28
24

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

AWSの各種ログをDatadogに入れてみて嬉しかったこと・うまくいかなかったこと

Last updated at Posted at 2018-12-12

今年の9月末に行われたServerlessconf Tokyoに行ってきたのですが、
そこで猫も杓子もDatadogというくらい、Serverlessの監視系の話では出てきたので、
実際どんなものなのか触ってみました。

Datadogとは

Datadog
Modern monitoring & analytics
See inside any stack, any app, at any scale, anywhere.

モニタリングとログ解析などの機能を持ったツールです。

Datadog使ってみて嬉しかったこと

Integrationが無料

Instantly see into all your systems, apps, and services | Datadog

これ無料でできちゃっていいんだというくらい、Integrationいくらでもできます。
実際試したのはAWS Integrationだけですが、Free Planで問題なく稼働しています。

ただしAWSからデータを抜き出すのにはもちろんお金がかかるので、完全無料とはいきません。
AWS-Cost.png

Datadog関係以外の費用も混ざってますので、金額はなんとなくで見てください。
いろいろ試行錯誤しているときに、CloudTrailの2つ目を作ったのでTrailの費用が発生していますが、AWS Integrationだけであれば、ほとんどCloudWatchとLambdaとS3が対象になると思います。

これ見てわかるようにCloudWatch高めです。
CloudFront/ELB/VPC Flow logsなどS3に出力できるものは、S3に出力してからLambdaでLog Managementに上げるのがいいと思います。

Dashboardがデフォルトでたくさんある

Real time interactive dashboards | Datadog

Datadog-Dashboards.png

こういうのすごく嬉しい、いちからダッシュボードだったりテンプレート作るの意外と大変なので。

初期設定CloudFormationがある

これがあるおかげでデータ投入で詰まることはあんまりなかったです。
WEBにもたくさん情報ありますし。

AWS Integration用のRoleを作るのもめんどうという人のためにCFnも置いておきます。
CloudTrail対応版になってます。

Log ManagementのデフォルトFilterがたくさんある

Datadog log management & analytics | Datadog

Datadog-LogExplorer.png

上記のLambdaを使ってCloudFront/ELB/CloudTrailあたりを送ったあとの状態です。
長すぎてキャプチャできませんでしたが、私の設定上では29個ありました。

AWS Marketplaceで買える

AWS Marketplace: Datadog

会社で使う場合は、Marketplaceから買えるといろいろと都合がいい。

Datadog本家とちょっとプランが違うところがあるので注意が必要。
実際に購入して使ったわけではないので、以下は推測が混じります。

  • Datadog Pro|Enterprise
    • Infrastracture/APMが月・年単位で1ホストから定額購入できる
    • 定額購入したホスト以上を使った場合は時間単位の従量課金
    • Log ManagementのほうをSubscribeしなくてもログ送れば使える(当然費用はかかる)
  • Datadog Pro|Enterprise (Container Agent)
    • 上記プランの1ホストごとに10|20Container立ち上げられる
      • Agent入りのコンテナかAMIが提供される?
  • Datadog Pro (Pay-As-You-Go)
    • Infrastracture/APMが時間単位の従量課金で利用できる
    • 1つ目のものと違って定額購入はできない(しなくていいとも言える)
  • Datadog Pro - Pay-As-You-Go (Container Agent)
    • 上記プランの1ホストごとに10|20Container立ち上げられる
  • Datadog Log Management
    • 15-day retentionで利用できる
    • 月単位で100万ログごとの従量課金
    • Unitsは期間を表しているそうです
      • 1monthを3Units購入すれば3ヶ月、12monthsを2Units購入すれば24ヶ月
      • 複数Unitsで買えば請求が一気にくる仕様かな?
    • SubscribeしなくてもInfrastracture・APMのAgent入れれば使える(当然費用はかかる)

Datadogを使ってみてうまくいかなかったこと

請求は一括にしつつ内部的には分けたい

Configuring Teams & Organizations with Multiple Accounts

複数DatadogアカウントをまとめるMulti-Account Organizationsという機能を使います。
これで子アカウントをたくさん作れるし、請求を一括にすることができます。

まとめるのはできるのですが、AWSみたいに各アカウントの請求額は出してくれないみたいです。一括された費用しか出てこない(要望あげよう)。
各アカウントの請求額が見たかった場合は、各アカウントの利用量を見て自分で計算する必要があるとのこと。

親アカウントから子アカウントのデータを見たい

Multi-Account Organizationsを使えばいけるかと思ったんですが、できないみたいです。残念。

全AWSアカウントのCloudTrailログを集計したかったが上限に引っかかった

全AWSアカウントのCloudTrailやVPC Flow Logsが入ったアカウントとDatadogを繋げようとしたが、上限に引っかかりました。
Too many accounts to process in this bucket

CloudTrailIntegrationError.png

Could you check if there is indeed over 500 streams coming from your accounts? As a reminder a stream is being defined as a unique combination of an account + region, so if you have X accounts, and each of them are bound to Y regions, then the number of streams would X*Y.

サポートに問い合わせたら、500 streamsを超えるBucketを指定した場合にエラーになるとのこと。
CloudTrailは全アカウントの全リージョンから取っているので500は軽く超えていました。

現在AWSは19リージョンあるため、全リージョンのCloudTrailを取っていた場合は 26アカウント がDatadogから読み取れる上限となります。

Integrationではどうにもならなそうでしたので、いまはLog ManagementにCloudTrailログを上げています。

Elastic Cloudも使ってみた

Elasticsearch+Kibanaでいいんじゃない?と心がささやくので、こちらも使ってみました。
監視機能を持ったX-Packがほしかったので、実際に使ったのはElastic Cloud。

機能的にはDatadogと同じことはもちろんできました。
ただ自分で用意しないといけない部分が思った以上に多いです。
Elasticsearch+Kibanaに慣れていないとダッシュボード作る前に挫折しそう。

  • DatadogのLog Managementにもっと大量にデータを入れたい
  • DatadogのLog Managementでもっと長い期間のデータを集計したい
  • Kibana大好き

という人以外は、Datadogのほうがいいと私は思います。

総評

困ったところはありましたが、どれも全AWSアカウントのログを扱おうとしたところなので、単一AWSアカウントの集計・監視・可視化ツールとしては、もうDatadogでいいじゃないかとなるくらいには良かったです。

この機能群でこの金額はコスパいいし、それなりに使えるようになるまでが早い。
CloudWatchで監視設定作ったり、KibanaでDashboard作るよりも、Datadogは学習難度がかなり低く感じられました。

無料版でも結構ガッツリ使えるので、みんなDatadog使ってみましょう!

28
24
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
28
24

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?