はじめに
今回は、SLI,SLO,SLAについて学んだことをまとめる。
目次
・サービスレベルとは
・サービスレベル指標『SLI』とは
・サービスレベル目標『SLO』とは
・サービスレベルアグリーメント『SLA』とは
サービスレベルとは
サービスを適切に管理するには、サービスの中で特に重要な
振る舞いがどれか、またその振る舞いの計測・評価を定義する必要がある。
サービスレベルに関する用語として、『SLA』という用語がある。
一般的に複数の意味で使われており、文脈に応じて様々な意味に取られることから、
SLI (指標)、SLO (目標)、SLA (アグリーメント)と用語を分けて意味が明確に定義す
る。
サービスレベル指標『SLI』とは
SLI(Service level indicators)はサービスレベル指標の略。
SLIは、提供されているサービスの特性に合わせて定義された計測値。
指標としては、以下の4点が挙げられる。
-可用性
-エラー率
-システムスループット
-リクエストのレイテンシ
※可用性:システムが継続して稼働できる度合いや能力のこと
※スループット:コンピュータやネットワーク機器が単位時間あたりに処理できる
データ量のこと
※レイテンシ:データ転送における指標のひとつで、転送要求を出してから実際にデータが
送られてくるまでに生じる通信の遅延時間のこと
※リクエスト:コンピュータシステム上で一方から他方へ送信される、何らかの要求
あるいは、メッセージのこと
サービスレベル目標『SLO』とは
SLO(Service level objectives)はサービスレベル目標の略。
- SLIで計測されるサービスレベルのターゲット値、あるいはターゲット値の範囲。
- 各SLIに対しての目標数値
- SLI → SLOの順番で決める。
サービスレベルアグリーメント『SLA』とは
SLA(Service level agreements)はサービスレベルアグリーメントの略。
※アグリーメント:合意・承諾などの意味
- SLIは、ユーザーとの間で結ぶ、明示的、あるいは暗黙の契約、SLOが満たさない
場合は、返金等など何らかの効果が発生する。
最後に
SLI/SLOを検討する際は、自分たち(開発側)が計測できることではなく、ユーザーの視点に立ってサービスを利用する上で気にすることを考えて、測定する指標を検討する。サービスを提供するため、サービスレベルを定義することは重要だと感じた。(単純にではなくしっかり)