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2024年版LyXの使い方

Last updated at Posted at 2024-05-03

LyXとは

$\LaTeX$をWordのようにGUIで編集できるようになる神ソフト。

画面.png

LyX上でPDFに書き出しできます。コマンドラインを触らなくて済みます。
数式もグラフィカルに編集できます($\LaTeX$コマンドでの入力とボタンでの入力のどちらにも対応している)。

個人的には脚注が見やすくて気に入っています。

おさらい: (u)pLaTeXは使っちゃだめ

ここにあるとおり、(u)pLaTeXは互換性の問題があるので、LuaLaTeXを使うことが推奨されています

環境構築

Windows、macOS、Linuxなどはもちろん対応しています。ここではWindowsに関してインストール方法を説明します。

TeX Liveのインストール

省略します。ユーザー名に全角文字が含まれているとインストールでコケることがある、とだけ言っておきます。

LyXのインストール

LyXのダウンロードページから「Windowsインストーラー」をダウンロードします。

ダウンロード.png

bit数に関してはお使いの環境に合わせてください。よくわからなかったら「Windowsインストーラー(64 bit)」で大丈夫です。
あとはこのインストーラーを起動し、特に設定はいじらずにインストールします。

初回起動と設定

LyXを起動すると以下のようになっているはずです。

起動直後.png

メニューバーの「ファイル(F)」$\rightarrow$「新規(N)」を押します。
文書を書き込めるようになりましたね。
メニューバーの「文書(D)」$\rightarrow$「設定(S)...」を押します。

文書クラス.png

「文書クラス」にて、文書クラスを「日本語Article (BSJSクラス)」にします1

言語.png

言語は日本語にします。

フォント.png

「フォント」から、「非TeXフォントを使用(XeTeX/LuaTeX経由)(U)」にチェックを入れます。

hyperref.png

「PDF特性」にて、「Hyperrefサポートを使う(U)」にチェックを入れます。

枠を付けない.png

タブを「ハイパーリンク(L)」に切り替えて、「リンクの周りに枠をつけない(E)」にチェックを入れます。

here.png

「フロートの配置」にて、「既定の配置を使用する(D)」のチェックを外し、「なんとしても現在位置に置く(E)」にチェックを入れます。

以上の設定が終わったら、ダイアログ下部の「文書の既定値として保存」を押します。

使い方

所見では迷う部分だけ解説します。

LaTeXロゴの挿入

よく見かける、$\LaTeX$っていうやつですね。

image.png

メニューバーの「挿入(I)」$\rightarrow$「特殊文字(P)」$\rightarrow$「ロゴ(L)」から挿入できます。

プリアンブルをいじりたい

\usepackageなどをしたいときは、メニューバー「文書(D)」$\rightarrow$「設定(S)」から

文書の設定

「LaTeXプリアンブル」というところで編集できます。

文書の書き出し

書き出し.png

文書をある程度打ち込み、PDFなどに出力したくなったら、メニューバーの「ファイル(F)」$\rightarrow$「書き出し(E)」$\rightarrow$「PDF(LuaTeX)」を押します。
なお、初回の書き出しにはけっこう時間がかかります。

  1. LuaLaTeXではjsarticleクラスが使えないので、ltjsarticleクラス(デフォルトのLyXでは用意されていない)やbxjsarticleクラスを使用する。

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