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Claude Codeは「コードを書くAI」で終わらせるな:公式 document-skills でPDF・Excel・Word・PowerPointまで自動化する

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Last updated at Posted at 2026-06-27

ChatGPT Image Jun 27, 2026, 02_46_36 PM.png

はじめに

Claude Codeはコードを書く・直す・テストする・PRを確認するといったコード作業のためのツール、というイメージが強いと思います。

ただ、Anthropic公式の anthropics/skills リポジトリを見ると、Claude Codeはコード作業だけでなく、PDF・Excel・Word・PowerPointのような文書成果物の処理にも広げられることがわかります。

その中心になるのが、公式Skillセットのひとつである document-skills です。

/plugin install document-skills@anthropic-agent-skills

この記事では、Claude Codeに document-skills を導入すると何ができるようになるのか、どのような実務で使えるのか、そしてライセンス上どこに注意すべきかを整理します。

公式Skillsリポジトリとは

Anthropicは、Claude向けのSkillsをまとめた公式リポジトリを公開しています。

anthropics/skills

READMEでは、Skillsは次のようなものとして説明されています。

Claudeが特定タスクをうまく処理するために、動的に読み込む
instructions / scripts / resources を含むフォルダ

ざっくり言うと、Skillは「Claudeに特定業務のやり方を覚えさせるための再利用可能な手順書」です。

たとえば、次のような用途に使えます。

・会社のブランドガイドラインに沿って資料を作る
・特定の分析手順に沿ってデータを処理する
・決まった形式でレポートを作る
・PDFやExcelなどの文書ファイルを処理する

単なる長いプロンプトではなく、必要な作業に応じてClaudeが参照する「業務手順のパッケージ」と考えるとわかりやすいです。

document-skills とは

document-skills は、Anthropic公式Skillsリポジトリに含まれる文書処理向けのSkillセットです。

構成は次の4つです。

document-skills
├── xlsx  : Excel / CSV / TSV
├── docx  : Word
├── pptx  : PowerPoint
└── pdf   : PDF

つまり、Claude Codeに document-skills を入れると、次のようなファイルを扱うための手順がClaudeに追加されます。

・PDF
・Excel
・CSV
・TSV
・Word
・PowerPoint

重要なのは、これは「Claudeがファイルをなんとなく読めるようになる」という話ではありません。

document-skills は、Claude Codeに対して次のような文書処理の進め方を教えるものです。

・どのツールを使って読み取るか
・どの形式で出力するか
・既存テンプレートをどう扱うか
・Excel数式をどう扱うか
・PowerPointの見た目をどう確認するか
・PDFからテキストや表をどう抽出するか

そのため、Claude Codeを「コードを書くAI」から「実務成果物まで作れるAI」に広げるための重要なSkillセットだと考えています。

導入方法

まず、Claude CodeでAnthropic公式SkillsリポジトリをPlugin marketplaceとして追加します。

/plugin marketplace add anthropics/skills

次に、文書系Skillセットをインストールします。

/plugin install document-skills@anthropic-agent-skills

これで、pdfxlsxdocxpptx の4つの文書処理Skillが使えるようになります。

インストール後は、自然文で次のように依頼できます。

Use the PDF skill to extract the form fields from path/to/sample.pdf

日本語で依頼する場合も、最初に使いたいSkillを明示すると安定します。

Use the PDF skill.
このPDFからテキストと表を抽出して、要点を日本語でまとめてください。
Use the xlsx skill.
このCSVをExcelに変換し、見出し、フィルタ、列幅、集計シートを整えてください。
Use the docx skill.
以下のレビュー結果を、提出用のWordレポートにしてください。
Use the pptx skill.
このMarkdownを、社内共有向けのPowerPoint資料にしてください。

何が便利になるのか

document-skills の価値は、Claude Codeの用途がコード作業以外にも広がることです。

導入前のClaude Codeの使い方が次のようなものだとします。

・実装する
・修正する
・テストする
・レビューする

document-skills を入れると、ここに文書成果物の作成・編集が加わります。

・PDFを読む
・PDFから表を抜き出す
・CSVをExcel化する
・Excelのテスト項目書を作る
・Wordのレビュー報告書を作る
・PowerPointの社内説明資料を作る
・既存テンプレートを更新する

これは、エンジニアだけでなく、QA、PM、PdM、情シス、社内DX担当にも使いやすい領域です。

PDF Skillでできること

PDF Skillは、PDFファイルを扱うためのSkillです。

想定されている用途は、たとえば次のようなものです。

・PDFを読む
・PDFからテキストを抽出する
・PDFから表を抽出する
・複数PDFを結合する
・PDFをページ単位で分割する
・PDFのページを回転する
・PDFに透かしを入れる
・PDFフォームを入力する
・スキャンPDFをOCRする
・PDFから画像を抽出する

実務では、次のような依頼ができます。

Use the PDF skill.
このPDFを読み、以下の形式でまとめてください。

- 概要
- 重要ポイント
- 懸念点
- 対応が必要な事項
Use the PDF skill.
このPDFから表を抽出し、Excelに貼り付けやすい形式で出力してください。
Use the PDF skill.
このPDFの1〜5ページだけを別ファイルにしてください。

PDFは、仕様書、契約書、レビュー資料、調査レポートなどでよく使われます。

そのため、PDF Skillは「資料を読んで理解する」「内容を抜き出す」「別形式に加工する」といった作業に向いています。

XLSX Skillでできること

XLSX Skillは、Excel、CSV、TSVなどの表形式ファイルを扱うためのSkillです。

対象になる作業は、たとえば次のようなものです。

・既存Excelを読む
・Excelを編集する
・CSVをExcelに変換する
・TSVをExcelに変換する
・列を追加する
・数式を入れる
・表を整形する
・グラフを作る
・崩れたデータを整理する
・複数シートをまとめる

実務では、次のような依頼が便利です。

Use the xlsx skill.
このCSVをExcelファイルにしてください。

条件:
- 1行目を見出しにする
- フィルタを付ける
- 列幅を自動調整する
- 集計シートを追加する
- 合計や平均はExcel数式として残す
Use the xlsx skill.
以下のテスト観点をもとに、Excel形式のテスト項目書を作成してください。

列:
- No
- 大項目
- 中項目
- テスト観点
- 手順
- 期待結果
- 優先度
Use the xlsx skill.
このExcelの数式エラーを確認し、#REF! や #DIV/0! があれば修正してください。

特に便利なのは、テスト項目書や集計表の作成です。

Claude Codeはコードだけでなく、開発周辺の成果物も扱えるようになります。

・テスト項目書
・受け入れ基準表
・バグ一覧
・レビュー指摘一覧
・GitHubランキングCSV
・週次レポート集計

このあたりは、実務でかなり使い道があります。

DOCX Skillでできること

DOCX Skillは、Word文書を扱うためのSkillです。

対象になる作業は、たとえば次のようなものです。

・Word文書を作る
・既存のWord文書を読む
・Word文書を編集する
・見出しを整理する
・目次を付ける
・ページ番号を付ける
・表を入れる
・画像を差し替える
・コメントや変更履歴を扱う
・テンプレートをもとに文書を作る

実務では、次のような依頼ができます。

Use the docx skill.
以下のレビュー結果を、提出用のWordレポートにしてください。

構成:
- 表紙
- 概要
- レビュー結果
- 指摘事項
- テスト観点
- 受け入れ基準
- 次アクション
Use the docx skill.
このMarkdownを、見出し・表・箇条書きを使ったWord文書に変換してください。
Use the docx skill.
このWord文書を読み、変更履歴とコメントを含めて要点を整理してください。

レビュー報告書、調査報告書、仕様整理、議事録、提案書などをWord形式で出す必要がある場合に向いています。

開発現場では、RedmineやGitHub上の情報をそのまま残すだけでなく、提出用の文書に整える必要がある場面があります。

そのようなときに、DOCX Skillはかなり役立ちます。

PPTX Skillでできること

PPTX Skillは、PowerPoint資料を扱うためのSkillです。

対象になる作業は、たとえば次のようなものです。

・PowerPoint資料を作る
・既存PPTXを読む
・スライドからテキストを抽出する
・既存スライドを編集する
・テンプレートに沿って資料を作る
・スライドを結合する
・スライドを分割する
・スピーカーノートを扱う
・コメントを扱う

実務では、次のような依頼ができます。

Use the pptx skill.
このMarkdownを、社内共有向けのPowerPoint資料にしてください。

条件:
- 1スライド1メッセージ
- テキストだけのスライドにしない
- 図解、比較表、ステップ図を入れる
- 最後にまとめスライドを入れる
Use the pptx skill.
このPPTXを読み、各スライドの要点を日本語でまとめてください。
Use the pptx skill.
この説明内容を、マネージャー向けの5枚スライドにしてください。

Claude Codeの活用方法を社内共有したい場合や、技術調査の結果を説明資料にしたい場合に使いやすいです。

特に、AI活用やClaude Code運用ノウハウを社内に広げたい場合、PPTX化できると共有しやすくなります。

実務での使い分け

使い分けはシンプルです。

やりたいこと 使うSkill
PDFを読む、分割する、結合する、表を抜く PDF Skill
CSVやExcelを整形する、集計する、テスト項目書を作る XLSX Skill
レビュー報告書や提出文書をWord化する DOCX Skill
社内説明資料や提案資料をPowerPoint化する PPTX Skill

ファイル形式で考えると、さらにわかりやすいです。

.pdf               → PDF Skill
.xlsx / .csv / .tsv → XLSX Skill
.docx              → DOCX Skill
.pptx              → PPTX Skill

Claude Codeで使うときのコツ

1. 最初に使うSkillを明示する

自然に呼び出されることもありますが、最初は明示したほうが安定します。

Use the PDF skill.
Use the xlsx skill.
Use the docx skill.
Use the pptx skill.

特に、複数形式が絡む場合は明示したほうがよいです。

たとえば、PDFから表を抜いてExcelにしたい場合は、次のように書きます。

Use the PDF skill and xlsx skill.
このPDFから表を抽出し、Excelファイルとして整形してください。

2. 出力形式を先に指定する

Claudeに文書処理を任せる場合は、出力形式を明確にしたほうが失敗しにくいです。

悪い例:

いい感じにまとめて

良い例:

以下の形式でまとめてください。

- 概要
- 重要ポイント
- 懸念点
- 対応事項
- 次アクション

Excelなら、列名まで指定すると安定します。

以下の列でExcel化してください。

- No
- 分類
- 内容
- 期待結果
- 優先度
- 備考

3. テンプレートを崩したくない場合は明記する

既存のExcelやWord、PowerPointを編集する場合は、必ず次のように書くのがよいです。

既存の書式、列幅、色、レイアウトはできるだけ維持してください。
内容だけを更新してください。

特にExcelやPowerPointでは、既存テンプレートを壊さないことが重要です。

4. 重要文書は必ず人間が確認する

文書処理Skillは便利ですが、すべてを完全に保証するものではありません。

特に次のような文書では、人間の確認が必要です。

・契約書
・請求書
・法務文書
・顧客提出資料
・経営資料
・仕様確定文書
・受け入れ基準

PDFから表を抽出する場合や、OCRを使う場合も、誤認識の可能性があります。

最終成果物として使う前に、人間が確認する前提で使うのが安全です。

注意点:source-available であり、完全なオープンソースではない

ここは導入前に必ず確認しておきたいポイントです。

Anthropic公式READMEでは、docxpdfpptxxlsx の文書作成・編集Skillについて、source-available, not open source と説明されています。

つまり、GitHub上で中身を見ることはできますが、Apache 2.0のような自由なオープンソースではありません。

ざっくり言うと、次の理解が安全です。

OK:
- Claude Codeにインストールして自分の作業に使う
- 公式READMEを読んで使い方を理解する
- どのようなSkillなのかを紹介する
- 設計思想を参考にする

避けるべき:
- 文書系Skillの中身をコピーして自分のGitHubに置く
- 改造版を作って公開する
- 社内配布用Skillとして丸ごと再配布する
- 別サービスや自社ツールに組み込んで提供する
- SKILL.mdやscriptsの中身を長く転載する

Qiita記事などで紹介する場合も、文書系Skillの中身を丸ごと転載するのではなく、公式リンクを貼り、概要・導入方法・実務上の使いどころを説明する形がよいです。

公式リンク

公式情報は以下です。

まとめ

document-skills は、Claude Codeをコード作業だけで終わらせないための公式Skillセットです。

導入すると、Claude Codeで次のような文書処理が扱いやすくなります。

・PDFの読み取り、抽出、分割、結合
・Excel / CSV / TSVの整理、集計、テスト項目書作成
・Wordのレビュー報告書、調査報告書、提出文書作成
・PowerPointの社内説明資料、提案資料、要約資料作成

特に開発現場では、コードそのものだけでなく、周辺の文書成果物も多く発生します。

・レビュー報告書
・テスト項目書
・受け入れ基準
・仕様整理
・調査レポート
・社内説明資料

これらをClaude Codeで扱えるようになると、AIエージェントの使い道がかなり広がります。

一方で、文書系Skillは source-available であり、完全なオープンソースではありません。

そのため、使い方としては次の整理が安全です。

Claude Code上で自分の文書処理に使う
→ OK

中身をコピーして再配布・改変公開する
→ 避ける

Claude Codeを日常的に使っている人であれば、document-skills はかなり導入価値の高い公式Skillだと思います。

/plugin marketplace add anthropics/skills
/plugin install document-skills@anthropic-agent-skills

Claude Codeを「コードを書くAI」から、「実務成果物まで作れるAI」に広げたい人は、一度試してみる価値があります。

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