この記事はHacobu Advent Calendar 2024の9日目の記事です。
Introduction
株式会社Hacobu テクノロジー本部のTKです。データチームに所属しており、社内におけるデータの利活用を促進することをミッションとしています。
本記事では、社内で実施したデータ分析教育の内容と、そこで得られた成果と学びを共有したいと思います!
きっかけ
弊社では「Data-Driven Logisticsが社会課題を解決する」というBelief を掲げています。
そして社内では、営業・CS・人事・バックオフィスなど、様々な組織でデータに基づく意思決定を行う風土があります。
しかし、以下の2点が課題となっていました。
- 個人スキルの不足:データの取り扱いやアクションへの結びつけが難しい
- 専門人材の不足:アナリストの人数が限られており、分析ニーズ増加への対応が難しい
2つのアプローチ
そこで、2つのアプローチを通して、データに基づく意思決定を促進させることにしました!
- 個別レクチャー:1on1形式で、深く学びたいしたい人にしっかりレクチャー
- 教育プログラム:講座形式で、最初の一歩を踏み出したい人に広く浅くレクチャー
6ヶ月という期間を設定し、具体的に以下のような取り組みを実施しました。
- 個別レクチャー:
- 目的:スキルアップ(データ集計・分析・可視化に挑戦)+チームへの貢献(学びをチームで共有し、データ駆動型文化を醸成)
- 期間:6週間(週1回の1on1+αでやり切れるボリューム)
- テーマ:データが関係すれば何でもOK
- LookerStudioダッシュボードでの人事データ分析、Excelを用いた顧客データ解析、自社SaaSデータによる業界別の動向分析、etc
- 参加者:合計10名
- 教育プログラム:
- 目的:データに触れてみる機会創出
- 内容:60分の講座をオンラインで実施(+アーカイブ)
- テーマ:データ分析&ダッシュボード利用に関するもの(計7講座)
- LookerStudio体験会、自社サービス用ダッシュボード入門、Excel関数の始め方、提案時の分析(ROI算出編)、etc
- 参加者:延べ30名以上
また、コンテンツを作る時には「みんなに刺さるものを作ろうとした結果、誰にも刺さらないものになってしまう」を避けたかったので、、「誰か1名に深く刺さるコンテンツ」を意識して作成していました(万人受けは狙わず、社内の特定の人をペルソナとした)。
得られた成果
結果として、以下のような成果を得ることができました!
- 営業:案件の受注に繋がった(学んだExcel関数を活用し、簡易なカスタマイズを含めた提案を実施)
- BizOps:ダッシュボードの使い方を学び、自身でメンテナンスを含めて作業できるようになった
- カスタマーサクセス:ダッシュボードを活用して、お客さんの把握できていなかった課題をデータから見つけられた
- 広報:広報コンテンツとして活用できた
また、成果を定量的に把握するために実施後アンケートも実施しました。
結果、NPS平均値9.34となり、非常に高評価を得ることができました。
今後に向けた課題
とはいえ、学んだ内容の活用は個人に留まっている部分もあり、組織としてもっとスケールできる可能性があると感じています。
そして、社内のデータ利用が進むほど、データチームへの問い合わせや新規データセット利用の相談なども増えてきており(いたちごっこのような状況)、、、
今後のアクションとしては、今回実施したような教育プログラムを実施しつつ、
- データカタログの整備
- データ分析の認定制度
- 簡易に使えるダッシュボードの提供拡大
など、データ分析をしたいと思った人が自走しやすい環境を作ることも並行して進めていこうと思っています。
これら施策により、
- 個人のスキルアップと
- 仕組みとしてのフォローアップ
の両面を実現し、データに基づく意思決定をよりスムーズに実現していきたいと思います!
最後に
好評だったら、より具体的な話や、別のデータに関する取り組みも発信したいと思っています。
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