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1. はじめに

Simulinkビルド時やdSPACE実行時に発生するエラーをまとめました.
随時更新します.

2. 簡易チェックフロー

初歩的なミスをまとめたフローチャートです.
再起動も試してみましょう.
ソフトウェアのバッファが一杯になったり,プラットフォームと接続した状態で長時間スリープしていると何かのタイミングで接続が切れたりした場合に有効です.
画像3.jpg

3. エラー集

1. Simulinkビルド失敗

プラットフォームの状態が適していない

  • 対象: MicroLabBox (ds1202)
  • Simulinkでビルド最中に以下のようなエラーメッセージが出現し,ビルドが失敗することがあります.
    *** Stopped RTI build procedure for model: CGS.
    【原因1】
    ControlDeskがオンライン状態になっている.
    Go Offlineボタンを押してオフライン状態にしましょう.

モデル環境がdSPACE用になっていない
【症状】スクショ
【原因】dSPACE用のテンプレートからモデルを生成していない場合に起こりやすいです.
【解決】Configurationを開き以下の箇所を設定してください.

プラットフォームとリンクしたエラーを発生させないようにするだけでしたら,
モデル設定 > RTI load options > Load application after buildのチェックを外すだけで消えます[1]
しかし,ControlDeskでsdfファイルを読み込む際に結局エラーがでるなどして根本的な解決にならないことが多いのでおすすめはしません.
[1] dSPACE, "FAQ 084 RTI Build Procedure: LOADING FAILED (1)",
https://www.dspace.com/shared/support/faqpdf/faq084jp.pdf

2. ビルドしたのにControlDeskの挙動が変わらない.

ControlDeskではプロジェクトを作成する際に指定したsdfファイルのパス(1)を参照しています.
【原因】MATALBの作業フォルダが(1)のパスと異なる.
【解決】(1)のパスに作業フォルダを変更する.
MATLAB.exeを先に開くのではなく,コンパイル対象のslxファイルを直接開くとこのミスはなくなります.

3. Simulink起動時エラー

【症状】SimulinkとdSPACE RTIのリンクが切れている

  • コマンドウィンドウにdSPACEサポート周辺の文言が出現しない.
     RTI Platform Support RTI#### acrivated.
  • SimulinkモデルのDACやADCモデルが存在しないことになっている.
    【原因】2つ以上のdSPACE Releaseをインストールした場合の最初のRTIのactiveが勝手に切れる?(要確認)
    【解決】Installation ManagerのInstallations > Installations > dSPACE RCP and HIL Softweare ####-Xを選択して下部のActivateボタンを押す.

3. サンプリング周波数が高すぎる

MicroLabBoxでは通常設定だと50 kHz超えたあたりのサンプリング周波数のモデルをコンパイルするとエラーが出現します.
Simulinkのエラー表示に加え,MicrolabBox側面LEDのAPPの部分が赤に点灯します.
対処法は以下の通りです.

  • サンプリング周波数を落とす
  • ブロック数を減らす(特にScopeブロック)

4. Time Plotterが1秒しか描画されない

Time Plotter内で1秒しかデータが見られず,0秒→1秒を永遠に繰り返す場合はDuration Triggerが有効になっています.
Measurement Configurationパネル > Triggers -> Duration Triggers > DUration Trigger 1
Properties > Enabledのチェックを外しましょう.

5. Go Online時のエラー

【症状】
後ほどスクショ
【原因】
対象のControlDeskプロジェクトに対してインストールしてあるソフトウェア/ドングル/プラットーフォームのセットが間違っている場合に発生します.主にドングルが違う場合が多いです.
【解決】
合わせる.

6. メモリ不足

バッファが大きすぎる
【症状】フリーズする
【原因】PCのメモリの上限を超えるバッファを確保したため.
【解決】バッファの時間幅を減らすかRecodingやTime Plotter内のSignalの数を減らす.もしくはPCのメモリを増設する.

Windowsのバージョンが古い場合
【対象】dSPACE Release2016-Bより前のSCALEXIO, DS1007, MicroLabBox, VEOS
【症状】プラットフォームに突然アクセスできなくなり,dSPACEログファイルに以下のエラーメッセージが記載されている.

Cannot obtain access privileges for hardware device with serial number:#######.
Internal error. dSPACE Support information: Operation failed.The host is not registered to this
device.
or
Internal error. dSPACE Support information: Operation failed.The host with ID 0/0 is not
registered with this device.
Internal error. dSPACE Support information: Failed to change access restriction.
Could not get the access level for starting online calibration or measurement on device
[PlatformName].Another user might have exclusive access.

【原因】WindowsOSの制約で1つのソフトウェアが2GB以上使えないようにしているため.特に32bit.
【解決】アップデートとパッチをあてる.

[参考] dSPACE, "FAQ413 プラットフォームに突然アクセスできなくなる",
https://www.dspace.com/ja/jpn/home/support/kb/faqs/faq413.cfm

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