場合、アンインストール→再インストールの手間が発生します。)
※nodejsとは
JavaScriptを、サーバー側で動作させるプラットフォーム。
前提として、JavaScriptはブラウザ上でのみ動く言語であるため、サーバー上では動きません。
Web開発をする際は、OS機能(ファイルの読み書き、ネットワーク通信等)にアクセスする必要があるため、OSにアクセスできるサーバサイド言語も必要になります。従って、今回はnodejsを使用します。
また、nodejsは大量なアクセスに強く、求められる処理をリアルタイムで実行できるメリットもあります。
以下のドキュメントを見ながら作業します。
nodejsをインストールできるようにプラグインを追加します。
$ asdf plugin add nodejs https://github.com/asdf-vm/asdf-nodejs.git
次に、asdfでnodejsのバージョンを指定します。下記を参照します。
(今回はNode.js 18.16.0をいれます。)
今回は下記の手順で行いました。
$ asdf list-all nodejs
$ asdf install nodejs v18.16.0
$ asdf global nodejs v18.16.0
# バージョンチェック
$ node -v
4. ViteでReact環境を作る
今後ReactやTypeScriptの環境を作るときはViteを使います。
※Viteとは
モダンな開発環境に対応したビルドツール。
従来のツールに比べ以下のメリットがあります。
- 開発サーバの起動・更新がとにかく早い
- TypeScriptやSass使用時の設定がほぼ不要
下記サイトの「最初の Vite プロジェクトを生成する」を参照します。
今回は下記の手順で行いました。
$ npm create vite@latest
// 今回はproject名をsample-viteにしてみる
// React + JavaScriptに設定
$ ls // sample-viteというディレクトリができているかを確認
$ cd sample-vite
$ npm i // package.jsonの内容をインストール
// node_modulesというディレクトリができている
$ code . //今いる場所をVSCodeでひらく
// ターミナルをひらく(デフォルトはPowerShellなのでWSLのターミナルをひらく)
$ npm run dev
https://localhost:5173
こちらが表示できれば成功です!お疲れさまでした。
参考