この記事はHoudiniアドベントカレンダー2023 13日目の記事です。
はじめに
Houdini 20が発表されましたね。
いつもSideFXからは想像のナナメ上を行く凄いツールが追加されて驚かされています。
今回も御多分に漏れず、「スゴー!!」という内容盛りだくさんでした。
新機能が気になりつつも全て試すにはとても時間がかかります。
そこで気になる機能をひとつユーザー目線で開いてみます。
この記事で紹介する内容
Houdini20 Feathersの表層を見てみる
作業環境
Houdini indie 20.0.506 Py3.9
参考記事
Splashscreen Feathers
https://www.sidefx.com/contentlibrary/splashscreen-feathers
羽毛 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E6%AF%9B
ファイルの取得
まず公式からダウンロードしたファイルを確認。
解凍後のサイズは、なぜか半分以上を.tifファイルが占めています。(なぜ)
画像をひらくと原寸大のSplash screenの美しさを堪能できます。
hip内部
まずジオメトリは2つありました。
- templates
- feathers
※manual updateに設定されています
左側のバラバラの羽がtemplates、右側がfeathersです。
templates
ネットワーク全景
全体で41種類(うち5種類は綿羽)
Viewport
templateの構成
次に個別の羽の構成を見てみます。
羽の構造(参考記事Wikipediaより)
ネットワーク内はfethershapeorgに2つのcurveが入力されています。
左側の第1入力はshape curvesで羽の外形を描き、
真ん中の第2入力はprofile curvesで羽枝の変化を示して、
合わせて羽のcurveを構成しています。
興味深いのはこの次で、feather template from shapeに続くと羽軸のresamapleがされます。
その後nameにつながり一種類の羽ができ、これらのバリエーションでひとまとまりになっています。
feathers
templatesを配置しているのがこちらのネットワークです。
上部の配置を設定するsub networkから始まり、hairと同様のclumpやdeformなどgroom processとwidthなどの調整を行っていました。
始点のsub network
templatesからの出力を受け取り、設定したcurveに配置してるようでした。
例のHoudini渦巻き模様から、法線を利用してカーブの作成をしていたのが印象的です。
レンダリング
SolarisにてKarmaを使いレンダリングされています。
LOPネットワーク
Houdini GL
Karmaに切り替えると例のイメージが見られます。
おわりに
本当に開いてみただけですが、どの程度のネットワーク規模か気になる位の参考にでもなれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。