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#NervesJPAdvent Calendar 2022

Day 22

Nerves合同ハンズオンのコード解説+うまみ

Last updated at Posted at 2022-12-25

はじめに

この記事は、#NervesJP Advent Calendar 2022 の22日目「だった」ものです。

標準入力になんど「すいません」と入力したことか。
えっ、今日は白ひげの赤い還暦姿のおじいちゃんが帰宅する日ですか。そうですか。

さて本題
順調にいけば一昨日だった20日目に@nishiuchikazuma さんが投稿してくれたNerves合同ハンズオンの裏側の、アンサー的な記事になります。

それでは

2022年10月22日(土)にNervesJPとkochi.ex合同でNervesハンズオンする回!で使用したコードの簡単な解説を書いていきます。

資料一覧

ハンズオン用Repository github:b5g-ex/nerves_livebook
演習_Nervesハンズオン_基本編
演習_Nervesハンズオン_応用編

運営側の準備編

機材を必要なセット分用意する。

今回のハンズオンは全てLivebook上で完結するため、参加者の環境にはElixirのコンパイル環境は不要ですが、Rpi4と有線NWで接続する点だけ注意が必要です。

  • Raspberry Pi4
  • Grove Base HAT
  • Grove I2C温湿度センサ AHT20
  • Grove LED
  • Grove Button
  • 電源、マイクロSD

演習_Nervesハンズオン_基本編 #NervesJP #kochi.ex #B5G.png

プログラム

プログラムは、github:nerves_livebookのRepositoryをcloneし、ネットワークを設定し、ハンズオン用のソースコードを突っ込む以上です。いやーかんたん。まじかよ。
※ハンズオン用Repository github:b5g-ex/nerves_livebookは上記全て済みの状態です。

ネットワークの設定

今回のTARGETはrpi4なので、/config/rpi4.exs を編集します。
rpi4.exsはtarget.exsでimportされています

config/rpi4.exs
# 有線NWの設定を追加
import Config

# Configure the network using vintage_net
# See https://github.com/nerves-networking/vintage_net for more information
config :vintage_net,
  config: [
    {"usb0", %{type: VintageNetDirect}},
    # ↓↓ここから
    {"eth0",
     %{
       type: VintageNetEthernet,
       ipv4: %{
         method: :static,
         address: "192.168.5.55",
         netmask: "255.255.255.0"
       }
    #ここまで↑↑
     }},
    {"wlan0", %{type: VintageNetWiFi}}
  ]

config :nerves_livebook, :delux_config, indicators: %{default: %{green: "led0"}}

ソースコード

lib/jssst/sensor/配下に2つのファイルを配置しています。

  • aht20.exs : ハンズオン用の本体コード
  • const_nerves.ex : i2cのアドレス等を定数にしたファイル、aht20.exsで読込

burnする。

以上、とても簡単。

ハンズオン編

ここからは、ハンズオンの基本編、応用編の「うまみ」を簡単にまとめてみます。

基本編のうまみ

Livebookに簡単ログイン

演習_Nervesハンズオン_基本編 #NervesJP #kochi.ex #B5G (1).png

LivebookからLチカ

演習_Nervesハンズオン_基本編 #NervesJP #kochi.ex #B5G (2).png

LivebookでGenSrver

基本編では、GenServerを利用して、イベントドリブンによるLチカまで行っています。

Livebook
defmodule ButtonServer do
  use GenServer
  require Logger
  alias Circuits.GPIO

  # GPIOの番号
  @button 5
  @led 16

  # GenServerではstart_linkの後は暗黙的にinitが呼ばれます。
  def start_link(_) do
    GenServer.start_link(__MODULE__, [])
  end

  def init(_) do
    # button(入力)とled(出力)が接続されたgpioをそれぞれopneします。
    {:ok, button} = GPIO.open(@button, :input, pull_mode: :pullup)
    {:ok, led} = GPIO.open(@led, :output)

    # buttonに対して、set_interruptsすることで、押した時、離した時の
    # 両方(:both)のイベントが発生した時に、handle_infoにメッセージが飛んできます。
    GPIO.set_interrupts(button, :both)
    
    # Elixirの関数には必ず戻り値が必要です
    # 第2戻り値のstateに、openしたbuttonとledを入れておきます。
    {:ok, %{button: button, led: led}}
  end

  # 飛んできたメッセージをhandle_infoでひっかけます。
  # :circuits_gpio をパターンマッチしています。
 # @button buttonのgpio番号でパターンマッチしています。
  def handle_info({:circuits_gpio, @button, _timestamp, value}, state) do
 
    # stateにはopenしたbuttonとledが入っています。
    # ledのvalueにbuttonのvalueを出力します。
    # 押したときのvalue:1
    # 話したときのvalue:0
    GPIO.write(state.led, value)
    Logger.debug("Button is #{value}")

    {:noreply, state}
  end
end

応用編のうまみ

Livebookで温湿度測定

準備編で用意したソースコードを利用しています。
演習_Nervesハンズオン_応用編 #JSSST #B5G.png

バイナリーデータをビット長でパターンマッチ

aht20.exsの中では、温湿度センサーから取得したバイナリデータをビット長でパターンマッチし変数に格納しています。

lib/jssst/sensor/aht20.ex

defp convert(src) do
    # バイナリデータ部をビット長でパターンマッチ
    # <<0:state, 1:humi1, 2:humi2, 3:humi3/temp1, 4:temp2, 5:temp3, 6:crc>>
    <<_state::8, raw_humi::20, raw_temp::20, _crc::8>> = src

    # 湿度に換算する計算(データシートの換算方法に準じた)
    humi = Float.round(raw_humi / @two_pow_20 * 100.0, 1)

    # 温度に換算する計算(データシートの換算方法に準じた)
    temp = Float.round(raw_temp / @two_pow_20 * 200.0 - 50.0, 1)

    # 温度と湿度をタプルにして返す
    {temp, humi}
  end

Livebookで温湿度をグラフ表示

演習_Nervesハンズオン_応用編 #JSSST #B5G (1).png

まとめ

以上、kochi.exとNerves.jpで共催したハンズオンの解説でした。

この構成のうまみ まとめ

  • Livebookの準備がとても簡単
  • 参加者の環境にElixirのコンパイル環境が不要
  • 機材とPCさえあれば誰でも簡単に横展開できそう

これでやっと年末を迎えられそうです。
あぁ今日はクリスマスなんですね。そうですね。
奥様がとてもクリスマスモードなので、イベントカレンダーはこのくらいにしておきます。

皆様よいお年を。

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