はじめに
自分の音楽活動用(@7g3_na)に、公式サイトを作りました。
7g3は、Hyperflip / Ambient / Glitch / Shoegaze などの要素を軸に音楽を作っている名義です。
今回作ったサイトは、いわゆる大きなポートフォリオサイトではなく、
音源・作品・連絡先にすぐ辿り着ける小さな公式サイトを目指しました。
SNS、SoundCloud、Bandcamp、YouTubeなど、音楽活動の場所はどうしても複数に分かれます。
そのため、それらを一箇所にまとめつつ、
単なるリンク集ではなく「7g3の空気感」が少し伝わるように設計しました。
作ったもの
サイトの役割は大きく分けて以下です。
- 7g3という名義の説明
- 作品への導線
- SoundCloud / Bandcamp / YouTube / SNS などへのリンク
- 連絡先への導線
- 現在の活動の入口
特に意識したのは、情報量を増やしすぎないことです。
アーティストサイトは、何でも載せようとすると一気に履歴書っぽくなります。
今回は「全部説明する」よりも、
初めて見た人がすぐに作品へ飛べることを優先しました。
デザイン方針
1. 余白を多めにする
音楽の方向性として、壊れた感じ、孤独感、余韻、ノイズ感のようなものがあります。
そのため、デザインも詰め込みすぎず、
余白をしっかり取って、静かに見えるようにしました。
情報を強く主張させるよりも、
見たあとに少し残る
くらいの温度感を狙っています。
2. ポップだけど、派手にしすぎない
7g3の音楽は高BPMや電子音も多いので、完全に無機質なデザインにはしたくありませんでした。
ただ、派手なグラデーションや過剰な装飾を入れすぎると、
音楽よりもサイトの主張が強くなってしまいます。
そのため、
- 白〜薄いグレーをベースにする
- 色はアクセント程度に使う
- 角丸やカードで少し柔らかくする
- 文字の読みやすさを優先する
という方向にしています。
3. その人らしさを残す
最近のWebサイトは、綺麗に整えすぎると、逆にその人らしさが薄く見えてしまうことがあります。
なので今回は、あえて説明文を作り込みすぎず、
少し短く、少し余白のある言葉にしました。
例えば、
曲、記録、リンク。7g3の置き場所。
のように、完璧なマーケティングコピーではなく、
本人の言葉として置けるくらいの文章を意識しています。
実装方針
構成としては、静的なアーティストサイトです。
複雑なCMSやバックエンドは使わず、
更新しやすく、軽く、壊れにくい構成を優先しました。
想定している構成は以下です。
React
TypeScript
Vite
CSS
Cloudflare Pages
個人のアーティストサイトは、最初から重い仕組みにしなくてもいいと思っています。
大事なのは、
- すぐ表示される
- スマホで見やすい
- 更新が面倒にならない
- リンク先へ迷わず飛べる
- 名刺代わりに送れる
ことです。
セクション設計
Hero
最初に表示される部分では、説明を詰め込みすぎないようにしました。
「何者か」を一文で説明しようとすると、どうしても肩書きが増えます。
でもアーティストサイトの場合、最初に必要なのは詳細な経歴ではなく、
その人の温度感だと思っています。
そのため、Heroでは名前、短い説明、主要リンクを中心にしました。
About
Aboutでは、7g3の音楽性を短く説明します。
ここで意識したのは、ジャンル名を並べすぎないことです。
もちろん、Hyperflip / Ambient / Glitch / Shoegaze などの要素はあります。
ただ、それを全部前面に出すと、初見の人には少し硬く見えます。
なので、ジャンルは補助として扱い、
「どういう質感の音を作っているか」が伝わるようにしました。
Works
Worksでは、作品を全部並べるのではなく、
外部サービスに散らばった作品へ辿る入口として設計しました。
作品一覧を完全に管理しようとすると、更新コストが高くなります。
なので、最初は代表的な作品やリンクを中心に置き、
必要に応じて少しずつ追加できる形にしています。
この設計にしておくと、活動が増えても破綻しにくいです。
Contact
Contactはかなり重要です。
SNSだけでも連絡はできますが、
公式サイトに連絡先があると、外部の人が見たときに安心感が出ます。
特に音楽活動では、
- イベント出演
- コンピレーション
- 楽曲制作
- コラボ
- Web制作
- その他の相談
など、連絡の入口が必要になる場面があります。
そのため、サイト内に連絡先への導線を分かりやすく置きました。
UIで意識したこと
カードは使うが、情報を詰めすぎない
カードUIは便利ですが、使いすぎると一気に「テンプレート感」が出ます。
今回はカードを使いつつも、
- テキスト量を抑える
- 余白を広めにする
- 枠線や背景色を強くしすぎない
- クリックできる要素を分かりやすくする
ことを意識しました。
アニメーションは入れすぎない
現時点では、派手なアニメーションは入れていません。
アーティストサイトなので動きを入れたくなりますが、
アニメーションを増やすほど、サイトそのものの主張が強くなります。
今回は、動きで見せるよりも、
文字・余白・導線の整理で見せることを優先しました。
個人サイトの場合、最初から演出を作り込むよりも、
まずは「ちゃんと読める」「ちゃんと飛べる」ことの方が大事だと思っています。
レスポンシブ対応
スマホで見られることをかなり意識しました。
音楽活動のリンクは、XやDiscord、Instagramなどから開かれることが多いです。
つまり、最初に見られる環境はPCよりスマホの可能性が高いです。
そのため、
- テキストを小さくしすぎない
- ボタンのタップ領域を広めにする
- 横並びレイアウトに依存しすぎない
- 1カラムでも成立する構成にする
ことを優先しました。
.section {
max-width: 960px;
margin: 0 auto;
padding: 80px 24px;
}
@media (max-width: 768px) {
.section {
padding: 56px 18px;
}
}
デザインを作るときはPCで見がちですが、
個人サイトこそスマホでの第一印象がかなり重要だと思います。
Cloudflare Pagesにデプロイ
デプロイはCloudflare Pagesを使いました。
GitHubにpushすると自動でビルドされるので、
静的サイトとの相性がかなり良いです。
個人サイトでCloudflare Pagesを使うメリットは、
- 無料枠でも十分使いやすい
- 独自ドメインを当てやすい
- 表示が速い
- GitHub連携が簡単
- SSLまわりをほぼ任せられる
あたりです。
アーティストサイトは、頻繁に大規模改修するよりも、
小さく直してすぐ反映できることが大事なので、GitHub連携はかなり便利です。
実装で大事だったこと
今回のサイトで一番大事だったのは、技術的に凝ることではありませんでした。
むしろ、
- 何を載せないか
- どの文章を短くするか
- どのリンクを目立たせるか
- 作品の雰囲気をどう邪魔しないか
の方が重要でした。
Webサイトは、機能を増やすほど良くなるとは限りません。
特にアーティストサイトの場合、
情報量が多すぎると、かえって印象が薄くなることがあります。
今回は、実装よりも編集に近い感覚で作りました。
今後やりたいこと
今後は、以下を追加していきたいです。
- 作品ページの拡張
- OGP画像の最適化
- 各作品への導線整理
- 軽いアニメーション追加
- 多言語対応
- リリースごとの個別ページ
- SoundCloud / Bandcamp / YouTubeへの導線強化
特にOGPは、SNSで共有されたときの見え方に直結するので、
音楽活動用サイトではかなり重要だと思っています。
まとめ
7g3の公式サイトは、技術的に派手なサイトではありません。
ただ、個人の音楽活動においては、
「ちゃんと存在している場所」があること自体が大事だと思っています。
SNSは流れていくし、SoundCloudやBandcampもそれぞれ別の場所にあります。
その間に、
自分の名義・作品・活動をまとめる小さな拠点として、公式サイトを作りました。
個人のアーティストサイトは、完璧なポートフォリオである必要はありません。
むしろ最初は、
その人の空気が分かる
作品にすぐ飛べる
連絡先が分かる
くらいで十分だと思います。
7g3の置き場所として、これから少しずつ育てていきます。