DASH2024会場に行ってきました
DASHとは Datadog が毎年開催する2日間のカンファレンスです。会場は北米ニューヨークのジャビッツコンベンションセンターのとても広いフロアーを3~5階まで使っていました。
Datadogとは
Datadog社が提供するDatadogサービス(SaaS)は、マルチクラウド・ハイブリッドクラウド上で稼働させる情報システムのオブザーバビリティを実現して、情報システムの信頼性を高めることができます。サーバーなどのインフラ監視やソフトウェアのログモニタリング以外にも下記の様々なITレイヤー領域の開発や運用を網羅しているサービスです。
- サーバーやコンテナ、サーバレスの監視とアラート(Infrastructure)
- アプリケーション性能やエラーのモニタリング機能(APM)
- アプリ、OS、クラウドインフラのログ監視・ログ分析(Logs)
- ソフトウェアライブラリの脆弱性やクラウドポスチャマネジメント(Security)
- 情報サービスのURL監視やユーザーの利用状況を分析(Digital Experience)
- その他、様々な機能が用意されています
DASH会場
渡航(羽田空港~ニューアーク空港~ニューヨークシティ)
日本人のためのオフィスツアー
会場の入り口(2階)
Datadogとパートナー企業の展示ブース(3階)
ワークショップとパートナーサミット(4階)
基調講演 Keynote(5階)
休憩・昼食
会場に来てみて
よかったこと
- よい意味で時間を束縛されるのでDatadogの機能を広く知る機会になった
- 参加したユーザー企業の人と情報交換ができた。悩みや解決したい方向性が同じだった
- 日本や韓国から参加したユーザ企業にとても親切な会場案内、オフィスツアー、レセプションがあり海外での不安が解消されたこと
よくなかったこと
- ひとつのワークショップは3時間かかるので複数を受講できない
- そもそもワークショップはあっという間に満席なのでキャンセル待ち
- 人気のノベルティは初日の午前中で売り切れ。機会があったら速攻で並びましょう
会場での過ごし方
- 朝イチ08:30に入場すれば朝食がある。昼食は2種類から選べる
- Wi-Fiを使える。広いし席数も多いので休憩場所には困らない
- ブースでは英語に自信のない日本人にも優しく説明をしてくれた
どのカンファレンスに参加するべきか
募集開始したらすぐに予約した方がいい。たくさんのカンファレンスあるがほぼ満席。そして2日間では時間が足りないことも悩ましい。いろいろと参加したかったけれど参加できなかったので雰囲気が分からない(申し訳ないです)
- ワークショップ(3時間のテクニカルセッション:初級,中級など表記あり)
- 分科会
- スポットライトシアター
- エキスポシアター
- パートナーサミット
- スタートアップ
Datadog 新機能
DASHイベント直前にリリースされた機能やベータ版など基調講演でまとめプレゼンがあった。特筆すべき新機能を3つ挙げるならば:
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【AI】
OpenAIなどユーザーが導入した生成AI自体をモニタリングは、AI処理のエラーモニタリングや入力プロンプトや出力結果を分析できる。また、Datadogでのインシデント対応はSlackやTeams内のチームの会話にユーザーとしてBitsAIが割り込んできて対応アドバイスや質問に回答してくれる。裏ではCopilotが動いていてDatadogポータルのメトリック他自社専用のデータで学習されるとのこと
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【セキュリティ】
エージェントレスのセキュリティがリリースされた。攻撃経路やライブラリの脆弱性をモニタリング、アラートするだけでなく、脆弱性の説明をしてくれて、かつ対策もリコメンドしてくれる
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【On Call】
講演中に電話で呼び出しされるシナリオ。アラート手段のメール通知、アプリプッシュ通知に加えて、電話通知が実装される。電話をかける順番をマネージするシフト管理もある。課金体系・ローカル言語対応を現在開発中
すぐに使ってみたい機能
障害原因の切り分けスピードアップや無人化・自動化を実現できる
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ネットワークモニタリング(NPM)
オンプレミスのトポロジーとレイテンシーを可視化できる。下図左側のWEBアプリから右側のオンプレDBへのネットワーク経路。赤色の部分がボトルネックというシナリオ
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電話発信(On Call)
重大障害のときに電話で呼び出すあの製品と同じ機能、電話当番のシフト管理もできる。電話をかけるという定型作業を無人化・自動化できるはず
最後に
New York で開催されたDatadogイベント会場の雰囲気を記載しました。せっかくの海外なのでイベントだけでなく空き時間をつくって、できるだけ多く現地観光もしたいものです。日本から出国する前までに、現地での交通手段と利用方法、行き先などをしっかり予習しておいた方がいいです。現地で調べるのは時間がもったいない。
今回、優先すべきと気をつけたことは、後日アーカイブ動画が公開されそうなイベントには参加せず、現地でだけ得られる現地ブースでの会話を優先してみました。