Claude認定資格は4つある
Anthropicの公式認定資格は、2026年8月時点で4つ提供されています。
| 資格 | 対象 | 価格 | 設問数 | 最大ドメイン |
|---|---|---|---|---|
| CCAO-F(Associate – Foundations) | 非技術職 | $99 | 60 | 出力の評価と検証 21% |
| CCDV-F(Developer – Foundations) | 開発者 | $125 | 53 | アプリ実装と統合 33.1% |
| CCAR-F(Architect – Foundations) | ソリューションアーキテクト | $125 | 60 | エージェント設計 27% |
| CCAR-P(Architect – Professional) | エンタープライズアーキテクト | $175 | 63 | 統合 19% |
出題範囲はそれぞれ違いますが、申し込みの導線、受験ルール、当日の規則は4資格で共通です。しかも他社のクラウド資格と大きく異なる点があります。
今回は、公式試験ガイドに記載された申し込みから受験当日までの手順とルールをまとめます。出題範囲を調べる前に確認しておいたほうがいい内容です。
本記事の内容は Anthropic 公式の Exam Guide に基づいています(2026年8月時点)。
申し込みは Partner Academy 経由
公式ガイドには、登録とスケジューリングは Anthropic Partner Academy と Pearson VUE を通じて行うと明記されています。手順は6ステップです。
- Anthropic Partner Academy の該当試験の認定ページにアクセスし、試験詳細を確認する
- Exam Guide をダウンロードし、Certification Terms and Conditions と Certification Exam Policy を登録前に確認する
- 試験に登録して決済する。決済時の価格には、所属するパートナーティアに応じた割引が反映される
- 確認手順に従って Pearson VUE アカウントを作成し、サインインして試験セッションをスケジュールする
- 空き日程を選び、オンラインプロクターかPearsonテストセンターかを選択する
- 予約の24時間前まではキャンセル・日程変更が可能
ステップ3の「パートナーティアに応じた割引」が示す通り、パートナープログラムを前提とした設計です。Pearson VUE のサイトにも「認定は Claude Partner Network に参加する組織に開かれている」と記載されています。
公式ガイドには「個人は申し込めない」という明示的な記述はありませんが、個人が単独で申し込む導線についての記載もありません。AWS認定やGoogle Cloud認定のように「受けたいから申し込む」という進み方ができるかは、所属組織の状況次第です。出題範囲を調べ込んでから気づくことになりがちなので、先に確認しておくのが確実です。
キャンセルと無断欠席
24時間を切ってからの変更は受験料が没収されます。
無断欠席、または遅刻許容時間を過ぎての到着も同様で、受験料を失い再登録が必要になります。
再受験ルール
不合格の場合、次の受験まで待機期間があります。
| 回数 | 次の受験までの待機期間 |
|---|---|
| 1回目の後 | 14日 |
| 2回目の後 | 30日 |
| 3回目の後 | 90日 |
12ヶ月のローリング期間内で最大4回まで受験できます。受験料は毎回発生します。
重要な補足として、この制限は試験ごとに適用されると明記されています。ある試験に落ちても、別の試験に登録することは妨げられません。
このルールが効いてくる場面
認定の有効期限が12ヶ月であることと合わせると、なかなか厳しい設計です。
仮に1月に初回受験して落ち続けた場合、こうなります。
| 時期 | 待機 | |
|---|---|---|
| 1回目 | 1月上旬 | → 14日 |
| 2回目 | 1月下旬 | → 30日 |
| 3回目 | 3月上旬 | → 90日 |
| 4回目 | 6月上旬 | 12ヶ月で打ち止め |
3回落ちた時点で3ヶ月空きます。この間にプログラム自体が更新される可能性も無視できません。実際、2026年3月から7月までの4ヶ月で1資格→4資格に拡大し、試験配信もPearson VUEへ移行しています。
費用面でも $99〜$175 を4回で最大$700です。一発で取るつもりで準備する前提だと考えたほうがよさそうです。
受験当日のルール
本人確認
有効期限内の、政府発行の写真付き身分証明書が必要です。証明書の氏名は登録時の氏名と完全に一致していなければなりません。
登録名の修正が必要な場合は、スケジュールを取る前に certifications-support@anthropic.com に連絡するよう指示されています。予約後では間に合わない可能性があります。
試験中の規則
オンライン・テストセンターを問わず、標準化された監督付き環境で実施されます。
- オンライン受験の場合、セッション中は常にプロクターとウェブカメラの視界内にいること
- メモ、書籍、電話、セカンドモニターなどを作業スペースから排除すること
クローズドブックなので、手元に資料は一切置けません。
特別配慮
文書化された障害やニーズがある場合、法令に従って合理的配慮が受けられます。ただしPearson VUE による事前の申請と承認が必要で、承認されるまで予約を取らないよう明記されています。申請は pearsonvue.com/us/en/test-takers/accommodations から行います。
採点とスコアレポート
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スコア範囲 | 100〜1000(スケールドスコア) |
| 合格ライン | 720 |
| 判定 | 合否+スケールドスコア |
| 追加情報 | ドメイン別の正答率 |
合格ラインは正式な基準設定調査(standard-setting study) によって決定されたもので、最低限適格な受験者が正答できるべき水準として設定されています。
実務上ありがたいのが、スコアレポートにドメイン別の正答率が出る点です。落ちた場合でも、どのドメインが弱かったかが分かった状態で再挑戦できます。待機期間中の勉強を的を絞って進められます。
なお合否判定は総合スケールドスコアのみで決まります。ドメイン別の正答率は参考情報で、各ドメインに個別の合格ラインがあるわけではありません。
4資格に共通する試験仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 120分(4資格とも同じ) |
| 出題形式 | 多肢選択+複数回答。各設問に選択すべき数が明記される |
| 形式 | クローズドブック |
| 配信 | Pearson VUE(オンラインプロクター / テストセンター) |
| 有効期限 | 認定日から 12ヶ月 |
| 前提資格 | 4資格とも必須の前提資格・コースなし |
「各設問に選択すべき数が明記される」のは地味に助かる仕様です。複数回答問題で何個選べばいいか迷う必要がありません。
試験時間が4資格とも120分で固定なので、設問数の差がそのまま1問あたりの時間差になります。
| 資格 | 設問数 | 1問あたり |
|---|---|---|
| CCDV-F | 53問 | 約2分15秒 |
| CCAO-F | 60問 | 約2分 |
| CCAR-F | 60問 | 約2分 |
| CCAR-P | 63問 | 約1分54秒 |
Professionalが最も短く、かつシナリオの文章量が増えることを考えると、時間配分の難易度は明確に上がります。
なお CCAR-F はシナリオベースで、6つのシナリオバンクから4つが出題される構造になっています(シナリオの内容は公式ガイドに全部記載されています)。
まとめ
- 申し込みは Anthropic Partner Academy → Pearson VUE の6ステップ
- 価格はパートナーティアに応じた割引が反映される。パートナープログラム前提の設計
- キャンセル・変更は24時間前まで。それ以降と無断欠席は受験料没収
- 再受験は12ヶ月で最大4回、待機は 14日 / 30日 / 90日。制限は試験ごとに適用
- 当日は政府発行の写真付きIDが必須で、氏名が登録と完全一致していること
- 特別配慮は予約前にPearson VUEの承認が必要
- スコアレポートにドメイン別の正答率が出るので、落ちても弱点が分かる
- 4資格とも前提資格なし、120分固定、720点合格、有効期限12ヶ月
参考
- Claude Certification Program Exam Guide(Anthropic 公式・4資格分)
- Pearson VUE — Anthropic Claude Certification Program