はじめに
Outlookで受信した特定の送信元からのメールや特定の件名のメールを
Teamsに自動通知する方法を紹介します。
以下の 3 ステップで実現できます。
1. Outlook に対象メール用のフォルダを用意し、振り分けルールを設定する
2. Teams 側に通知用のチャネルを作成する
3. Microsoft Workflows で “フォルダにメールが届いたらTeamsに投稿“ の自動処理を作る
日々大量のメールが届き、大事なメールの見落としを防ぎたい人におすすめです。
コードは不要で、GUI操作だけで設定できます。
前提条件
• Microsoft 365 アカウントを利用している
• Outlook、Teams、Workflows が利用可能である
• Teams のチームにチャネル追加権限がある
手順概要
1. Outlook で特定メールを振り分けるフォルダを作成する
- Outlook を開く
- 受信トレイで右クリックし「新規フォルダー」を作成
- メニューの [メッセージ > 動作規則 > ルールの作成] で振り分けルールを設定する
例:
件名に「【重要】」を含む場合
特定ドメイン(@example.com)からのメール
こうしておくことで、のちほど作成する Workflows で
「このフォルダにメールが入ったら」をトリガーにできます。
2. Teams に通知専用チャネルを作成する
- 対象のチームを開く
- 「チャネルを追加」から通知専用のチャネルを作成
• 例:自動通知 / ◯◯通知 / 重要メール連絡
Workflows はこのチャネルにメッセージ投稿を行います。
3. Microsoft Workflows で自動通知フローを作成する
3-1. 新しいフローを作成
- Workflowsを開く
- 「新しいワークフロー」→「最初から作成」を選択
3-2. トリガーを設定する
- コネクタ Office 365 Outlook を選択
- トリガー 「新しいメールが届いた時(V3)」 を選択
- 手順1で作ったフォルダを指定する
3-3. Teams へ通知アクションを追加
- 新しいステップを追加
- コネクタ Microsoft Teamsを選択
- アクション 「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」 を選択
投稿者:フローボット
投稿先:チャネル
チーム:手順2で選択したチーム
チャネル:手順2で作った通知チャネル
メッセージ:任意のメッセージ (例:発注書が届きました!)
※ 動的なコンテンツ(件名・本文など)を挿入すれば、受信メール情報を Teams 投稿に自動転記できます。
動作確認
- 振り分け条件に一致するメールを送信
- Outlook の対象フォルダにメールが入ることを確認
- 数秒〜1分以内に Teams のチャネルに自動投稿されれば成功
まとめ
Microsoft Workflowsを使うことで、OutlookとTeamsを簡単に連携させることができました。
これを利用すれば下記のような応用も可能です。
• 重要なメールだけチームに自動共有
• システムアラート用のメール通知をTeamsへ集約
• 顧客からの問い合わせ/注文/申込メールのリアルタイム通知
通知の自動化は 確認漏れの防止 や 連携スピードの向上 に役立ちます。
大事なメールの見落としに困っている方はぜひ試してみてください。