1. はじめに
dSPACE ControlDeskの計測手法をまとめました.
よくやるMeasuringして後からバッファを保存する方法だけだと保存し忘れなどが怖いですからね.
2. Measuring
(1) 変数をリンク
保存したいセンサ値のScopeの変数をTime Plotterにアタッチします.
この方法の場合,1つのTime Plotterに保存したいものをまとめておきましょう.
後でcsvファイルをまとめる作業とかするのは面倒なので...
(2) Start Measuring
Start Measuring
ボタンを押して計測を開始します.
右下のバナーが青色になります.
(3) 計測中
記録しておける時間の範囲はデフォルトだと1分ですので,ゆったり計測していると始め方のデータが切れることもあるので注意してください.PCのメモリが許す限りこの時間を延長すれば問題ありません.
(4) Stop Measuring
Stop Measuring
ボタンを押して計測を終了します.
(5) データ保存
対象のTime Plotter上で右クリック.Save displayed buffer
を選択し時間幅を選択して保存します.
データを圧縮する場合はダウンサンプリングも設定してください.
dSAPCEのバージョンの新旧によって出力されるファイルの拡張子が異なります.
3. Recording
レイアウトのTime Plotterに変数を連動させるとSignalとしてDefaultのRecoderに登録されます.
そのRecoder内の項目を全て保存してくれる手法です.
もちろんRecoder内の保存するか否かや新規作成も柔軟に行えます.
(1) 即席recording
(1) 変数をリンク
保存したいセンサ値のScopeの変数をTime Plotterにアタッチします.
Measuringしてから保存する場合と異なり,1つのTime Plotterにまとめる必要はありません.
(2) Start Immediate
Homeタブ > Start Immediate
を押してレコーディングを開始します.
右下のバナーが赤色になります.
(3) 計測中
Measuringと一緒
(4) Stop Measuring
Stop Measuring
で計測を終了するのはMeasuringと同一です.
違うのはそのままMeasurementデータが自動的に保存される点です.
(2) Triggered recording
Trigger Ruleを設定し,Recoderにそのルールをリンクするとトリガー駆動のレコーディングができます.
センサ値が一定値を超えた瞬間や物理的なスイッチを押した瞬間に計測をしたいときに使います.
トリガー待機中は右下のバナーが黄色になります.
具体的なRuleの設定方法は後日追記します.
4. おわりに
これらの計測方法はPythonスクリプトから呼び出せるので自動化もできます.