はじめに
新卒2年目になり、1年目のころよりも自分のキャリアについて考えることが増えました。
将来を考えるなら、具体的な目標から逆算して行動しなければならないのではないか。
そのように考える一方で、今の時点で進む方向を決めきることにも違和感がありました。
そんな中で、 計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory) という考え方を知りました。
この理論を知り、キャリアを最初から完璧に計画することよりも、予期しない機会を拾えるように日頃から小さく動いておくことが大切なのではないかと考えました。
計画的偶発性理論とは
計画的偶発性理論は、スタンフォード大学のクランボルツ教授らが提案したキャリア理論です。
キャリアの8割は「偶然」でできているものであり、その「偶然」を計画的に生み出していこう、という考え方です。
計画的偶発性理論では、偶然を生み出すための行動特性として次の5つが挙げられています。
| 行動特性 | 意味 |
|---|---|
| 好奇心 | 新しい学習機会や知識、出会いを探す・興味を持つ |
| 持続性 | 失敗しても努力を続ける |
| 柔軟性 | 周りからの意見やアドバイスを素直に取り入れる。新しい価値観を受け入れる |
| 楽観性 | どんな状況でも、新しい機会を前向きに捉える |
| 冒険心 | 結果が不確実なことや、未知の領域であっても行動する |
新卒2年目エンジニアが今できることを考えてみる
ではこれらの行動特性を、新卒2年目の自分が今できる具体的な行動に落としてみたいと思います。
好奇心:気になった技術や疑問を調べる、新しい知識や出会いを探す
開発を進めている中で、これってどうして動いているのだろう?この意味ってなんだろう?と思うことがあったり、見たことのないエラーに遭遇したり、といった経験があるかと思います。
今ではAIに質問するだけですぐ答えが返ってくる時代になりましたが、それだけで終わらせず、公式ドキュメントを読む、コードを実行する、自分の言葉で説明するところまで進めると、理解が曖昧な部分も見えてきます。
また、技術イベントであえて知らない分野の話を聞いたり、バックグラウンドの違う参加者と話したりすることも、新しい学習機会や出会いを探す行動に含まれると考えています。
持続性:失敗や行き詰まりがあっても、調査と実行を続ける
好奇心を持って新しい技術を調べたり、イベントに行って話を聞いたりしても一度では理解できないことがあると思います。
そのようなときは、すぐに「自分には向いていない」と判断せず、引き続き調査する、深掘りして自分の言葉で説明できるようにしてみる、といった行動を続ける、ということが「持続性」に当てはまるのではないかと思います。
柔軟性:意見やアドバイスを素直に取り入れる、領域を柔軟に広げる
自己流のやり方にこだわらず、先輩や上司から受けた指摘やアドバイスを素直に取り入れることが、今身に付けられる「柔軟性」の基本だと思います。
また、会社の中でも外でも、世の中にはさまざまな価値観を持った人がいます。いろいろな人と話し、自分とは異なる価値観を知ることも、視野を広げることにつながるはずです。
そして、業務内ではどうしても関わる技術の領域が限られてしまいますし、視野も狭くなりがちです。
いろいろな技術に触れて自分の領域を広げることが、キャリアの選択肢を増やす一歩になると感じています。
楽観性:想定していなかった仕事にも前向きに取り組む
AIの台頭などによって、これまで担当していなかった業務を任されたり、業務範囲が広がったりすることもあるかと思います。
入社前のイメージと異なる業務を任されることになってネガティブな感情を抱くこともあるでしょう。
しかし、これまで経験していなかった業務を通じて、新たなスキルを身につけられるかもしれません。また、自分のやりたいことのイメージも変わってくるかもしれません。
また、今の自分にはやりきれるかわからない大きな仕事や、難易度の高い仕事を任された時でも、失敗を恐れすぎず、きっと上手くいくだろうと前向きに考えて取り組むことも大事です。
想定していなかった変化を否定的に捉えるだけでなく、新しいスキルや考え方を得られる機会かもしれないと前向きに考えることや、難しいことでも上手くいくと考えることが、「楽観性」に当てはまるのではないかと思います。
冒険心:イベントや記事投稿・登壇へ一歩踏み出す
知らない人ばかりのイベントへ思い切って参加したり、思っていたような反応をもらえないかもしれない中でも技術記事を投稿したり、イベントに登壇したりすることが、「冒険心」に当てはまるのではないかと思います。
結果が不確実な中で行動を起こすことは勇気や覚悟が必要ですが、一歩踏み出すことで生まれる機会があると思います。
おわりに
計画的偶発性理論を知り、キャリアを明確に決められていないことに対して、必要以上に焦らなくてもよいと思えるようになりました。
どれも現在取り組んでいることですが、これからも以下の行動を続けて、「偶然」と出会うきっかけを作っていきたいと思います。
- 業務や学習中に気になったことをメモして調査する
- 調べたことや経験をQiitaへ書く、登壇して発表する
- 興味のある技術イベントへ参加する
これらの行動を起こしたからといってすぐに何かが変わるわけではありませんが、「偶然」が起きる可能性を高めることにつながっているのではないかと思います。
お読みいただきありがとうございました。