2-12 スペース タイム ボックス[レコード設定タブ]
1.ノードの目的
緯度・経度と時間で発生した事象を“ビン”分け(グルーピング)する。
例えばタクシー車載器の座標とタイムスタンプ情報からどの時間帯にどのエリア(ジオハッシュ/geohash)にいたのかを識別できるため、タクシーと乗客アプリのマッチングに利用可能
2.解説動画
3.クイックスタート
SPSS Modelerに同梱されるサンプルストリーム taxi_availabity_stb.str を利用します。
乗客アプリ(スマートフォン)とタクシー車載器のふたつのデータソースのうち、後者(TaxiLocationData.csv)を[テーブル]表示します。
タイムススタンプ、緯度と経度、タクシー車両IDの4つのフィールド(列)が記録されています。
[スペース タイム ボックス]の設定を確認します。4つのフィールドは該当項目に割り当てられています。STB密度は空間と時間の粒度を示し、今回はGH5の範囲に15分間をグループに選んでいます。
4.Tips
サンプルストリームは最後の加工ノードで、実際の車両に「極端に(上位5%)タクシーに対して乗客アプリが過多なエリアと時間帯」をメッセージログとして文字列加工しています。
SPSS CADSで15分ごとにバッチ化するとタクシー車載器に通知が可能になります。
座標を扱った記事
5.参考情報
SPSS Modelerで位置情報の活用を解説している書籍
2022年5月に刊行された以下の書籍の第5章「位置情報データを活用する」で位置情報の活用方法を詳しく扱っています。
ノードのヘルプ
SPSS Modeler 逆引きストリーム集(データ加工)
SPSS Modeler ノードリファレンス目次