5Gとは
第5世代(5th Generation)移動通信システムのことで「超高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」という3つの特徴があります。
5Gでビジネスがどう変わる?
■サブスクリプションモデルからリカーリングモデルへ
以前別記事で クラウド を使用することで、ビジネスが売り切り型からサブスクリプション型へ変わるという内容の記事を書きました。
参照:クラウド×ビジネス
5G時代ではこのサブスクリプション型から更に リカーリング型 が主流になってくると言われています。
サブスクリプション型もリカーリング型も、共に 継続収益を目的とするストック型 のビジネスモデルですが、簡単に分けると以下のような違いがあります。
・サブスクリプションモデル:定額制(決まった額を決まった時期に納める)
・リカーリングモデル:従量課金性(使用する量に応じて金額が変わる)
※ちなみにですが、継続収益を目的とするビジネスモデル(サブスクリプションモデル、リカーリングモデル)をストック型というのに対し、商品に対して1度限りの収益を得るビジネスモデル(売り切りモデル)をフロー型と言います。
・ストック型の一般例:マンション、学習塾、保険、電話、メルマガ
・フロー型の一般例:小売店、飲食、美容院、コンビニ
リカーリングモデルについてもう少し詳しく説明していきます。
リカーリングは 循環 という意味です。どういうことかと言うと、まず顧客に提供した価値に対して、「顧客の反応や感情」といったデータを取得します。また、そのデータを分析し更に顧客にとって良い価値を提供する。それに対する顧客のデータを取得する...というように、 データ取得と価値提供が循環 するのです。
またリカーリングモデルでは、IoT対応機器により収集したビッグデータが 5G 経由でAIによって分析されます。前置きが長くなりましたがここでようやく5Gが出てきました。もしこれが 4G だった場合ではどうでしょうか?
冒頭に戻りますが、5Gには次の3つの特徴があります。この3つの特徴を踏まえると想像しやすいかと思います。
「超高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」
まず、4Gでは5Gほど大量のデータを保存できないため、取得するデータ量に限界があります。また、大量のデータを取得するため通信が圧迫され、データの取得速度が遅くなります。更に、同時接続台数も限られてくるため、1度に複数のユーザーのデータを取得するのが難しくなります。つまり、4Gではリカーリングモデルで求められる水準のデータ分析を行うことは困難でしたが、5Gを使用することで効率よく実現できるようになるのです。
終わりに
4Gから5Gに変わることでビジネスがどう変わるかを説明しました。売り切り型→サブスクリプション型→リカーリング型と変わっていっていると述べましたが、売り切り型が最も悪くリカーリング型が最も優れているというわけではありません。そのものにあったビジネスモデルを考えることが大切だと私は思います。