はじめに
毎週1本様々な技術に関する記事を投稿しています。
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@7_inai_
Industry4.0とは
Industry4.0とは、ドイツ政府が2011年に発表した産業政策です。最初の産業革命を1次として、現在のデジタル技術を駆使した産業革命をIndustry4.0と定義
付けています。
インダストリー4.0の本質は、CPS(CyberPhysicalSystem)により製造業のサービス化を加速するための産業政策としての、国際標準化活動です。
Industry4.0を代表する技術にIoTとAIが挙げられます。IoTとAIにより、従来は人しかできなかった高度な知的活動も自動で行えるようになります。
Industry1.0〜3.0
●Industry1.0(第一次産業革命)
軽工業の機械化
18世紀後半、イギリスで蒸気機関が発明されたことにより、綿織物を自動製造できるようになりました。また鉄道や蒸気船も生み出されました。
●Industry2.0(第二次産業革命)
重工業の機械化
19世紀の半ば〜20世紀初頭石油燃料や電気を用いて、重工業の機械化や大量生産化かできるようになりました。
エジソンの白熱電球、テスラによる交流電気システム、ベルによる電話等様々な通信技術が産まれたのもこの時期です。
●Industry3.0(第三次産業革命)
機械による単純作業の自動化(コンピューター革命)
1970年台初頭、コンピューターの登場により単純作業が自動化されるようになりました。
インダストリー4.0における重要な考え方
①ノウハウの形式知化
ベテラン社員しかできない作業をなくす、海外展開へも有効
②全工程管理
製造だけではなく、製品の設計、生産、物流、販売、アフターケアという全行程の情報を収集する
③リアルタイム管理
リアルタイムの情報を集めることができる
④システムの標準化
カスタマイズされたシステムではなく、標準的なシステムを使うことで、合併時の障壁をなくす
⑤ITの有効活用
CPS,IoT,コングリッドコンピューティング,AI
⑥各工程の作業内容の可視化
可視化により、人的リソースの量、品質管理プロセスを正確に把握できる。
⑦原価差異分析の精度向上
原価差異分析:標準原価(計画上の原価)と実際原価の差異を求めて、その理由を分析し、生産時の改善活動に役立てる。
様々な予測が飛び交うIndustry5.0の世界
いつ頃から始まるのかもわからないIndustry5.0ですが、様々な憶測が飛び交っています。そのためまだはっきりとしたことは分かりませんが、テクノロジーとバイオロジーの融合
がIndustry5.0のポイントだと言われています。Industry1.0〜4.0はテクノロジーの進歩による産業革命であったのに対して、Industry5.0ではバイオロジーが関わってきます。これにより地球規模の問題を解決できる可能性もあると、非常に注目されています。
終わりに
Industry4.0は日本の製造業にとって非常に重要な分岐点になります。Industry4.0後の製造業は、「ものづくりの提供」から「サービスの提供」にビジネスモデルをシフトチェンジしていきます。
Industry 4.0は、製造業において大きな可能性を秘めており、新しいビジネスモデルを生み出すことができます。