はじめに
Google Authenticatorから誤ってAWSのMFAを削除してしまいました。
さらに登録していた電話番号も変更していたため、自力での復旧ができず、AWSサポートへ問い合わせることになりました。
結果として、復旧には約一万円かかることが分かりました。
本記事では、その際の問い合わせ方法や必要書類、今回学んだことをまとめます。
経緯
数年ぶりに個人のAWSアカウントへログインしようとしたところ、MFAを削除してしまっていたことに気付きました。
原因は、自分の操作ミスでした。
以前、仕事で利用していたAWSアカウントから離任する際に、Google Authenticatorに登録していたMFAを削除しました。
その際、誤って個人用AWSアカウントのMFAも一緒に削除してしまっていたようです。
登録済みのメールアドレスと電話番号が利用できる場合は、MFAを利用できなくなってもルートユーザーのサインインを回復できます。
ただ、私は当時登録していた電話番号を変えてしまっていたため、自力でログインできず、AWSサポートへ問い合わせることになりました。
当時は電話番号を変更してもAWS側の情報は更新しておらず、「後で変更すればいい」と考えていました。
しかし、この電話番号がMFA復旧時の本人確認に利用されるため、結果としてログインできなくなってしまいました。
AWSサポートへ問い合わせ方法
サインインにお困りですか? の画面にある「AWS サポート」のボタンを押すことでログインせずAWSサポートに問い合わせが可能です。

メールアドレスや問い合わせ内容など必要事項を入力し、「続行」をクリックします。

一度AIから回答が表示されますが、サインインできることを前提とした回答のため、「ケースを作成」→「サインインせずに続行」をクリックします。

すると入力したメールアドレス宛てに連絡が来きます。
AWSサポートへ問い合わせた結果
AWSサポートから電話連絡があり、その後メールで必要書類の案内が送られてきました。
登録済みの電話番号で本人確認ができない場合、MFA解除には以下の書類の提出が必要とのことでした。
- MFA Identity Verification Form and Affidavit フォーム (英語)
https://aws-support-documents.s3-us-west-2.amazonaws.com/Forms/MFAIndividualIdentityVerificationFormAffidavit.pdf - 写真付き身分証明書
- 住所確認書類(任意)
一番驚いたこと
MFA Identity Verification Form and Affidavit フォームの提出は、公証役場で私署認証を受ける必要があります。
私署認証には手数料がかかり、日本公証人連合会が公開している手数料表では11,000円となっています(2026年7月時点)。
MFAを誤って削除しただけで、ここまで厳格な本人確認が必要になるとは思っていませんでした。
学んだこと
今回の件で、「MFAを設定すること」だけでなく、「MFAを失った場合の復旧手段を確保しておくこと」が非常に重要だと実感しました。
今回の原因は私自身の操作ミスでしたが、仕事用と個人用のMFAを同じGoogle Authenticatorで管理していたことも一因でした。
そのため、特に以下は確認しておくことをおすすめします。
- 仕事用と個人用でGoogle Authenticatorを分けて管理する
(別のGoogleアカウントや別の認証アプリを利用するなど) - MFAを削除する前に、本当に対象のアカウントかを確認する
- 登録している電話番号・メールアドレスを定期的に見直す
- 認証アプリのバックアップ・移行方法を事前に確認しておく
MFAはアカウントを守るために非常に重要ですが、誤って削除してしまうと復旧には想像以上の手間と費用がかかる場合があります。
この記事が、同じようなミスを防ぐきっかけになれば幸いです。
