はじめに
こんにちは。
Claude CodeやCodexを日常的に利用している中で、LLMの仕組みを学びたいと思っていましたが、数学・技術知識に自信がなくハードルを感じていました。
そこで、技術書典20で湊川あいさんの『マンガでわかるLLMの仕組み ~ ChatGPTはなぜ間違えるのか~』という本と出会いました。
今回はこの本を読んだ書評(感想)を書いていきたいと思います。
書籍紹介
タイトル:マンガでわかる LLM の仕組み 〜 ChatGPT はなぜ間違えるのか〜
著者:湊川あいさん
下記の3サイトから購入できます。
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技術書典(電子版のみ):
BOOTH(紙+電子版 / 電子版):
note(PDF版):
この本を勧めたい人
- ChatGPTやClaudeを代表する生成AIを普段使っているが、仕組みは説明できない人
- LLMの仕組みを学びたいが、数学や技術的知識に自信がない人
- AI時代を生き抜ける人はどんな人か?を知りたい人
- 最近生成AIを使い始めた、あるいはこれから使い始めるすべての人
読んだきっかけ
私は新卒でエンジニアになって2年目ですが、入社した時点ですでに生成AIを利用できる環境があり、今ではClaudeやCodexがない作業を想像できないほどAIに頼りきりになっています。
それだけ日常に組み込まれてきているツールなので、仕組みを知った上で使えるようになりたいと思っていました。
しかし、文系学部出身で数学知識や技術知識の浅い私にはいきなり専門書で学習するのはハードルが高く、まず簡単に短時間で理解したいと思い、本書を購入しました。
感想
数学が苦手・知識がなくても仕組みをイメージできた
本書では、ベクトル、行列などの概念を、難しい数式を使わず漫画と図で説明しています。
数式や文字だけで説明を読むよりもイメージしやすく、すんなりと頭に入ってきました。
また「ハルシネーション」「シコファンシー」などといった専門用語も本書には登場しますが、その都度用語の解説もわかりやすく記載されています。
私のように数学やLLMの知識が浅い人が最初に読む入門中の入門書として、とても読みやすかったです。
お子さんでも理解して読み進められる内容かなと思います。
(当たり前だが)AIが出す回答が正しいとは限らない、検証や裏取りは人間がやる
学生時代、ChatGPTを使いながらレポートの執筆を進めていた時、全く存在しない著者とタイトルの論文を参考文献のおすすめとして提示してきたことが何度もありました。
さすがにその時の自分も、AIが生成した内容を鵜呑みにしてコピペでレポートを出してはいけないと理解していたので気づくことができました。
今でもたまに、学生がAIで生成したレポートをそのまま出してバレて怒られる、みたいな話をたまに聞きますし、AIが生成した内容をそのままコピペしたであろうネット記事に嘘情報ばかり書いてあって腹が立った経験もあります...。
今や広く知られていることですが、AIが出力する内容は正しいとは限りません。それっぽい内容を自信満々に出してくることもあります。
モデルの性能が上がってハルシネーションの頻度も下がっているとは思いますが、それでも古い情報を出してきたり、正確でない回答を返すことはまだあります。
どれだけAIがそれっぽい、正しそうな内容を生成してきたとしても、まだ最終的な検証や裏取りは人間が行う必要があります。
AIを使っても責任者・作成者の名前は自分
AIを使って素早く成果物を作成できたとしても、最終的な作成者・責任者として名前が載るのは自分です。
何か問題が起きてもAIは責任を取ってはくれません。
本書にも登場しますが、生成AIの普及による弊害としてWork Slop(AI Slop)というものがあります。見た目だけは整っていても、実際には役に立たず、課題を前進させない成果物のことです。
AIを使えば、文章やコードを大量に出すこと自体は簡単ですが、役に立たない成果物を生み出してしまうとそれを受け取った人の確認の負担が大きくなり、自分自身の信頼を失うことにつながります。
そうなってしまうことを避けるためには、常に学び、考え、疑い続けることを手放してはいけないなと思いました。
一般的な技術知識の理解に加えて、AIの扱い方まで学ばなければならなくなって大変な時代になってしまいましたが、ポジティブに捉えて楽しく学んでいきたいなと思います。
おわりに
『マンガでわかるLLMの仕組み』は、数学や技術知識に自信がない私でも、LLMの仕組みを学ぶ入口に立てる本でした。
これをきっかけにもっと専門的な内容にも踏み出してみたいと思っています。
タイトルにもあるとおり、エンジニア・非エンジニアに関わらず、生成AIを使って何かを作ろうと思っている人にはぜひ一度読んでいただきたい一冊です。
LLMの仕組みや特性を理解して、うまく扱っていきましょう。よきLLMライフを!
