CookieParserとは

Node.jsとExpressフレームワークで使用されるミドルウェアで、クライアントから送信されたHTTPリクエストのCookieヘッダーを解析し、JavaScriptオブジェクトとして簡単にアクセスできるようにします。
Cookieを上手いことサーバーサイドで使用できる形に変換できるものです。

使い方

以下のコマンドでインストールする。
```
$ npm install cookie-parser
```

アプリケーションにcookieParserを組み込む。

main.ts

import { NestFactory } from '@nestjs/core';
import { AppModule } from './app.module';
import * as cookieParser from 'cookie-parser';

async function bootstrap() {
  const app = await NestFactory.create(AppModule);

  app.use(cookieParser());

  await app.listen(3000);
}

bootstrap();

任意のコントローラーでcookieを扱う。
今回は、設定したCookieを返すエンドポイントを作成してみる。

import { Controller, Get, Req, Res } from '@nestjs/common';
import { Request, Response } from 'express';

@Controller()
export class AppController {
  @Get()
  getCookies(@Req() req: Request, @Res() res: Response): string {
    // クライアントから送信されたクッキーを確認可能
    console.log(req.cookies);
    
    // クッキーをレスポンスに設定
    res.cookie('testCookie', 'testValue');
    
    return res.send('Cookies: ' + JSON.stringify(req.cookies));
  }
}

オプション一覧

オプション名	説明
`secret`	署名付きクッキーの署名を検証するための秘密鍵を指定します。複数の鍵を使用する場合は、配列を指定できます。
`decode`	クッキーの値をデコードするための関数を指定します。デフォルトでは`decodeURIComponent`が使用されます。
`parse`	クッキーの値を自動的にパースするかどうかを指定します。`true`の場合、クッキーの値がパースされ、`false`の場合はそのまま文字列として扱われます。
`key`	リクエストオブジェクトに格納されるクッキーのキー名を指定します。デフォルトでは`req.cookies`に格納されます。
`signed`	署名されたクッキーのみを解析するかどうかを指定します。`true`にすると、署名されていないクッキーは無視されます。
`httpOnly`	クライアント側のJavaScriptからクッキーにアクセスできないようにします。`true`に設定するとセキュリティが向上します。
`maxAge`	クッキーの有効期間をミリ秒単位で指定します。この期間を過ぎるとクッキーは無効になります。

参考

NestJSでCookieを利用する
 cookie-parser - npm

雑にCookieParserとは？

CookieParserとは

使い方

オプション一覧

参考