背景
WinTPicでeps出力しようとすると,以下のエラーが表示されてepsを保存できないケースがあります。
gswin32c.exe can not execute.
can not rename: C:.../_wintpic001.eps to C:.../_wintpic001.__k. gswin32c.exe does not terminate.
このメッセージの原因は大きく2つあり,
- gswin32c.exeをインストールしていない
- WinTpic側の設定をghostscriptの最新版に対応させていない
ということが挙げられます。
この記事では,これらの問題を解決することでWinTPicからeps出力ができるようにします。
前提
WinTpic(記事を書いた人はWinTpic4.32aを使用)と,Tex LIveを導入していることが前提となります。
解決策
gswin32c.exeのインストール
まず,Ghostscriptのダウンロードページに行きます。
Ghostscriptのダウンロードページ
Ghostscript ... for Windows (32bit)のGhostscript AGPL Releaseを選ぶと,インストーラ(gs...w32.exe)がダウンロードされますので,インストーラを起動し,手順に従ってGhostscriptをインストールしてください。
特にいじらなければ,C:\Program Files (x86)\gs\gs...\binにgswin32c.exeがいるでしょう。
システム環境変数の確認
Winキー→検索欄で「システム環境変数の編集」を開き,「環境変数」>システム環境変数の枠の変数「Path」をダブルクリックしてください。
環境変数名の編集として,現在設定されている環境変数の一覧が表示されます。この中に,C:\Program Files (x86)\gs\gs...\binがいることを確かめてください。もし無ければ,「新規」からパスを書き加えてください。下図のように追加されていれば大丈夫です。
WinTpicの設定
次に,WinTpicを起動します。
ウィンドウ上部 その他>設定 Option>PDFと進み,次の2つを設定します。
- gswin32c.exeの項目を,
C:\Program Files (x86)\gs\gs...\bin\gswin32c.exe
とする - CommandLine / PDF->(E)PSの項目を,
-q -r20480 -dNOPAUSE -dBATCH -dSAFER -sDEVICE=eps2write -sOutputFile="#OUTPUTFILE#" -c save pop -f "#INPUTFILE#"
とする
結果
ここまで正常に設定が完了していれば,epsを出力できるはずです。
ウィンドウ上部 ファイル>EPSの出力と進むと,確認のメッセージが出ます。OKを選んでしばらく待つと,EPSを保存する場所を指定する画面に切り替わります。
「正常に終了しました(EPS)」のメッセージが出たら保存完了です。
おわりに
本記事では,Ghostscriptの導入とWinTpicの設定を確認することによって,WinTpicのeps出力ができるようにしました。