はじめに
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@7_inai_
IIoTとは
IIoTとは、Industrial Internet of thingsの略称で、産業用途に特化したIoT を意味しています。具体的には、産業用機械や装置・設備・システム等をネットワークで相互接続し、現場作業の効率化や見える化に使用されます。
IoTとIIoTの違い
IIoTはIndustryに特化したIoTであるため、IIoTはIoTの一種 であると言えます。また、Industryに特化するため、プライベートやバックオフィスで使用するIoTとは違った特徴があります。その主な特徴は以下の通りです。
- 常時稼働
- 安定性
- 堅牢性
- 高度なアクセスレベル制御
->部外者やランクの低い社員がIoT内のネットワークにアクセスできないようにする - 高品質なネットワーク帯域
工場 × IIoT
製造業の中心である工場にとって、IIoTは必要不可欠な要素となっています。特に IIoTによる見える化 は工場にとって非常に重要です。見える化を行うことで、不良率、出来高達成時間、ボトルネック、排出数の多い項目や製造ラインをリアルタイムで把握することができます。私も工場での勤務経験がありますが、ボトルネックとなるラインや排出要因は日々変動します。それらを即座に把握し、重点的に人を投入して原因解析に取り組むことは製造ライン全体を安定化させるために非常に重要
です。
SCM × IIoT
工場だけでなく、サプライチェーン全体を管理するためのIIoTの活用も重要です。サプライチェーンには必ずボトルネックがあります。それは、原材料の調達や人員の不足の場合の可能性もあれば、倉庫の在庫率の可能性もあります。また、急なトラブルで製品の自主回収等の不足の事態が発生した場合、サプライチェーン全体を管理することは非常に困難 です。そこで生かされるのがIoTです。サプライチェーンの各工程の状況を一元的に管理することで、経営陣が即座に判断を下す必要があるときに非常に有効
です。
終わりに
DX、スマートファクトリー、Industry4.0等、製造業におけるホットワードはいくつもありますが、これら全てにIoTは絡んでいます。それだけIoTは重要な要素であり、これからの製造業においては必要不可欠な技術となります。私が以前勤めていた工場でも、IoT化は掲げられていましたが、各部署単位での導入が先行しており、部門どうしや他の工程とのつながりはほぼありませんでした。こういったIoT化とは違い、本来理想とされるIoT化を実現するためには、全社的に進める必要があるため非常に難易度が高いです。しかし、それだけ実現させた時の効果は大きく、IoT化によりできるようになることも多岐に渡ります。かつて日本のお家芸と言われていたような強い製造業を取り戻すためにも、IoTが非常に重要な要素となるでしょう。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。