0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

PC基礎用語 メモリ(Memory)とは

Posted at

1. メモリとは?

メモリ(Memory)は、データを一時的に記憶するコンピューターの部品です。英語の「memory(記憶)」が由来であり、主に作業中のデータやプログラムを保存する役割を担います。

メモリは机の広さに例えられ、広いほど多くの作業が同時にスムーズに行えるという特徴があります。コンピューターの処理速度に直接影響を与えるため、メモリの容量は非常に重要です。


2. メモリの種類

メモリには大きく分けて以下の2種類があります。

① RAM(ランダムアクセスメモリ)

  • 読み書き可能なメモリ。
  • **主記憶装置(メインメモリ)**として使用され、電源を切るとデータが消える(揮発性メモリ)。
  • パソコンやスマートフォンで「メモリ」と言うと、通常このRAMを指す。

RAMの役割

コンピューターの電源が入ると、OS(Windows、MacOSなど)やアプリケーションのデータがハードディスク(HDD)やSSDからRAMへ読み込まれます。CPUはRAM内のデータを処理し、その結果をRAM上に保持します。例えば、Excelで「名前を付けて保存」を押すと、RAMにあるデータがHDDやSSDへ書き込まれます。

RAMの特徴

項目 説明
データの一時保存 作業中のデータを保持
揮発性 電源を切るとデータが消える
高速動作 HDDやSSDよりも圧倒的に高速
容量の影響 容量が大きいほどスムーズに動作

② ROM(リードオンリーメモリ)

  • 読み出し専用のメモリ。
  • 電源を切ってもデータが消えない(不揮発性メモリ)。
  • BIOSやファームウェアなど、コンピューターの基本的な動作に必要なプログラムを保存するために使用される。
  • USBメモリやCD-ROMもROMの一種。

3. メモリの形状(フォームファクタ)

メモリにはデスクトップPC用とノートPC用で形状が異なります。

メモリの種類 特徴
DIMM(ディム) デスクトップPC用の標準的なメモリモジュール
SO-DIMM(ソーディム) ノートPCや小型PC用のメモリ(DIMMより小型)

4. メモリの規格

メモリの規格は、半導体標準化団体 JEDEC によって定められています。新しい規格ほど転送速度が速く、容量も大きくなる傾向があります。

📌 主要なメモリ規格(新しい順)

メモリ規格 転送速度(例) 特徴
DDR5 4800MHz(PC5-38400) 最新規格、高速、省電力化
DDR4 3200MHz(PC4-25600) 現在の主流、DDR3より高速
DDR3 1600MHz(PC3-12800) 旧世代、Windows 7や8のPCで採用
DDR2 800MHz(PC2-6400) さらに古い
DDR 400MHz(PC3200) 初期のDDRメモリ

✅ DDR(ダブルデータレート)とは?

  • 1クロックあたり2回のデータ転送を行う方式。
  • DDR2, DDR3, DDR4, DDR5と進化するにつれ、高速化&省電力化が進んでいる。

メモリ規格の詳細

チップ規格 モジュール規格 速度
DDR4-3200 PC4-25600 3200MT/s
DDR3-1600 PC3-12800 1600MT/s
DDR2-800 PC2-6400 800MT/s

計算方法: チップ規格 × 8 = モジュール規格


5. メモリの容量と動作

  • 容量が多いほど、同時に処理できるデータ量が増える。
  • 昔のPC(Windows 98)では、32MBや64MBのメモリが主流だったが、現在は4GB、8GB、16GB、32GBなどが一般的。
  • 1024MB = 1GB(2進数の倍数で増加)。

📌 メモリの目安

メモリ容量 用途
4GB 軽作業(ネット、メール)
8GB 一般的な作業(オフィスソフト、動画視聴)
16GB ゲーム、動画編集、プログラミング
32GB以上 3Dモデリング、プロ向け作業

6. メモリの増設とデュアルチャネル

増設時のポイント

  • PCのマザーボードの対応規格を確認(DDR4/DDR5など)。
  • 同じ規格・速度のメモリを選ぶとトラブルを防げる。

✅ デュアルチャネル(Dual Channel)とは?

  • 同じ規格・容量のメモリを2枚組で使用すると、転送速度が向上する技術。
  • 例:
    • 4GB×1枚より 2GB×2枚の方が速い
    • 8GB×1枚より 4GB×2枚の方が効率的

トリプルチャネル(Triple Channel)

  • 一部のハイエンドPCで採用。

7. VRAM(ビデオメモリ)

  • グラフィック処理専用のメモリ。
  • メインメモリとは別に確保される。
  • グラフィックボード(GPU)に搭載されることが多い。

📌 VRAMの影響

VRAM容量 用途
2GB 軽いゲーム
4GB フルHDゲーム
8GB 4Kゲーム、動画編集
16GB以上 3Dレンダリング

8. 仮想メモリ

  • HDDやSSDの一部をメモリとして使用する技術。
  • メモリ不足時に仮想メモリへデータを退避させるが、実際のRAMより遅いため多用するとパフォーマンスが低下する。

9. まとめ

メモリはコンピューターの「作業台」
規格はDDR5 > DDR4 > DDR3の順に高速
容量が多いとPCが快適に動作
デュアルチャネルで転送速度UP
VRAMはグラフィック処理専用

メモリ選びや増設の際は、対応規格と用途をしっかり確認することが重要です。

引用 https://www.pc-master.jp/words/memory.html

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?