####はじめに
日本国内のプログラマやエンジニア、はたまた私のように趣味でjsやらcssやらを弄っている者にとって、qiitaは最も信頼できる情報源の一つである。
同時に、思いついた良いcode、解決した困り事、仕事や趣味に打ち込む上で心掛けている方法論を自ら発信、展開する場としても大変有益であると推察される。
日本のIT従事者、趣味者が共存、共栄する上で、もはや欠かす事のできないプラットフォームだ。
そんなqiitaを如何に有利に活用するかという点で、なかなか興味深い出来事が起きたので、書き留めておく。
####1.冷凍食品の記事を投稿したらアカウントが凍結された。
より良いcodeを書く上で参考にすべきものはcode sampleや言語仕様だけではない。
合理性、汎用性、可視性...こうした概念へのアプローチの方法は日常の凡ゆる物事から学び知ることが出来る。
冷凍お好み焼き(豚玉)もそうだ。プログラム趣味者たる者、外袋に入った冷凍お好み焼き(豚玉)をそのまま冷凍庫に入れるなどという非合理な行動を取るべきではない。
冷凍庫に入れる前に外袋から出すだけで、容量削減、一括処理、可視性、ひいてはトッピングのカプセル化など、無視できない利益を齎す。
冷凍庫の中身の煩雑さに何の対策も打てない者が、sauce..いやsourceのリファクタリングなどできるだろうか。そう思って書いた冷凍お好み焼き(豚玉)の記事だったが、投稿後おそらく5分と経たないうちに閲覧不能にされ、作成したばかりのこのアカウントも木苺の如く一瞬でフリーズドライされてしまった。
私の心は、買い溜めていた牧場しぼりのラムレーズン味より冷たくなった。
####2.スパムの疑いを掛けられたため、『取り上げたのは缶詰ではなく冷凍食品である』旨をサポートに伝えた。
『500エラー』という謎のメッセージとともに、下書きページや投稿ボタンなどが操作禁止にされてしまった。
qiitaからの自動配信メールを読むと、『スパムの疑い』が掛けられているという。
まさか、たった1度の投稿で『同じメッセージを色んなところに大量に送りつけるやつ』扱いされるはずもない。きっと疑いを掛けられている『スパム』というのは、ググると一番上に出てくるアイツの事である。
『スパムではない場合はサポートにメールを。』と記されていたので、私は正直に、『私が書いた記事は冷凍食品に関するものであって、缶詰に関するものではありません。』と送った。
####3.アカウントが解凍され、記事も第三者が閲覧できるようになった。
凍結されるのも迅速だったが、「解凍」されるのも早かった。冷凍お好み焼きを実際にレンチンする時のほうがよほどヤキモキする。
「或る日、レンチンを開始してすぐにキッチンから部屋へ戻りmacbookを広げ、jsを弄り始めると止まらなくなり、お好み焼きの事はすっかり忘れて(それが1週間続いて)レンジの中のお好み焼きがカビだらけになっていた」という経験なら人生で2、3度あるが、qiitaのそれ(解凍時間)は我が家の最大700Wのレンジとは違った。
メールを送り、次にQiitaに足を踏み入れた時には何もかも解決していた。
全てがAIではないにしても、何らかの自動化の仕組みが高度に組み込まれている事が読み取れる。さすがは日本最大のプログラマ・コミュニティだ。
####4.ただただ、『冷凍お好み焼きについての記事が閲覧可能になった』という謎だけが残った。
2021年現在、Googleで『お好み焼き 可視性』を検索すると、該当記事が最上位に出てくる。
『お好み焼きの可視性について何か気になった』という日本人が今後10年のうちに一人でも現れるかどうかについては甚だ疑わしいが、『クックパッドを開こうと思ったらQiitaだった』という小さな奇跡が、日本のどこかにいつか舞い降りてくれることを細やかながら期待したい。
####今回わかったこと
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qiitaにはsourceを書くべきであり、sauceについて語るべきではない。
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スパムを疑われた場合、『缶詰じゃねーよ。』との一言が解決に導く。
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「AIに凍結され、人に解凍される」というプロセスはそんなに悪くない。