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AI時代のマネジメントについて考える

Last updated at Posted at 2025-10-04

マネジメントとはなんだろう。
ひとことで言うと、メンバーを勝たせ、チームを勝たせることだと考えている。
メンバーだけを勝たせてチームを勝たせられないならダメだし、チームを勝たせるけどメンバーを勝たせられないならサステナブルでない。

マネジメントとリーダーシップは異なる概念だが、マネージャーとはすべからくリーダーであるべきではないのか?

内部に向けての姿勢

1. リーダーシップ・ビジョン

以前はマネージャーだから知っていること、マネージャーだからできることがあったが、AIの普及によりそうしたものはほとんど意味をなさなくなった。
客観的に正しいことなど誰にもわからなくなる現代、

  • このチームがなぜ存在するのか?
  • このチームで何を成し遂げようとしているのか?

といった主観で物事・意義を語ること(ナラティブ)の重要性が増している。

2. 求心力・人心掌握

「人から愛される人」というのがいる。
そういう人たちは他者・メンバーに対する関心がナチュラルに大きいように見える。
もうひとつの特徴としては、知識を文献から仕入れるよりも、人から仕入れる比率が高い。
「いろいろ教えてくれてありがとう」と言われて嫌な気分になる人は少ないだろう。

自分自身でももちろん学ぶが、メンバーに学びを請い、メンバーから謙虚に学ぶ

3. コミュニケーション・フィードバック

マネージャーが、決まった時期に行われる考課や、本人のいないところで「○○してほしかった」「○○すればいいのに」と言うのは、マネージャー自身が「目標達成にコミットしていない」と言っているも同然だろう。
チームを勝たせたい、メンバーを勝たせたいという気持ちが中心にあるのなら、フィードバックは速攻かつ直接であるべきだろう(言い方は気をつける)。

4. 無駄の排除

マネージャーの都合・便益のために、メンバーの仕事を増やしてはならない。
メンバーを勝たせたいのであれば、メンバーが本業に費やすアテンションが最大となる環境を作るのがマネジメントの仕事である。

5. 自分に矢印が向いている

あなたはチームを勝たせるために、メンバー以上に頑張っているか?
つまらない仕事をやって達成感を抱いていないか?

「○○してくれることを期待する」というような、You主語発言は他人事感を強く漂わせる。
「○○を一緒にやりたいよね。自分は◇◇を頑張るから、あなたは△△を担ってくれると嬉しい」というように、We主語で語るのがリーダーのあるべき姿だと考える。

外部に向けての姿勢

1. チーム(の成果)を広告する

メンバーは個々の仕事を頑張るが、外部から見ると個々人の成果物がつながって見えないことがある。
それを統合して、他者から見て魅力的な、解釈可能なストーリーに仕上げ、広く宣伝するのはマネジメントの重要な役割である。

これは顧客を得る活動でもあるし、新たなメンバーを獲得する活動でもある。

この成果は自然に出てきた結果の寄せ集めではない。
当初想定とは形を変えているかもしれないが、リーダーとして狙いを持って取り組み、自身がチームを束ねることで引き出した成果でなければ、再現性なきゲームとなる。

2. 自らが顧客・ライバルと接近する

チームが取り組むプロダクトやサービスは他社から見て魅力的に見えているか?
チームが取り組むプロダクトやサービスは他社のそれらよりも優位性を打ち出せるか?
他社のマネージャーと同等以上の水準でリーダーシップを発揮できているか?

チームの価値を決めるのは上司ではない、社外の顧客・ライバルだ。

まとめ

一事が万事、「自分事として向き合う・戦う」ということかな、と思う。

AIの普及により黒字リストラというものが避けられない時代に突入している。
最も不要な人材は、リーダーシップのないマネジメント層かもしれない。

この時代をどう生き残るか、考え続けたいと思う。

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