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“やりとり”を前に進める3つの実践(雰囲気づくり・違和感キャッチ・仕組み化)

Last updated at Posted at 2025-12-24

はじめに

🎄この記事は 博報堂テクノロジーズアドベントカレンダー 25日目の記事です。

私は社内向け広告制作プラットフォーム CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads のプロダクトオーナーとして、企画、開発、運用の各フェーズでさまざまなステークホルダーと日々やりとりしています。

プロダクトオーナー業務では、こんな状況が起こりがちです。

  • 意思決定や合意形成の場面が多い
    • 論点整理や説明の機会が多い一方で、目的が曖昧なまま会議や共有が行われることも
  • 優先順位の変動が起きやすい
    • 緊急度が低いタスクは後回しになる(定例業務は回せても、改善まで手が回りにくい)
  • 複数の関係者と並行して進めるため、やりとりが増える

その中で、立場や背景の異なる意見を取り入れながら前に進めるには、「やりとりの設計」が重要だと実感しました。

そこで私は、「やりとりの設計」を ①反応と本音で“話しやすさ”をつくる ②違和感を拾う ③仕組みに落とす の3つに分け、日々の実務に埋め込むようにしています。

こんな人に読んでほしい

  • 複数の関係者の認識合わせに日々時間を使っている人
  • 目的が薄いまま続いている定例や共有に心当たりがある人

ここからは、はじめに触れた3つの観点(①反応と本音で“話しやすさ”をつくる ②違和感を拾う ③仕組みに落とす)を、実務でどう形にしているかを紹介します。

実践① 気持ちのいいコミュニケーションを広げる(話しやすさをつくる)

私が意識しているのは、自分がまず「反応する・返す・正直に言う」 ことです。具体的には、次の2つをセットで実践しています。

💬 気持ちのいいコミュニケーションを心がける

  • 相手の発言に対して、まずリアクションを返す(うなずき、相づち、絵文字など)
  • 返事が必要なものは、できるだけ早く「受け取りました」だけでも返す
  • オンラインでは可能な限りカメラオンにして、反応が伝わる状態にする

🗣️ 思っていることを正直に話す(分からないを早めに出す)

  • 認識のズレがないように、前提や理解を細かく確認する
    • 例:「ここまでの理解は〜で合っていますか?」
  • 「ここが分からないので教えてください」と早めに言う
  • 迷っている点を言語化して共有し、認識ズレを小さくする

この2つを続けることで、相手も質問や相談を出しやすくなり、結果として判断や連携のスピードが上がります。

実践② 疑問や改善ポイントが見えたタイミングを逃さない(違和感を拾う)

例えばこんな場面:

  • 参加目的がよく分からないまま、毎回“聞くだけ”になっている定例
  • 同じ報告を様々な場所で繰り返す
  • その場で決めずに持ち帰ることが続き、結論が先送りになる

一度違和感を感じたら、整理してから共有するようにしています。

📝 改善の4ステップ

  1. 意義や目的を振り返る
  2. 現状と照らし合わせて課題を洗い出す
  3. 改善方法を考えて、改善したときのメリットを整理する
  4. ①‐③をまとめて提案してみる

①‐④をすべて一人で抱えるのではなく、必要に応じて関係者に相談したり、生成AIなども活用しながら、できるだけ短時間で整理することを意識しています。

実践③「依頼の型」を整える(仕組みに落とす)

複数の関係者と並行して進めるPO業務では、お互いの理解を正確に把握することが重要です。私は、依頼の時点で“ズレないための確認”を意識して入れるようにしています。意識しているポイントは次の2点です。

⏱️ 止めない:スケジュールがずれない"確認余白"をつくる

  • 依頼先の忙しさや依頼内容の大きさに合わせて、期限までの"余白"をどれくらい取るか決める(早めに依頼する)
  • 回答リマインドも予定としてカレンダーに登録しておく

🔄 戻らない:依頼後に再度確認が必要ないような文にする

  • メッセージのタイトルで「概要と期限」を示す
  • 関連する資料やリンクを揃えて添付し、"探す時間"と"確認の往復"を減らす

実践から得られたこと

上記の実践は一つひとつは小さいのですが、積み重ねることで

  • 依頼や共有の前提が揃い(認識合わせの精度が上がる)
  • 確認の往復や手戻りが減り(意思決定までが速くなる)

状態をつくれるようになりました。

その結果、例えば次のような結果につながりました。

  • 📈新規ユーザー向けのプロダクト満足度調査でよい結果を得られた
    • ユーザー目線で機能の良さを伝える告知ができた
  • 🍌 Nano Banana Pro のモデルリリースから約 1 週間でプラットフォーム内にも適用できた
    • 各所の連絡をすぐに拾えたことで、必要な連携がスムーズに行われた

今すぐできることリスト

上記にあげた点はすごく難しいことではありません。だからこそ「時間があれば」「機会があれば」と思っているうちに、やらないまま過ぎてしまうことも多いはずです。

そこで、これならすぐできそうという粒度に落としたリストを作成しました。ぜひ実践してみてください!

  • メッセージを受け取ったら「次の一手」を打つ(その場で返信/受け取ったことだけでも示す/返信する時間を決める)
  • 今思いつく「こうだったらいいのにな」を雑談として誰かに話してみる
  • 依頼メッセージは「誰が/いつまでに/何をするか」がそのメッセージだけでわかるかを確認する
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