きっかけ
この1年、DEX向けのボットをいくつか作っていました。
ステーブルの価格差を追いかけたり、新規上場のトークンをすぐ売り抜けたり、貸出や清算を自動化したり。
やれることは一通り試しましたが、結果はどれもプラスにはなりませんでした。
そこで発想を変えて、
「みんながDEXに向かっているなら、CEXのあまり注目されていない領域はどうか」
と考えて見つけたのがバイナリーでした。
バイナリーの良さ
CEXのトレードで面倒なのは、決済タイミングでWebSocketが落ちることです。
エントリーはできたのに、決済できずに赤字。こういうケースが何度もありました。
バイナリーは、エントリーした時点で自動的に決済されます。
この “確実に終わる” という仕組みは非常に扱いやすく感じました。
また、ロットを増やしても板の影響をほぼ受けないため、
資金を大きくしても手法が崩れにくいという点も評価していました。
必要な勝率
バイナリーは payout によって損益分岐点が変わります。
• 10分(payout 83%) → 必要勝率 54.6%
• 1時間(payout 87%) → 必要勝率 53.5%
このラインを上回るかどうかで結果が決まります。
時間軸
最初は短い時間軸の方が効率的だと思っていました。
エントリー数が増えれば複利も効くと思ったからです。
ただ、バックテストを重ねていくと、
短期ほど勝率のブレが大きく、良いエントリーだけ残すと週に数回まで減ることもありました。
結果として、
長い時間軸の方が勝率は安定しやすい
という結論に落ち着きました。
順張り・逆張り
「バイナリーは順張り」とよく言われます。
ただ実際にデータを集めると、もう少し細かい挙動がありました。
• 長期は上昇トレンド
• 短期は下落中
→ 次の足が上がりやすい(押し目)
また、陽線が4本続いた後は陰線が出やすいなど、
単純な統計的な偏りもありました(もちろん極端に連続した場合は崩れます)。
改めてバイナリーを見直す
そんな中、ある日 MEXC のバイナリーが突然使えなくなりました。
その流れで無期限先物に移行したのですが、そこで気づきがありました。
先物は手数料が 往復0.1% 程度。
一方、バイナリーは payout の構造上、
実質的にはかなり高い手数料を払っているのと同じ です。
勝率ゲームで頑張っても、システム側の取り分が大きい。
それを理解してからは、自然とバイナリーから離れていきました。

バイナリーをやめて良かったこと
先物に移ったことで、自由度が大きくなりました。
• 手数料が安い
• 利確・損切りを自分で決められる
• 取引できる市場が多い
• ボットの設計幅が広い
制約が減ったことで、戦略を作るのが以前よりずっと楽しくなりました。
まとめ
ただ、バイナリー時代に得たものが無駄になったわけではありません。
毎日同じ通貨、同じ時間軸で値動きを追い続けることで「値動きの癖に気づく力」が鍛えられました。
これは先物に移ってからもそのまま役に立っています。反転しやすい流れ、崩れやすい場面など、パターンを掴むのが以前よりずっと早くなり、結果としてチャート全体を見る力も養われました。
昨年の記事はこちら
https://yard.tips/3tomcha/articles/cm4fjlntj0003o6k4qr6fkn61