※これは「株式会社ネクスウェイ Advent Calendar 2025」24日目の記事です🎄
あらゆるコミュニケーションを支援する株式会社ネクスウェイの開発メンバーが、技術・取り組み・学びを投稿していきます☃️
こんにちは!shiroです(^o^)/
「AI元年」と呼ばれる2025年もそろそろ終わりが近づいていますね🎄
今年に入ってからの技術進化はまさに瞬きを許さぬスピードでした。
OpenAIのChatGPT、GoogleのGemini、AnthropicのClaudeCode、MicrosoftのCopilot……。いずれのAIも業務効率化に欠かせないレベルの存在になってきており、「AIを使わない日はない」というエンジニアの方も多いはずです。
ところで、ちょうど1年前の2024年12月、「SaaS is Dead」という刺激的な言葉が業界をざわつかせました。この1年の爆発的なAIの進化を目の当たりにすると、言葉の現実味を感じずにはいられませんよね。
しかしながら、本当にSaaSは死んでしまうのでしょうか……?
本記事では、株式会社TechWorkerの古野氏へのインタビューを通じて、以下の問いについて深掘りしていきます!
- 今後3〜5年でAIはどのように進化していくのか
- 生成AIはSaaSのビジネスモデルをどう変えていくのか
- AI時代にSaaS企業が差別化するための本質的なポイントは何か
- SaaS企業は今、何を準備すべきなのか
古野 光太朗(ふるの こうたろう) 氏
株式会社TechWorker 代表取締役
2023年、株式会社TechWorkerを創業し、生成AIの社内活用が進んでいない企業に向けて、生成AI定着にコミットする事業を展開。生成AIコンサルティング業務に上場企業30社を超える研修・コンサルティングを提供。現場活用のノウハウを持った上で、さらなる生成AI活用率向上の施策を模索し続けている。
【AIの未来予測】今後3〜5年でAI技術はどう進化する?
古野氏は、今後のAI進化について「大きな方向性は見えてきている」と語ります。
生成AIの推論性能は今後も向上していくものの、現場業務において劇的な変化が連続的に起こるとは限らなさそうです。
多くの業務領域ではすでに、テキスト生成や要約、情報整理といった用途で「十分に使える水準」に達しており、性能向上の価値は徐々に逓減していくと考えられます。
一方で、今後ますます重要になるのが データの前処理やデータレイヤーの設計 です。
- 生成AIが扱いやすい形でのデータ整備
- テキスト・画像・表・OCRデータの横断的活用
- 構造化(Markdown 等)されたデータ設計
AI-Ready という言葉もよく目にするようになりましたが、「モデルの進化以上に、データ設計がAI活用の成否を分ける時代に入りつつある」ということですね。
【SaaS×AI】生成AIはSaaSをどう変える?これからのビジネスモデルを考える
「SaaS is Dead」に迫る議題でしたが、生成AIは単純にSaaSに置き換わる存在ではなさそうです。
古野氏によれば、インターフェースが「AIエージェント」に変わっていくことは確定路線です。
従来のSaaSはユーザーがUIを操作することを前提としていました。これが生成AIの普及により、ユーザーがチャットで指示出し → 裏側でSaaSの設定や操作をAIが行うという形にシフトしていくと考えられます。
今後のSaaSは、前面に立つ存在ではなく、AIエージェントの裏側で機能する存在になるケースが増えていくかもしれません。
また、既存のSaaS企業は、
- すでに顧客基盤を持っている
- 顧客の業務フローに深く入り込んでいる
- 継続的なデータを蓄積している
という点で、AI時代においても大きな優位性を持っています。
【差別化戦略】成功の鍵はディストリビューション
生成AIが一定のレベルまで進化しきると、AIモデルの性能はほとんど差別化できなくなると予想されます。
誰でも比較的容易にアプリケーションが作れるようになり、また顧客の個別のニーズを満たしやすくなることで、
バーチカルなSaaSが多く生まれ、既存のSaaSは淘汰されていくのではないか、という考えがあります。
しかし、古野氏が強調する最大の差別化要因は、ディストリビューション(顧客基盤・販路) でした。
すでに顧客の業務に入り込み、データを蓄積している企業がAIを実装すること自体が優位性になるということです。
重要なのは、「AIが優れているか」ではなく、「どこにAIを実装できるか」という視点になってきそうです。
【企業戦略】AI時代に向けて今から準備しておくこと
古野氏によれば、AI時代に向けて、企業が今から取り組むべきポイントは以下の通りです。
① AI前提のデータ設計(AI-Ready)
生成AIが活用しやすい形にデータが整備されているか。
後回しにすると整理不能になるため、早期の設計が重要です。
② 組織と働き方の再設計
AI活用による業務効率化(工数削減)によって、リソースに余剰が生まれるはずです。
そのリソースを新たな価値創出にどう割り振り直せるかが重要なテーマになるでしょう。
③ 人材と文化への投資
生成AIを使いこなせない企業は、採用市場においても選ばれにくくなりつつあります。
学生の就活ポイントの1つともなっているということです。
AIを特別なものにせず、日常業務の中で自然に使われる文化を作れるかが重要かもしれませんね。
まとめ
「SaaS is Dead」という言葉は、一概にSaaSの終焉を意味しているわけではなさそうです!
SaaSはAIとともに再構築され、UI中心からエージェント中心へと進化していくと予想されます。
また、SaaS企業として生き抜くための差別化要因が「ディストリビューション」なのだとすれば、
「AIを前提にプロダクト・データ・組織をどう設計し直すか」
これが、これからのSaaS企業に問われる本質的なテーマと言えるでしょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
我々Nexwayは今後もAIの未来を模索していきます💪
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