以前に安い中華アンプで使われているチップを紹介したので今度はDACチップも紹介しよう。
DACとはデジタル信号をアナログ信号に変換すること。ただオーディオ向けではイヤホンやヘッドホン向けやアンプにつないで使う目的が多い。
音楽CDは、サンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16bitのPCM方式(ステレオ)。最近のDACは低価格のものでもサンプリング周波数384kHz、量子化ビット数32bitのものがある。
PCのオーディオ出力でも24bit192kHzぐらいのものはあるので、すでにCD以上の性能はある。16bitから24bitの体感は録音して編集するときには感じたが、再生時はわからなかった。16bitから24bitへのアップコンバート処理の仕方によっては体感することがある。
オーディオIC仕様比較表
| 項目 | CS43131 | AK4493SEQ | CX31993 | ALC5686 |
|---|---|---|---|---|
| メーカー | Cirrus Logic | AKM | Conexant | Realtek |
| 種類 | DAC+ヘッドホンアンプ | DAC | DAC+AMP | オーディオコーデック |
| チャンネル | 2ch | 2ch | 2ch | 2ch |
| 分解能 | 32bit | 32bit | 32bit | 32bit |
| 最大PCM | 384kHz | 768kHz | 384kHz | 384kHz |
| DSD対応 | DSD256 | DSD512 | DSD64/128程度 | DSD64/128程度 |
| S/N比 | 約130dB AllDatasheet | 123dB(最大128dB) AKM | 約128dB たぬきの車と家の毎日 | 約120dB たぬきの車と家の毎日 |
| THD+N | -115dB AllDatasheet | -115dB AKM | -95dB前後 たぬきの車と家の毎日 | -92dB前後 たぬきの車と家の毎日 |
| 出力 | ヘッドホン直駆動(2Vrms) AllDatasheet | ライン出力(差動) AKM | ヘッドホン出力 | ヘッドホン+マイク |
| ヘッドホン出力 | 30mW@32Ω DigChip | なし | 約60mW級(実装依存) | 約30mW級(実装依存) |
| 特徴 | 高性能DAC+内蔵AMP | ハイエンドDAC | 低価格高性能 | スマホ向け統合型 |
| 主用途 | 高音質ドングルDAC | 据置/高級DAC | 安価ドングル | スマホ/PC内蔵 |
補足(重要ポイント)
■ 性能階層(ざっくり)
-
ハイエンドDAC
- AK4493SEQ(据置向け)
-
高性能ポータブルDAC
- CS43131
-
中級(コスパ)
- CX31993
-
エントリー / 汎用
- ALC5686
■ XMOS316の位置づけ
-
DACではなく「USBオーディオ処理チップ」
-
役割:
-
USB → I2S変換
-
高品質クロック処理
-
ネイティブDSD対応
-
-
高級USB DACでよく使われる「裏方」IC
👉 つまり
XMOS + AK4493 = 本格DAC構成
CX31993単体 = お手軽DAC
■ CX31993 vs ALC5686
スペック上はかなり差がある:
-
CX31993
→ SNR 128dB / DNR 120dB たぬきの車と家の毎日 -
ALC5686
→ SNR 120dB / DNR 110dB たぬきの車と家の毎日
👉 実際は
-
CX31993 = 出力強め・やや高性能
-
ALC5686 = マイク対応など機能重視
■ CS43131の強み
-
ヘッドホンアンプ内蔵
-
2Vrms出力(ドングルとしては強い) AllDatasheet
-
高ダイナミックレンジ(約130dB)
👉 「USBドングルで音質優先ならこれ」が定番
まとめ(用途別おすすめ)
| 用途 | 最適IC |
|---|---|
| 据置ハイエンドDAC | AK4493SEQ + XMOS |
| 高音質USBドングル | CS43131 |
| コスパ重視 | CX31993 |
| 通話・汎用 | ALC5686 |