6-5 グローバルの設定ノード[出力タブ]
1.ノードの目的
関数内で利用する統計量を一時的にメモリ上にキャッシュさせます。
たとえば以下の構成比率フィールドを作成するには売上金額の合計が必要になります。グローバルの設定ノードであらかじめ計算し記憶、関数内で呼び出して構成比率を求めます。
2.解説動画(60秒)
3.クイックスタート
大分類ごとの売上構成比率を求めます。
*入力データは[5.参考情報]からダウンロードできます。
[グローバルの設定]ノードを編集します。①で統計量を確定し、②のチェックをいれたら実行します(③)。
[グローバル値]がプレビューされます。全レコードの売上金額合計が¥517,608,936だと記憶されました。
[フィールド作成]ノードを編集します。式ビルダーを起動(青枠)して赤枠のグローバルを選択すると、記憶済みのグローバル値が表示されます。それを黄色矢印でエントリーして式を完成させます。
[グローバルの設定]ノードの注意点
ストリームが実行される場合に、先に[グローバルの設定]が実行を終了している必要があるためバッチ処理する場合にはスクリプトでそれを明示的に設定する必要があります。
4.Tips
[グローバル値]を確認する
以下の記事でも解説されています。
[グローバルの設定]を使わず同じ処理をする
利用するノードは増えますが、処理の可読性向上やバッチ設定時のミスを回避するには以下のように[レコード結合]を利用します。
[レコード集計]aは大分類ごとの売上合計を求めます。
[レコード集計]bは全レコードの売上合計を求めます。
[フイルター]cでbのフィールド名をリネームします。
[レコード結合]dで2つのテーブルを結合します。
この時点でプレビューします。
[フィールド作成]eで比率フィールドを作成します。
[テーブル]を実行します。最初のフィールドが[合計]の場合にはdの[入力]タブで接続順序を変更します。
5.参考情報
利用データ
右クリックでリンク先を保存してください。
ノードのヘルプ
SPSS Modeler 逆引きストリーム集(データ加工)
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