LIGのアドベントカレンダー15日目の記事です。
本来予定していた『corebootなマシンでLFSチャレンジ(仮)』ですが、やむを得ない諸事情により記事にする事が出来なくなってしまい代わりに本記事を掲載させて頂く事をご了承ください。
会話と対話
まずは、この記事における『会話』と『対話』について下記のように定義する。
- 『会話』日常生活における他者とのコミュニケーション手段
- 『対話』他者と思考の疎通を図る行為
会話について
私は会話が苦手だ。
気の利いたジョークも言えなければ、惹きつけるようなストーリーを語る事もできない。
二人きりであれば少しは誤魔化す事も出来るが、複数人での会話は本当に難しい。
発言のタイミングを見計らっているうちに次の話題に移ってしまっている。
他者と接触する事は嫌いではないのだけれど、うまく会話をする事ができない事がとても悩ましい。
対話について
私は『エンジニアリングは対話である』という思想のもと開発をおこなっている。
ブラウザやサーバと対話を試みる事が私にとってのエンジニアリングの根幹になっている。
私は彼女達(ブラウザやサーバ)を愛している。
だからこそ彼女達を理解したいと考えているし、彼女達に「どうしたいのか・どうして欲しいのか」という想いを伝えたいと考えている。
プログラミング言語を介して想いを伝える行為は、まさに対話ではないだろうか。
愛をもって接すること
コードを書く時は、愛する人へのラブレターを綴るような気持ちで丁寧に書くようにしている。
それは彼女達(ブラウザやサーバ)への愛はもちろんのこと、プロジェクトメンバーへの愛も大切にしたいと思っている。
だから、気をつけなければならないのはポエミーになりすぎない事。
私はロマンティストなのでどうしてもポエミーなコードを綴りそうになってしまうのだけれど、ポエミーな文章は多くの対話において理解の妨げになってしまう事が殆どなのだ。
プロジェクトメンバーに伝わりやすいメッセージとなるように、いつも心がけるようにしたい。
おわりに
エンジニアリングにおける対話の重要さを共感できる誰かがいる事を、私は願っている。