AIとペアプロで爆速環境構築!Antigravityを使った開発セットアップ術
新しいPCでの開発環境構築、毎回時間がかかって面倒ですよね。
今回は、AIコーディングアシスタントの「Antigravity」を使って、UbuntuやmacOSのセットアップを自動化・効率化する方法をご紹介します。
なぜAntigravityを使うのか?
環境構築における最大の悩みは「依存関係のエラー」や「OSごとのコマンドの違い」です。特にmacOSとLinux (Ubuntuなど) が入り混じったチームでは、それぞれの環境に合わせたドキュメントの保守だけでも大変です。
Antigravityを使うと、「自然言語でお願いするだけで、今のOS環境に最適なセットアップコマンドを実行・スクリプト化してくれる」 という体験ができます。
実践:Antigravityにセットアップをお願いする
実際に、何もない状態から開発環境を整える過程を見てみましょう。チャットを通してお願いするだけで、次々と環境が完成していきます。
1. 必要なツールを「声で」インストールする
Antigravityは音声入力をサポートしているため、タイピングすら不要です。マイクに向かって以下のように話しかけるだけで、爆速で環境構築が進みます。
「Homebrewを使ってanyenvとpyenvをインストールして。その後、Docker Engineも入れて」
このようにざっくりとした指示を出すと、Antigravityは現在の環境(今回はUbuntu 24.04でした)を認識し、適切な依存パッケージ(build-essential, libssl-dev など)を推測した上で、次々とコマンドを実行してくれます。
2. エラー解決能力の高さ(ここがすごい!)
単なるスクリプト実行ツールと違うのは、途中でエラーが出た際の自律的なリカバリー能力です。
例えば、pyenv でPythonをビルドしようとした時に zlib や libffi が足りずに失敗したとします。通常ならここで人間がエラーログを読み、ググって足りないパッケージを apt install しますが、Antigravityは違います。
AIが自らエラー標準出力を読み取り、「あ、○○のパッケージが足りないな」と判断し、不足パッケージをインストールした上で、再度ビルドコマンドを自動で再実行してくれるのです。
3. 再利用可能なセットアップスクリプトの自動生成
さらに便利なのが、実行した手順を1つのシェルスクリプトにまとめてもらう ことです。
「今までの手順を setup.sh にまとめて」
とお願いするだけで、以下のようなスクリプトが完成します。
#!/bin/bash
set -e
echo "Starting system setup..."
# Update package list
echo "Updating package index..."
sudo apt-get update
# Install Elixir
echo "Installing Elixir..."
sudo apt-get install -y elixir
# Install Docker Engine prerequisites
echo "Installing Docker prerequisites..."
sudo apt-get install -y ca-certificates curl
sudo install -m 0755 -d /etc/apt/keyrings
... (以降、Dockerやanyenv, SDKMAN!などのインストール手順が続く)
このスクリプトは単なるコマンド履歴の羅列ではなく、他のマシン(同OS)でも冪等性を持って実行できるように適切に整理・汎用化 されています。(実行権限 chmod +x の付与も彼が行ってくれます!)
今回作成したスクリプト全体は、参考として下部に載せておきます。
備忘録がいらない「自動ドキュメント化」の体験
開発者がQiitaやZennに環境構築の備忘録を残す大きな理由は「未来の自分やチームメンバーのため」ですが、Antigravityを使ったやりとり自体が、すでに完璧なインフラ構築の「生きたドキュメント(Artifacts)」になります。
最終的な成果物として setup.sh が生成されるため、「あの時どのオプションを有効にしたんだっけ?」と後からSlackの履歴やネットの記事を漁って悩むことがなくなります。
さらなる自動化へ:Skills機能を活用する
実はAntigravityの自動化は、単なる初期セットアップ画面だけにとどまりません。他の記事でも言及されているように、より高度な開発ワークフローに対応する機能も備えています。
- Skills機能: 特定のタスクの進め方やスクリプトを「スキル」としてエージェントに教え込むことができます。例えば「デプロイ用のPythonスクリプトを実行して、その結果をSlackに通知する」といった複雑な運用手順も、一度教えてしまえば今後は自動で実行してくれます。
- Headlessモード: AntigravityはUIなし(ヘッドレス)で実行することも可能です。これにより、CI/CDパイプラインに組み込んだり、定期バッチ処理の中でAIエージェントを自律稼働させたりといった、発展的な使い方が模索されています。
単なる「便利なエディタ」を超え、プロジェクトのインフラ構築から運用保守までを共に担う「AI同僚(エージェント)」としてのポテンシャルを感じさせます。
まとめ
これからの開発環境構築は、エンジニアがコマンドを一行一行ググってターミナルにコピペするのではなく、「AIにやりたいことを伝え(時には声で)、AIが試行錯誤して辿り着いた正解のスクリプトをGit管理する」 アプローチが主流になっていくでしょう。
皆さんもぜひ、次回のPCセットアップ時や、新しい技術スタックを試す際にはAntigravityを活用して、その「エラーに躓かない」圧倒的な快適さを体験してみてください。