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Cloud Pak for Data as a Service から IBM Cloud のデータベース・サービスへの接続時、Private Endpointを使用する

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Last updated at Posted at 2022-07-07

本記事の目的

本記事では、IBM Cloud上で提供される Cloud Pak for Data as a Service (以降、CP4DaaSと表記) を対象に、CP4DaaSから分析用データソースへの接続でPrivate Endpointを指定する方法を紹介します。

1. Private Endpoint とは

Private Endpointは、IBM Cloudのサービス・エンドポイントに対応するサービスで利用可能なオプションです。
リソースでPrivate Endpointを有効化すると、IBM Cloudプライベート・ネットワーク経由でのリソース・アクセスが可能になります。
例えば、IBM Cloud上の仮想サーバー(Virtual Server Instance:VSI)にデプロイしたアプリケーションから、IBM Cloud上のデータベース・サービスにアクセスする場合など、IBM Cloud上のリソース同士の通信に利用することができます。
Private Endpointのみを有効化したリソースは、インターネットでルーティング可能な IP アドレスを持たないため、パブリック・インターネットへのアクセスを制限したい場合に役に立ちます。

  • Private Endpointを利用可能なサービス

  • 上記URLより引用:図 1. サービス・エンドポイントを介してルーティングされるトラフィック
    image.png

以降の節では下記の2パターンについて、Db2 on CloudのデータをPrivate Endpoint経由で利用できることを確認します。

  • 同一アカウントのCP4DaaSからDb2 on Cloudへの接続にPrivate Endpointを指定する
  • 別アカウントのCP4DaaSからDb2 on Cloudへの接続にPrivate Endpointを指定する

2. 同一アカウントのCP4DaaSからDb2 on Cloudへの接続にPrivate Endpointを指定する

CP4DaaSはIBM Cloud上のリソースです。そのため、分析のデータソースとしてIBM Cloudのデータベース・サービスを使用する際、Private Endpointを指定可能です。
IBM Cloudのデータベース・サービスのうち、Db2 on Cloudを使用し、Private Endpointを利用してみます。

今回は、Cp4DaaSとDb2 on Cloudが同一のIBM Cloudアカウントに存在します。

  • 2サービスはアカウント名「FreeUsage2022************」に存在
    • Db2 on Cloud
      • 右上のアカウント名より確認
        image.png
    • Cp4DaaS
      • CP4DaaSのアカウントページより確認
        image.png

2-1. Db2 on Cloudの作成

  • IBM Cloudのデータベース・サービスのリソース作成時、Service Endpointにて、Private Networkを指定します。

    • Db2 on Cloudでは、作成済みのリソースについて、後からPrivate Networkを有効化することも可能です。

    image.png

  • IBM CloudのDb2 on Cloud詳細画面より、データベース資格情報を作成し、ユーザー名とパスワードを控えます。

    • -u の文字列がユーザー名  :例では98a82678
    • -p の文字列がパスワード
      image.png
  • Db2 on Cloudのコンソールへアクセスし、「管理」>「接続」と進み、プライベート・エンドポイントのホスト名、データベース名、ポート番号を控えます。

    • プライベート・エンドポイント用のホスト名の末尾は、private.databases.appdomain.cloudとなります。
      image.png
  • CP4DaaSで使用する分析データソース用に、表を作成します。

2-2. CP4DaaSへのデータベース接続情報の登録(接続資産および接続データ資産の作成)

CP4DaaSでは、「接続資産」と呼ばれるタイプの資産を作成し、データソースへの接続情報を登録します。

  • Watson Studioプロジェクトで、新規資産の作成に進み、「接続」を指定します。
    image.png

  • データソースのタイプとして、「Db2 on Cloud」を選択します。
    image.png

  • 資産の作成画面にて、控えておいたDb2 on Cloudの接続情報と資格情報を指定します。
    image.png

  • 画面右上の「テスト接続」をクリックし、Db2 on Cloudにアクセスできることを確認します。
    image.png

  • 「作成」をクリックし、内容を保存します。

  • プロジェクトの資産一覧へ、接続資産が追加されています。
    image.png

次に、作成した「接続資産」を利用し、データベース上の1表に対応する「接続データ資産」を作成します。

  • Watson Studioプロジェクトで、新規資産の作成に進み、「接続データ」を指定します。
    image.png
  • ソースの選択をクリックします。開いた画面にて、前の手順で作成した「Db2 on Cloudの接続資産」>「スキーマ名」>「分析データソース用の表」を指定し、選択します。
    image.png
  • 名前を入力した後、「作成」をクリックし、内容を保存します。
    image.png
  • プロジェクトの資産一覧へ、接続データ資産が追加されています。接続データ資産をクリックします。
    image.png
  • 表データの一部がプレビュー表示されます。
    image.png

2-3. 接続データ資産の利用

分析ツールのデータソースとして、2-2で作成した「接続データ資産」を使用します。
分析ツールとして、SPSS Modelerを使用します。

  • Watson Studioプロジェクトで、新規資産の作成に進み、「SPSS Modeler」を起動します。
    image.png
    image.png
  • 開いたフローエディターにて、インポート・カテゴリより、データ資産ノードを追加します。
  • データ資産ノードをダブルクリックし、2-2で作成した「接続データ資産」を選択します。
    image.png
  • データ資産ノードのプロパティへ、選択した「接続データ資産」が表示されたことを確認し、「保存」をクリックします。
    image.png
  • グラフ・カテゴリの 散布図ノードを追加し、データ資産ノードと接続します。
  • 散布図ノードをダブルクリックし、プロパティで散布図のX軸とY軸で使用する列を指定します。その後、「保存」をクリックします。
    image.png
  • グラフノードを選択し、ストリームを実行します。
    image.png
  • ストリームの実行完了後、グラフを確認します。
    image.png
    image.png

Db2 on CloudのデータをPrivate Endpoint経由で利用することができました。

2-4. Db2 on Cloudから接続状況を確認

Db2 on CloudのWebコンソールより、「ダッシュボード」>「アプリケーション」>「接続」と進みます。
アプリケーションからの接続状況のリストへ、modelersrv_saasという名前の接続が表示されています。クライアントIPアドレスは10.133.106.167となっており、プライベートIPアドレスが使用されています。

image.png

3. 別アカウントのCP4DaaSからDb2 on Cloudへの接続にPrivate Endpointを指定する

今回は、Cp4DaaSとDb2 on Cloudが異なるIBM Cloudアカウントに存在します。

  • Db2 on Clodは、アカウント名「FreeUsage2022************」に存在
    • 右上のアカウント名より確認
      image.png
  • CP4DaaSは、個人アカウントに存在
    • CP4DaaSのアカウントページより確認
      image.png

3-1. Db2 on Cloudの作成

2-1で作成したDb2 on Cloudを使用します。

3-2. CP4DaaSへのデータベース接続情報の登録(接続資産および接続データ資産の作成)

2-2の手順を実施します。この時、個人のIBM Cloudアカウントに作成したCp4DaaSを使用します。
手順は同じですので、接続のテストおよび表データをプレビューした際の画面キャプチャのみ掲載します。

CP4DaaSでは、「接続資産」と呼ばれるタイプの資産を作成し、データソースへの接続情報を登録します。

  • Watson Studioプロジェクトで、新規資産の作成に進み、「接続」を指定します。
  • データソースのタイプとして、「Db2 on Cloud」を選択します。
  • 資産の作成画面にて、控えておいたDb2 on Cloudの接続情報と資格情報を指定します。
  • 画面右上の「テスト接続」をクリックし、Db2 on Cloudにアクセスできることを確認します。
    image.png
  • 「作成」をクリックし、内容を保存します。
  • プロジェクトの資産一覧へ、接続資産が追加されています。

次に、作成した「接続資産」を利用し、データベース上の1表に対応する「接続データ資産」を作成します。

  • Watson Studioプロジェクトで、新規資産の作成に進み、「接続データ」を指定します。
  • ソースの選択をクリックします。開いた画面にて、前の手順で作成した「Db2 on Cloudの接続資産」>「スキーマ名」>「分析データソース用の表」を指定し、選択します。
  • 名前を入力した後、「作成」をクリックし、内容を保存します。
  • プロジェクトの資産一覧へ、接続データ資産が追加されています。接続データ資産をクリックします。
  • 表データの一部がプレビュー表示されます。
    image.png

3-3. 接続データ資産の利用

2-3の手順を実施します。この時、個人のIBM Cloudアカウントに作成したCp4DaaSを使用します。
手順は同じですので、グラフを表示した際のキャプチャのみ掲載します。

  • Watson Studioプロジェクトで、新規資産の作成に進み、「SPSS Modeler」を起動します。
  • 開いたフローエディターにて、インポート・カテゴリより、データ資産ノードを追加します。
  • データ資産ノードをダブルクリックし、2-2で作成した「接続データ資産」を選択します。
  • データ資産ノードのプロパティへ、選択した「接続データ資産」が表示されたことを確認し、「保存」をクリックします。
  • グラフ・カテゴリの 散布図ノードを追加し、データ資産ノードと接続します。
  • 散布図ノードをダブルクリックし、プロパティで散布図のX軸とY軸で使用する列を指定します。その後、「保存」をクリックします。
  • グラフノードを選択し、ストリームを実行します。
  • ストリームの実行完了後、グラフを確認します。
    image.png

IBM Cloudサービス・エンドポイント対応サービスで作成したPrivate Endpointは、IBM Cloudの別アカウントからも利用できることが確認できました。

3-4. Db2 on Cloudから接続状況を確認

Db2 on CloudのWebコンソールより、「ダッシュボード」>「アプリケーション」>「接続」と進みます。
アプリケーションからの接続状況のリストへ、modelersrv_saasという名前の接続が表示されています。クライアントIPアドレスは10.133.106.167となっており、2-4と同じプライベートIPアドレスが使用されています。

image.png

4. 関連資料

製品資料:IBM Cloud サービスへのプライベート接続
https://cloud.ibm.com/docs/overview?topic=overview-endpoints-support&locale=ja

製品資料:VRF およびサービス・エンドポイントの有効化
https://cloud.ibm.com/docs/account?topic=account-vrf-service-endpoint&interface=ui

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