1. コンテキスト
- フレームワーク / ライブラリ: Jest + Supertest + Node.js + Sequelize
- ゴール（何を実装したかったか）: 複数ユーザーが関わるAPIエンドポイントのテスト（データ分離、権限制御等）を効率的に実装したかった
2. 発生した問題
| 時刻 | 現象 | エラーメッセージ |
|---|---|---|
| 14:30 | 複数ユーザーのテストで2回目のユーザー作成が失敗 | Validation error: email must be unique |
| 14:35 | 固定ユーザーでは他ユーザーとの分離テストができない | テストケースが実装不可能 |
3. 仮説と検証
| 仮説 | 検証手順 | 結果 |
|---|---|---|
| 固定値でユーザー作成しているため重複エラー |
createTestUser()の実装を確認 |
✅ 毎回同じemail/usernameを使用していた |
| 引数を受け取れるようにすれば解決 | オブジェクト引数に変更してテスト | ✅ 異なるユーザーの動的作成が可能になった |
| 分割代入でデフォルト値も設定できる |
const { email = 'default' } = optionsで検証 |
✅ 柔軟性とデフォルト値の両立が実現 |
4. 根本的な原因/知識のギャップ
- 引数設計の理解不足: 固定値の関数しか作れず、パラメーター化の発想がなかった
- JavaScriptの分割代入とデフォルト値の活用方法: オブジェクト引数パターンの知識不足
- テスト設計の考え方: 「1つの関数で複数のバリエーションを作る」という設計思想の欠如
5. 学んだこと
// Before: 固定値で再利用不可
global.createTestUser = async () => {
return await User.create({
email: 'test@example.com' // 常に同じ値
});
};
// After: オブジェクト引数で柔軟性を実現
global.createTestUser = async (options = {}) => {
const {
email = 'test@example.com',
username = 'testuser'
} = options;
return await User.create({ email, username });
};