はじめに
「AIが仕事を奪う」といった言葉が話題になる中で、今回はその一端を体感すべく、LINEスタンプ制作の全工程をAIに任せてみるという実験をしてみました。
結果はこちら👇
作成したスタンプ一覧(LINEストア)
本記事では、以下のように役割ごとに異なるAIモデルを“配役”して制作を進めたプロセスと、活用上のポイントを紹介します。
スタンプ制作におけるAIの“配役”
AIは一つのツールではなく、「複数の役割」を演じさせることでより高い効果を発揮します。今回は次のような“役割分担”で進行しました。
👤 1. スタンプ企画者(ChatGPT o1)
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ターゲット層の設定
- 例:20〜40代の女性(OLや主婦層など)
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キャラクター設計
- 例:アメコミ風・働く女子 など
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セリフ・シチュエーションの企画
- 在宅勤務あるある、恋愛系、日常の感情表現など
🎨 2. クリエイティブ担当(ChatGPT o3-mini-high)
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デザイン指示書の作成
- 表情・ポーズ・服装・背景などを具体化
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トーンやスタイルの整合性
- シリーズ全体のトーン(ポップアート風、手書きセリフ etc)
🖌️ 3. イラストレーター(GPT-4o)
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最終的なスタンプ画像の生成
- 指示書に基づき、イラストを生成
- セリフ追加や画像サイズ調整も自動で対応
実際に作ったスタンプ(一部紹介)
気になる方はぜひ実物をご覧ください👇
LINEスタンプ販売ページ
AIだけで制作して感じたこと
✅ メリット
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スピードが圧倒的
- 企画〜デザイン指示〜イラスト生成まで、1日で完結
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シリーズとしての一貫性も保てる
- 指示書をテンプレ化すれば、量産も容易
⚠️ 課題
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“人間っぽさ”の微調整
- 表情やセリフの“リアルさ”には人間の感性が必要
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著作権やガイドラインの確認
- LINEスタンプの規約に準拠するためのチェックは要注意
これからの時代に必要なのは「任せ方」
AIは、すでにスタンプ企画者・クリエイティブ担当・イラストレーターの仕事を“それっぽく”こなせるレベルに達しています。
もはや「AIが仕事を奪う」というのは未来の話ではありません。
これから重要になるのは、
「AIに何を任せて、どこに人が価値を出すか」
という視点です。
おわりに
今回はLINEスタンプ制作を題材にしましたが、この手法は以下にも応用可能です:
- ノベルイラスト制作
- 漫画の1コマアイデア出し
- Instagram・YouTube向けイメージ作成 など
今後もAIを使った創作や業務効率化の事例を発信していく予定です。