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Claude Code × Playwright MCP で、競合調査を「眺めて終わり」から「営業提案の自動生成」に変えた話

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競合サイト、ちゃんと見てますか?

——見てはいる。でも「見た」で終わっていませんか?

トップページを眺めて、サービスページを確認して、気になった点をSlackに貼って……それ、先週もやりましたよね。そして先週のメモ、もう誰も見ていませんよね。

この記事では、VS Code上で Claude Code と Playwright MCP を組み合わせて、公開ページの定点観測から営業提案用Markdownの生成までを1つの流れにする方法を紹介します。Claude Code は VS Code 拡張で使うのが推奨されており、IDE上でプラン確認、差分レビュー、会話履歴の利用などができます。Playwright MCP は、Playwright を使ったブラウザ自動化を MCP 経由で AI から扱える OSS のサーバーです。

プロンプトと出力テンプレートをそのまま載せているので、コピペで回せます。

この記事でやることは、単なる競合分析ではありません。

公開ページを観測する
競合の見せ方・導線・品質面の特徴を整理する
提案ネタへ変換する
営業向け Markdown として保存する

という流れまでを、1つの運用として扱います。

この手法が向いているケース

このやり方は、次のような企業向けの提案材料を作る時に向いています。

  • Webサービス会社
  • アプリ運営会社
  • EC事業者
  • SaaS事業者
  • ゲーム会社

共通点は、継続的にUI変更やリリースがあり、品質事故が売上や継続率に直結しやすいことです。

例えば、次のような観測結果はそのまま提案の切り口になります。

  • 問い合わせ導線が分かりにくい
    → 第三者検証提案
  • スマホ表示が窮屈
    → 多端末UI検証提案
  • CTAが弱い
    → UI/UX改善提案
  • 実績訴求が弱い
    → 見せ方改善の比較分析提案

ここで大事なのは、競合サイトの感想を書いて終わらせないことです。
必ず「どの業種の、どの部門に、どの提案として持っていけるか」まで変換します。

なぜ Playwright MCP を使うのか

今回の目的は、定点観測です。

つまり必要なのは、ブラウザ内部の深い解析よりも、まず次のようなことです。

  • 指定ページを毎回同じ条件で見る
  • CTAの有無を確認する
  • 問い合わせ導線を確認する
  • スマホ相当表示で見え方を確認する
  • 必要に応じてスクリーンショットを残す

Playwright は、Chromium / Firefox / WebKit を同じAPIで扱えます。さらにデバイスエミュレーションでは、userAgentviewportscreenSizehasTouch などをまとめて再現できます。フルページスクリーンショット取得も標準で扱えます。こうした性質は、競合サイトの週次観測と相性が良いです。

一方で、Chrome DevTools MCP が強いのは、Network、Console、Performance trace、DOM/CSS などの深掘りデバッグです。
そのため、次の役割分担が自然です。

  • 週次の競合観測の主役: Playwright MCP
  • 原因調査の深掘り要員: Chrome DevTools MCP

実行環境

今回は、次の前提で進めます。

  • VS Code を使っている
  • Claude Code を VS Code 上で使える状態にしている
  • Playwright MCP をインストール済み
  • 調査対象は公開ページのみ
  • 問い合わせフォームは送信しない
  • 出力先は ~/Documents/competitor-watch

Claude Code は VS Code でも利用でき、VS Code 拡張の利用が推奨されています。

まず決めるべき観測対象

競合サイトを広く見すぎると、運用がすぐ重くなります。
最初は、各社について次の5カテゴリに絞るのが現実的です。

  • トップ
  • 主力サービスページ
  • 実績または事例ページ
  • 問い合わせ導線ページ
  • 採用または技術ブログ相当ページ

この5カテゴリに絞る理由は単純で、営業提案に必要な材料がほぼ揃うからです。

  • 何を強く訴求しているか
  • どの導線を重視しているか
  • 実績をどう見せているか
  • 問い合わせしやすいか
  • 更新や注力領域のシグナルがあるか

今回のゴール

今回のゴールは、次の3段です。

  1. 公開ページを観測する
  2. 自社向けの提案ネタに変換する
  3. 営業用 Markdown にまとめて保存する

つまり、競合調査そのものが目的ではなく、提案材料の下書きを毎回一定品質で作ることが目的です。

Claude Code に渡すプロンプト

以下のプロンプトを、VS Code上の Claude Code にそのまま渡せば使えます。
{自社名}{競合URL} などのプレースホルダーは、ご自身の環境に合わせて書き換えてください。

Playwright MCPを使って、{自社名}の{事業名}向けの競合観測と、営業・提案に転用できるMarkdownレポートを作成してください。

対象企業:
- 競合A: {URL}
- 競合B: {URL}
- 競合C: {URL}

目的:
公開Webページを定点観測し、競合の見せ方・導線・品質面の特徴を整理したうえで、
{自社名}の営業担当者・提案書作成者がそのまま活用できる提案材料へ変換すること。

今回の営業先の前提:
狙うべき営業先は、以下のような、継続的にUI変更やリリースがあり、品質事故が売上や継続率に直結しやすい企業とする。
- Webサービス会社
- アプリ運営会社
- EC事業者
- SaaS事業者
- ゲーム会社

営業先に対する分析の考え方:
- 各競合の観測結果を、上記のどの営業先に刺さる提案へ転換できるかを考える
- 単なる競合分析で終わらせず、「どの業種」「どの部門」「どの課題」に提案できるかまで整理する
- 特に、開発部門、QA部門、プロダクト部門、Web運用部門、情報システム部門に刺さる論点を意識する
- 品質事故が売上、CVR、継続率、ユーザー体験、問い合わせ増加に影響しやすい文脈で提案機会を整理する

重要:
- 今回はページ数制限なし
- ただし冗長な説明は避け、営業資料として読みやすい構成にする
- 最初に要点を短くまとめ、その後に詳細を書く
- 競合調査で終わらせず、必ず{自社名}の提案機会に変換する

確認対象ページ:
- トップ
- 主力サービスページ
- 実績または事例ページ
- 問い合わせ導線ページ
- 採用または技術ブログ相当ページ

確認観点:
- 主要CTAの有無
- 訴求内容とその変化
- 実績・事例の見せ方
- 問い合わせ導線の分かりやすさ
- device emulationを使って、iPhone 13相当の表示条件でレイアウト崩れ、CTAの見え方、操作しづらさがないか
- {自社名}の提案ネタに転用できるか

実施ルール:
- Playwright MCPを使って公開ページのみ確認する
- 問い合わせフォームは送信しない
- 各社で重要ページを優先して巡回する
- device emulationを使って、iPhone 13相当の表示条件でも確認する
- 必要に応じてスクリーンショットを取得する
- 事実 / 解釈 / 提案 を明確に分ける
- 断定できない内容は「仮説」と明記する
- 主観的な感想ではなく、営業提案に使える示唆へ変換する
- 各競合について「何が強いか」だけでなく、「{自社名}が提案機会にできる点」も書く

提案ネタへの変換ルール:
- 問い合わせ導線が長い、分かりにくい
  → 導線・離脱観点の第三者検証提案
- レイアウト崩れや表示の窮屈さがある
  → 多端末UI検証提案
- CTAが弱い、見つけにくい、文言が曖昧
  → UI/UX観点を含む改善提案
- 実績や事例の見せ方が弱い
  → 実績訴求改善の比較分析提案
- サービス説明が広すぎて焦点がぼける
  → 訴求整理・品質観点整理の提案
- モバイル表示で操作しづらさがある
  → スマホ表示を含む実機観点・エミュレーション観点の検証提案
- 品質保証や第三者検証の見せ方が弱い
  → 第三者視点レビューと検証報告書支援の提案

営業先別の整理ルール:
- Webサービス会社向け:
  UI導線、会員登録、CV改善、問い合わせ導線、継続利用に関わる品質課題として整理する
- アプリ運営会社向け:
  多端末表示差分、リリース前検証、アップデート時の品質担保、継続率への影響として整理する
- EC事業者向け:
  商品詳細、カート、決済、問い合わせ導線、スマホUIの品質課題として整理する
- SaaS事業者向け:
  業務画面の使いやすさ、導入時の品質不安、サポート負荷、継続利用率への影響として整理する
- ゲーム会社向け:
  端末差分、不具合発見、ユーザー体験低下、リリース前の品質保証として整理する

出力方針:
- 営業担当者が「どの業種の、どの部門に、何を切り口に話すか」が分かるようにする
- 提案書作成者が「どの課題に対して何を提案するか」を流用できるようにする
- 競合ごとの観測結果だけでなく、競合横断の比較も入れる
- 自社の勝ち筋、差別化ポイント、提案機会を明確にする
- 優先度を High / Medium / Low で付ける
- すぐ使える営業トークの叩き台も含める
- 推測は必ず「仮説」と明記する

最終成果物:
- 営業・提案用Markdownレポートを作成する
- レポートは画面上に出力するだけでなく、~/Documents/competitor-watch 配下に Markdown ファイルとして保存する
- 保存ファイル名は日付が分かる形式にする(例: 2026-04-11_competitor_report.md)
- 可能であれば、同時に latest_competitor_report.md も更新する

ここで効いているポイント

このプロンプトで重要なのは、次の4点です。

1. 「調査して」で終わらせていない

単なるサイト確認ではなく、営業提案へ変換することまで明示しています。
これで、単なる観測メモで終わりにくくなります。

2. 確認対象ページを固定している

トップから全部見に行くのではなく、5カテゴリに絞っています。
これで毎週回しやすくなります。

3. モバイル確認を曖昧にしていない

「モバイル表示を見る」ではなく、iPhone 13相当の device emulation と書いています。
Playwright のエミュレーションは、端末プロファイルに基づいてブラウザ挙動を再現できます。

4. 出力先まで指定している

その場のチャット出力だけでなく、~/Documents/competitor-watch に Markdown 保存するようにしています。
これで履歴として蓄積できます。

出力する Markdown の形も固定しておく

出力フォーマットも先に固定しておくと、毎回の品質がかなり安定します。

# {自社名} 競合観測レポート(YYYY-MM-DD)

## 0. エグゼクティブサマリー
- 今回の観測で重要だった点を3〜5項目で要約
- 自社にとっての主要な提案機会を要約
- まず営業で使うべき論点を要約

## 1. 今週の重要変化
### 競合A
-
### 競合B
-
### 競合C
-

## 2. 競合別の観測事実
### 競合A
#### 事実
-
#### 解釈
-
#### 提案ネタ
-
#### 刺さりやすい営業先
-
#### 刺さりやすい部門
-
#### 優先度
- High / Medium / Low

### 競合B
#### 事実
-
#### 解釈
-
#### 提案ネタ
-
#### 刺さりやすい営業先
-
#### 刺さりやすい部門
-
#### 優先度
- High / Medium / Low

### 競合C
#### 事実
-
#### 解釈
-
#### 提案ネタ
-
#### 刺さりやすい営業先
-
#### 刺さりやすい部門
-
#### 優先度
- High / Medium / Low

## 3. 競合横断の比較
### 共通して強い点
-
### 共通して弱い、または改善余地がありそうな点
-
### 自社が差別化しやすいポイント
-
### 仮説ベースで継続監視すべき点
-

## 4. 営業先別の提案機会
### Webサービス会社向け
- 想定課題:
- 提案切り口:
- 自社が提供できる支援:
- 刺さりやすい部門:
- 優先度:

### アプリ運営会社向け
- 想定課題:
- 提案切り口:
- 自社が提供できる支援:
- 刺さりやすい部門:
- 優先度:

### EC事業者向け
- 想定課題:
- 提案切り口:
- 自社が提供できる支援:
- 刺さりやすい部門:
- 優先度:

### SaaS事業者向け
- 想定課題:
- 提案切り口:
- 自社が提供できる支援:
- 刺さりやすい部門:
- 優先度:

### ゲーム会社向け
- 想定課題:
- 提案切り口:
- 自社が提供できる支援:
- 刺さりやすい部門:
- 優先度:

## 5. 営業・提案機会
### すぐ提案に使えるテーマ
- テーマ:
  - 根拠:
  - 提案できる支援:
  - 想定顧客:
  - 想定部門:
  - 優先度:

### 中長期で育てるテーマ
- テーマ:
  - 根拠:
  - 提案できる支援:
  - 想定顧客:
  - 想定部門:
  - 優先度:

## 6. 営業トークの叩き台
-
-
-

## 7. 次週も継続確認する点
-
-
-

## 8. 補足
- スクリーンショットや確認URLがあれば列挙
- 断定できない事項は「仮説」として整理

実際に回してみて感じたメリット

このやり方のメリットは、競合調査が再利用可能な作業に変わることです。

従来は、

  • 毎回見方がぶれる
  • メモの粒度が一定しない
  • 提案に変換する時にもう一度考え直す

ということが起きがちでした。

でも、プロンプトと出力フォーマットを固定すると、

  • 見るページが固定される
  • 見る観点が固定される
  • 提案への変換ルールが固定される
  • Markdownとして蓄積される

ので、毎週の質が安定しやすくなります。

注意点

この手法は、公開ページの観測 を前提にしています。

  • 問い合わせフォームは送信しない
  • ログイン必須領域には入らない
  • 過剰なアクセスをしない
  • 事実と仮説を分ける

また、Playwright MCP の README では、これは Playwright の MCP インターフェースであり、coding agent の用途では CLI+SKILLS の方が向く場合もある と説明されています。つまり、用途によっては Playwright MCP 一択ではありません。ただ、今回のような「VS Code上で競合サイトを観測し、レポートまで作る」流れでは十分実用的です。

まとめ

VS Code上で Claude Code と Playwright MCP を使うと、競合サイト調査を

  • 眺める
  • メモする
  • 提案に使うために再整理する

という曖昧な流れから、

  • 公開ページを定点観測する
  • iPhone 13相当でも確認する
  • CTAや導線を観測する
  • 提案ネタへ変換する
  • Markdownとして保存する

という再利用しやすい流れに変えられます。

競合調査を「調査」で終わらせず、営業提案の下書き生成フロー に変えたい時には、かなり相性の良い方法です。

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