はじめに
StorXノードを複数運用していると、IPアドレスを使ってノードの状態を確認する場合、いちいち手動でChromeのタブを開くのは時間がかかりますので、各ノードの管理を効率的に行いたくなります。このガイドでは、Macを使ってStorXノードのIPアドレスに基づくタブを自動で開く手順を説明します。
まず、簡単なIPアドレスリストの作成方法から始め、Bashスクリプトを使ったChromeタブの自動化手法までステップごとに解説しています。手動作業を自動化することで、日々の作業効率を大幅に向上させることができると思います。StorXノードを複数管理している方に最適な方法です。
1. IPアドレスリストの作成
Mac上で任意のフォルダに、以下のStorXノードのIPアドレスリストをテキストファイルに保存します。ファイル名は ips.txt
とします。
1-1. nano でファイルを作成・編集
nano
を使ってファイルを編集するのはとても便利です。以下は nano
を使ってIPアドレスリストを保存する方法です。もちろん、vim
でも結構です。
まずMacのターミナルで次のコマンドを入力して、ips.txt
ファイルを開きます:
nano ips.txt
1-2. IPアドレスリストを入力
以下の例のように、IPアドレスを入力して、nano
エディタ内に貼り付けます:
これらのIPアドレスは例に過ぎません。ご自身で編集してください。
12.345.88.99
66.321.84.208
369.10.654.77
98.678.88.123
1-3. 保存して終了する
IPアドレスを入力したら、以下の手順で保存します。
Ctrl + X
を押して終了し、Y
で保存を確認し、Enter
で確定します。
これで、ips.txt
ファイルにIPアドレスリストが保存されました。
2. Bashスクリプトの作成
次に、スクリプトを作成しますが、このスクリプトは ips.txt
にある各IPアドレスに対して、http://IP_ADDRESS:14002
にアクセスするタブをChromeで開くというものです。
2-1. catコマンドを使用
まずcat
コマンドを使ってスクリプトを作成する際、以下の手順に従うとスクリプトを正しく保存できます。注意点としてスクリプトと ips.txt
を同じディレクトリに配置してください。
ターミナルで以下のコマンドを実行します:
cat > srx_chrometabs.sh
2-2. スクリプトのコード設定
次に、スクリプトの内容を入力します。以下のコードを貼り付けます:
#!/bin/bash
# テキストファイルからIPアドレスを読み込む
while IFS= read -r ip
do
# MacOSのChromeで新しいタブを開く
/Applications/Google\ Chrome.app/Contents/MacOS/Google\ Chrome "http://$ip:14002" --new-tab
done < "ips.txt"
入力が完了したら、Ctrl + D
を押して、cat
コマンドを終了し、ファイルを保存します。
3. スクリプトの実行
以下のコマンドをターミナルで実行して、スクリプトを実行可能にします。
3-1. スクリプトに実行権限を付与
次のコマンドで、srx_chrometabs.sh
ファイルに実行権限を付与します。
chmod +x srx_chrometabs.sh
3-2.スクリプトを実行
次に以下のコマンドでスクリプトを実行します。
./srx_chrometabs.sh
4. 確認
この手順を実行すると、Chromeで http://IP_ADDRESS:14002
という形式でそれぞれのIPアドレスに対するタブが順次開かれます。