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FJCS For OSS 用語集

Last updated at Posted at 2019-09-12

FJCS For OSS 用語集

Fujitsu Cloud Service For OSSの基本用語について記載

管理情報

リージョン

各国または国内における東西、南北など地域的に隔離された単位。

アベイラビリティゾーン(AZ)

データセンター設備などの物理的な機器の区分けとなる単位。
同じAZ内に設置されている機器は、空調や電源を共有しているので、
AZで障害が発生すると、AZ内の機器全てに影響が出る可能性があるため。
物理的な冗長化が必要なときは複数のAZを使う。

ドメイン(契約の単位)

FJCS For OSSの契約の単位を示すもの。
DNSのドメイン名とは異なるFJCS固有の用語。

  • ドメイン名(契約番号) : 契約の名称
  • ドメインID(契約ID) : 契約の識別ID

プロジェクト (テナント)

FJCS for OSSのユーザが所属する組織体を示す。
ドメイン内で仮想リソースの管理を分割し、ユーザやグループ毎に異なる操作権限(ロール)を設定できる単位。

各プロジェクト間は論理的に異なるネットワークに分枯れている。
AWSでいうところのVPCに当たると思われる。

ヘルプデスクに申し込むと異なるプロジェクト間を仮想ルータを介して接続できる。

  • プロジェクト名 : プロジェクトの名称 ( ※ デフォルトでは、契約番号-prj )
  • プロジェクトID : プロジェクトを識別するID

ユーザ

FJCS for OSSを操作する人を示す用語。
管理者ユーザは、ユーザを作成することが可能。
ユーザは複数作成が可能。

グループ

ユーザの集合体。
ユーザ権限はグループ単位でも設定可能なので、
グループを利用することで、同じグループに所属する複数のユーザに一括して設定が可能。

ロール

役割に応じて設定されたユーザ権限の組合わせ。

※例 : 管理者ロール、設計・構築者ロール


API

トークン

APIでの操作を行う場合に必要な認証情報。

APIエンドポイント

クライアントが API にアクセスするための通信の接続先。


仮想サーバ

イメージ

配備済の仮想サーバから、固有情報を削除した仮想サーバのテンプレート。
イメージを利用することで、仮想サーバの複製を作成できる。

プロビジョニングスクリプト

仮想サーバの作成時のみに実行されるスクリプト。

下記のようなスクリプトをポータルサイトのプロビジョニングスクリプト欄に指定する。


#!/bin/bash
sudo cp -p /etc/ssh/sshd_config /etc/ssh/sshd_config.org
sudo sed -i "s/#PermitRootLogin yes/PermitRootLogin yes/g" /etc/ssh/sshd_config
sudo sed -i "s/PasswordAuthentication no/#PasswordAuthentication no/g" /etc/ssh/sshd_config
sudo sed -i "s/#PasswordAuthentication yes/PasswordAuthentication yes/g" /etc/ssh/sshd_config
sudo echo "password" | sudo passwd --stdin root
sudo systemctl restart sshd
sudo echo "End Provisioning Script." > /tmp/p_script.txt

プロビジョニングスクリプトは、cloud-initを用いている。

キーペア

仮想サーバへSSHでログインする場合や、Windowsのランダムパスワードを暗号化するために使われる公開鍵と秘密鍵の組み合わせ。仮想サーバには公開鍵のみが登録される。


外部ネットワーク

インターネットに接続するために富士通が用意したネットワーク。
利用者が作成することはできない。
AZごとに用意されており、ユーザは任意の外部ネットワークを指定する。

内部ネットワーク

インターネットに接続されていないネットワーク。

仮想ネットワーク

仮想サーバなどの各リソースが通信するための仮想的なネットワーク。

サブネット

仮想ネットワークに属し、プライベートIPの管理、IPアドレス自動設定機能を提供する。

※ ネットワークの削除前に、削除対象のネットワークに仮想サーバや仮想ルータが存在している場合、先にそれらの接続を解除する必要がある

ポート( ※ 物理サーバにおけるNIC )

IPアドレスとの関連付けを行うインターフェース。
物理サーバにおけるNIC(ネットワークインターフェースカード)に該当する。

Floating IP(fip)

インターネットからアクセスするためのグローバルIPアドレス(パブリックIPアドレス)のことを示す。
OpenStackにおいて、用いられる概念。

仮想ルータ

外部ネットワークと内部ネットワークや、内部ネットワーク同士を接続し、
各ネットワーク間で通信ができるようにルーティングする機能を持つ。

アクセスを制御するファイアウォールの役割ももつ。

ネットワークコネクタ(NWC)

AZを越えたネットワーク同士(AZ間やオンプレミス環境との接続など)を接続するための機能で、各ネットワーク同士はコネクタエンドポイントを通して通信が行われる。

コネクタエンドポイント(CEP)

AZ内の内部ネットワークからネットワークコネクタへ接続するための接続口。


セキュリティグループ(SG)

仮想サーバに接続されたポート(NIC)に対してパケットフィルタリングを行うルール設定をグルーピングする機能。
ホワイトリスト方式のため、許可する通信は設定できるが、拒否する通信は設定はできない。

設定時に送信元、送信先を指定するが下記の2つ種類での指定可能。

  • CIDR形式でのIPアドレスのレンジによる指定
  • 対象のセキュリティグループ名を指定。
    ※ 例 : セキュリティグループ「WEB」から、セキュリティグループ「DB」対する通信を許可

ファイアーウォールサービス(FW)

仮想ルーターに対するパケットフィルタリングルール。
セキュリティーグループと違い、拒否する通信も設定可能。

ロードバランサー

負荷分散装置。

リスナー

ロードバランサーのリクエストの受け口を示す。
下記のようなフロントエンド(ロードバランサー)とバックエンド(仮想サーバ)間の通信方法などを定める

  • 通信プロトコル
  • フロントエンドの通信ポート
  • 最大接続数

プール

負荷分散を行う仮想サーバの集まりを示す。
下記のようなロードバランサーがリクエストを受けた後、プールへのリクエストの振り分け方法を設定する。

  • 負荷分散のアルゴリズム
  • バックエンドのポート
  • 負荷分散の対象のサーバ

ヘルスモニター

プール内の仮想サーバの死活監視を行うロードバランサーの機能。


カスタムメーター

利用者が独自の監視項目を登録しモニタリングする機能。


ストレージ

ブロックストレージ

システムストレージ

OSを格納するストレージ。
ルートディスクに該当し、後から容量の増設はできない。

増設ストレージ

データの格納用のディスク。
仮想サーバの作成後に後からアタッチするデータディスク。

ストレージタイプ

スタンダードタイプ
  • M1タイプ

    • ディスクサイズ : 1GB~10TB(1GB単位の指定が可能)
  • M2タイプ

    • ディスクサイズ : 1GB~8TB(1GB単位の指定が可能)
ハイパフォーマンスタイプ
  • H2タイプ
    小中規模DBなど、スループットが必要となるアプリケーションデータを格納する場合に適する。

    • 最大IOPS/GB : 5[IOPS/GB]
    • ディスクサイズ : 1TB ~ 3TB(1GB単位の指定が可能)

スナップショット

特定の時点のストレージの状態を保存したもの。
ストレージに障害が発生した際に、スナップショットからリストア(復元)できる


スケジュール

スケジュール

実行日時を指定して、オーケストレーションの実行を自動制御する機能。

スタック

オーケストレーションを実行する際のテンプレートファイルに記載されているサーバ、ネットワークの構成のこと。
Hot(Heat Orchestration Template)における概念。



注意事項

  • IaaSポータルサイトのGUIでは利用できず、APIのみしか利用できない機能がある
    リソース(サーバ、ネットワーク)作成時に指定した設定値は、リソース作成後に一部の項目がGUIでは変更できない
    ※ DNSサーバの設定など

  • 作成可能なリソース数には上限値がある

    • ( 1プロジェクト内で、1アベイラビリティゾーンごとに利用可能な仮想サーバの台数50台など )

1プロジェクト内で、1アベイラビリティゾーンごと


参考

 https://docsplayer.net/164209604-Iaas-%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%A7%8B%E7%AF%89%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%92gui-%E3%81%A8-ansible-%E3%81%A7%E7%B4%B9%E4%BB%8B-%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E9%80%9A-%E5%B2%A9%E6%9D%BE.html

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