はじめに
ShoostへUnityのカメラ映像を送信する方法は下記に記載されているのですが、Unityの操作で不明な箇所があったため、まとめます。
使用ツール・素材
- Unity 2022.3.22f1
- Shoost v0.12.1
- KlakSpout v2.0.3
- 3Dキャラクター用のデータ
- 3D背景用のデータ
問題
- KlakSpout(Spout)をUnityにインストールする方法がわからない
- ShoostへUnityのカメラ映像を送信する方法がわからない
解決方法
KlakSpoutのインストール方法
Project Settingsで適切な値を設定した後、Package ManagerにてKlakSpoutをインストールできる。
Project Settingsの設定
- Edit > Project Settings を開く
- Package Manager > Scoped Registriesを選択
- Name,URL,Scope(s)を設定。設定値は下記
- Keijiro
- https://registry.npmjs.com
- jp.keijiro
- Saveを押下
- Project Settingsを閉じる
Package Managerの設定
- Window > Package Manager を開く
- Packages: My Registries を選択
- Package Managerウィンドウの右上にある、検索ボックスで「KlakSpout」を検索
- Keijiro Takahashi > KlakSpout を選択
- 検索ボックス直下のInstallボタン を押下
- InstallボタンがRemoveボタンに変わったことを確認し、Package Managerを閉じる
ShoostへUnityのカメラ映像を送信する方法
Unityで下記を作成することでShoostへカメラ映像を送信できる。
- Render Texture
- Camera
- Spout SenderをAdd ComponentしたGameObject
本記事では、3Dキャラクターと3D背景を別々にShoostへ送信するため、Render Texture,Camera,GameObjectを2つずつ作成する。
Render Textureの作成
- Assets上で右クリック > Create > Render Texture を選択するとRender Textureが作成される
- Sizeの値は1920×1080を設定
Cameraの作成
- Hierarchy上で右クリック > Camera を選択するとCameraが作成される
- (3Dキャラクター用のCameraのみ)ClearFlagsはSolid Colorに変更し、BackgroundでR,G,B,Aすべて0を設定
- Target Textureは3Dキャラクター用、3D背景用のRender Textureを設定
- Culling Maskで3Dキャラクターのみ映す設定、3Dキャラクター以外を映すよう設定
Culling Maskに3Dキャラクターのみを映す設定値(Character)がない場合
下記操作を行うことでCulling Maskで3Dキャラクターのみ映す設定が行える
- Edit > Project Settings を開く
- Tags and Layers > Layersを選択
- 任意のUser LayerへCharacterを設定する
- 3DキャラクターのInspectorのLayerからCharacterを選択する
Spout SenderをAdd ComponentしたGameObjectの作成
- Hierarchy上で右クリック > Create Empty を選択するとGameObjectが作成される
- Add ComponentでSpout Senderを追加
- Spout NameはShoostで表示される値のため3Dキャラクター用、3D背景用で見分けられる値を設定する
- Capture MethodはTextureを設定
- Source Textureは3Dキャラクター用、3D背景用のRender Textureを設定
Shoostの設定
- Settingsタブ > Spout Settings > Spout Capture をFalseからTrueへ変更
- Leyerタブ > LeyerセクションでSpout Capture を選択すると、Unityで設定したSpout Senderが選択できる
おわりに
今までは別アプリで3Dキャラクターの静止画を作成しShoostに読み込ませていたのですが、Unity経由で3Dキャラクターや3D背景の映像を送れるようになったことでポーズや表情を気軽に変更できるようになりました。
とても便利なので、ぜひ使ってみてください。