目的

タイトルの通り。
ただし、毎回テンプレートフィルタを使ってフォーマットを指定するのではなく、何も考えずに

{{date_obj}}
{{datetime_obj}}

のようにテンプレートに書いた時に出力されるフォーマットを変更したい、というお話。

デフォルトの挙動

先に示したとおりにテンプレートを記述すると、実際に出力されるHTMLは下記のようになる。

2015年2月5日
2015年2月5日 19:46:36

ただし、これはロケールがjaの場合の挙動。
他のロケールでは、デフォルトの出力フォーマットは当然異なる。

django.conf.localeモジュール

こうしたロケールごとの出力フォーマットは、django.conf.localeモジュール配下に定義されている。
locale配下には、さらに各国語ごとのモジュールが配置されており、日付や時刻の出力書式は、django.conf.locale.xx.formatsに定義されている

formats.py

django.conf.locale.jaの中を見ると、formats.pyというモジュールがある。中身は以下のとおり（ver1.7のもの）

formats.py

# -*- encoding: utf-8 -*-
# This file is distributed under the same license as the Django package.
#
from __future__ import unicode_literals

# The *_FORMAT strings use the Django date format syntax,
# see http://docs.djangoproject.com/en/dev/ref/templates/builtins/#date
DATE_FORMAT = 'Y年n月j日'
TIME_FORMAT = 'G:i:s'
DATETIME_FORMAT = 'Y年n月j日G:i:s'
YEAR_MONTH_FORMAT = 'Y年n月'
MONTH_DAY_FORMAT = 'n月j日'
SHORT_DATE_FORMAT = 'Y/m/d'
SHORT_DATETIME_FORMAT = 'Y/m/d G:i:s'
# FIRST_DAY_OF_WEEK =

# The *_INPUT_FORMATS strings use the Python strftime format syntax,
# see http://docs.python.org/library/datetime.html#strftime-strptime-behavior
# DATE_INPUT_FORMATS =
# TIME_INPUT_FORMATS =
# DATETIME_INPUT_FORMATS =
DECIMAL_SEPARATOR = '.'
THOUSAND_SEPARATOR = ','
# NUMBER_GROUPING =

この中のDATE_FORMAT, TIME_FORMAT, DATETIME_FORMATが、テンプレートに埋め込まれたdate,time,datetimeオブジェクトの出力フォーマットになる。

※settings.pyに同名のプロパティ指定しても全く挙動変わらないなー、と思ってたら、デフォルトの場合に適用されるのはこっちだった。

カスタムfomarts.pyの作成

公式ドキュメントの解説

カスタムのフォーマットファイルを用意したい場合は、フォーマットファイルの配置先を決めて、そのパスをsettings.FORMAT_MODULE_PATHに定義する。

例えば、mysiteプロジェクトにformatsフォルダを作って…という場合は、以下の様な設定＆モジュール構成にする。

FORMAT_MODULE_PATH = 'mysite.formats'

mysite
  └ mysite
     ├ __init__.py
     ├ settings.py
     └ formats
        ├ __init__.py
        └ ja
           ├ __init__.py
           └ formats.py

※フォーマットファイルは、設置したパスに直接配置するのではなく、ロケールごとのフォルダを掘って、その下に配置する。

あとは、自分の好きなようにformats.pyを定義すればOK

formats.py

DATE_FORMAT = 'Y/m/d'
TIME_FORMAT = 'G:i:s'
DATETIME_FORMAT = 'Y/m/d G:i:s'

とりあえず今回の目的である、日付・時刻のフォーマットだけ書いておく。

結果

2015/02/05
2015/02/05 19:46:36

出力結果のHTMLは、ちゃんとカスタムのフォーマットが適用されてくれた。